全てのカテゴリ
閲覧履歴
ピアノ線のメーカー21社一覧や企業ランキングを掲載中!ピアノ線関連企業の2025年6月注目ランキングは1位:住友電気工業株式会社、2位:日鉄SGワイヤ株式会社、3位:東洋異形金属株式会社となっています。 ピアノ線の概要、用途、原理もチェック!
ピアノ線 (英: Piano wires) とは、高強度で品質精度の高い硬鋼線です。
主に楽器のピアノ弦に使用されることに由来していると言われています。建築材料、自動車部品など、さまざまな用途で使用されています。
ピアノ線は0.60~0.95%の炭素を含有する炭素鋼の線材で、強度と弾性率が高いという特徴があります。硬鋼線は汎用的な用途で使用される比較的安価な鋼線で、ピアノ線は寸法や化学成分の精度が高く、高強度が必要な機械部品で使用される鋼線です。なお硬鋼線は、JIS G3521 硬鋼線として規定されています。
2025年6月の注目ランキングベスト9
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 住友電気工業株式会社 |
30.8%
|
2 | 日鉄SGワイヤ株式会社 |
15.4%
|
3 | 東洋異形金属株式会社 |
7.7%
|
4 | ステラ株式会社 |
7.7%
|
5 | 第一金属株式会社 |
7.7%
|
6 | 田島スチール株式会社 |
7.7%
|
7 | 藤野金属株式会社 |
7.7%
|
8 | 新星工業株式会社 |
7.7%
|
9 | マクロ精巧株式会社 |
7.7%
|
15 点の製品がみつかりました
15 点の製品
株式会社プルータス
50人以上が見ています
100.0% 返答率
69.6時間 返答時間
■概要 硬度の引張り強さと、すぐれた強靭性、耐疲労性を併せもった高級炭素鋼線です。 最初にピアノの弦に使われたことからこの名があり...
株式会社カインズ
160人以上が見ています
最新の閲覧: 2時間前
■特徴 高い強度・耐久性・疲労強度を持つ炭素鋼線で機械・建築材料など様々な用途に ■用途 ワイヤー・ばねの材料・工作機械など様々な...
株式会社丸栄産業
30人以上が見ています
返信の比較的早い企業
4.0 会社レビュー
100.0% 返答率
24.5時間 返答時間
■適応範囲 一般に用いられる冷間成形用のピアノ線、線径φ0.4mm ~φ10mm及びステンレス鋼線、線径φ0.4mm~φ3.2mmを使用した円筒形圧縮コ...
株式会社丸栄産業
50人以上が見ています
返信の比較的早い企業
4.0 会社レビュー
100.0% 返答率
24.5時間 返答時間
■適応範囲 一般に用いられる冷間成形用のピアノ線、線径φ0.32mm ~φ2.3mm及びステンレス鋼線、線径φ0.32mm ~φ2.3mmを使用した引張コイ...
丸菱金属工業株式会社
360人以上が見ています
最新の閲覧: 6分前
100.0% 返答率
38.3時間 返答時間
ジルコニアフェルール内径研磨用ワイヤ 光通信コネクタの基幹部品であるジルコニアフェルールの内径研磨用に開発した優れた精度と高い真...
丸菱金属工業株式会社
520人以上が見ています
最新の閲覧: 1時間前
100.0% 返答率
38.3時間 返答時間
精密バネ用亜鉛めっき鋼線「マックワイヤー」は、当社独自のめっき伸線技術で高い歩留り率と優れた表面光沢を実現した、後めっき不要のV...
4種類の品番
丸菱金属工業株式会社
430人以上が見ています
最新の閲覧: 1時間前
100.0% 返答率
38.3時間 返答時間
導電性を必要とする精密バネ用の銅めっきピアノ線。 リン青銅線やベリリウム銅線に比べ、バネ特性、疲労強度において優れています。 ■...
丸菱金属工業株式会社
460人以上が見ています
最新の閲覧: 2時間前
100.0% 返答率
38.3時間 返答時間
最小線径0.03mmの高強度めっき極細金属線。 ■特徴 ・めっき極細線のため加工後のめっきが不要でコストダウンを可能とします。 ・後めっ...
2種類の品番
丸菱金属工業株式会社
340人以上が見ています
最新の閲覧: 2時間前
100.0% 返答率
38.3時間 返答時間
導電性と電波受信性に優れた高強度の銀めっき線。 ■特徴 ・銀めっき特有の抗菌性に優れるため医療機器用に最適です。 ・銀めっき線の線...
ピアノ線 (英: Piano wires) とは、高強度で品質精度の高い硬鋼線です。
主に楽器のピアノ弦に使用されることに由来していると言われています。建築材料、自動車部品など、さまざまな用途で使用されています。
ピアノ線は0.60~0.95%の炭素を含有する炭素鋼の線材で、強度と弾性率が高いという特徴があります。硬鋼線は汎用的な用途で使用される比較的安価な鋼線で、ピアノ線は寸法や化学成分の精度が高く、高強度が必要な機械部品で使用される鋼線です。なお硬鋼線は、JIS G3521 硬鋼線として規定されています。
図1. 使用例
名前の由来通り、楽器のピアノ弦 (ストリング) にピアノ線が使用されています。専門家はミュージックワイヤと呼び、スプリングなどに使用するピアノ線と区別しています。
ミュージックワイヤは、一般のピアノ線と機械的性質はほぼ同じです。しかし、一般の工業用ピアノ線とは異なり、平打ち性とペンチ曲げ性という特別な特性が要求されます。平打ち性は巻線加工を行うとき、巻線のゆるみ防止に両端を叩いて扁平にします。その際に、ハンマーで線径の1/2まで叩いてつぶし、割れの出ないことを検査しています。
ピアノ線は、プレストレストコンクリート (PC) の緊張材として使用され、PC鋼線と呼ばれています。PC鋼線は、鉄筋コンクリート (RC) の鉄筋と区別するために使われます。鉄筋などの補強用鋼材と比べて引張強度が高く、コンクリートに圧縮力を与えるために使用されます。
プレストレストコンクリートとは、構造物に事前に張り付けたPC鋼線に張力をかけ、予め圧縮力を与えておくことで、その後の荷重や応力による変形を最小限に抑えられるコンクリートのことです。これにより、コンクリートがより高い強度を発揮し、大きなスパンの橋や高層ビルなどの建造物をより安全に軽量化できます。
PC鋼材は、JIS G 3536 PC鋼線及びPC鋼より線に規定され、「単線」と編み組みされた「より線」があります。
チャッキバルブなどのバルブスプリング、自動車のバルブスプリングやサスペンションやシートのばね、工業用機械のばねなどに使用されています。
ピアノ線は、JIS G3502 ピアノ線材 に規定され、このうち代表的なピアノ線材のSWRS82Aと、比較として代表的な硬鋼線材 SWRH82Aの化学成分を下記に記載しました。
種類 |
化学成分 (単位%) |
|||||
C |
Si |
Mn |
P |
S |
Cu |
|
ピアノ線 SWRS82A |
0.80~0.85 |
0.12~0.32 |
0.30~0.60 |
0.025以下 |
0.025以下 |
0.20以下 |
硬鋼線 SWRH82A |
0.79~0.86 |
0.15~0.35 |
0.30~0.60 |
0.030以下 |
0.030以下 |
- |
SWRS82Aを加工するとピアノ線B種 (SWP-B) になります。SWP-Bはピアノ線の代表的な鋼種で、流通量が最も多く一般的な材料です。なお硬鋼線材は、JIS G3506 鋼線材 として規定されています。
ピアノ線は、JIS規格に機械的性質として引張強さが、標準線径 (外径) 毎に規定されています。参考として、硬鋼線に関しても併記しています。
種類 |
標準線径 (mm) |
引張強さ (N/mm2) |
||
ピアノ線 |
A種 |
SWP-A |
0.08 ~ 10.00 |
1,420 ~ 2,890 |
B種 |
SWP-B |
1,620 ~ 3,190 |
||
V種 |
SWP-V |
1,520 ~ 2,210 |
||
硬鋼線 |
A種 |
SW-A |
0.08 ~ 13.00 |
1,320 ~ 2,450 |
B種 |
SW-B |
1,520 ~ 2,790 |
||
C種 |
SW-C |
1,810 ~ 3,140 |
また、線径の許容差、偏径差、ねじり回数、表面外観の傷、脱炭層深さなど、厳しい品質要求が規定されています。
ピアノ線と硬鋼線の規格比較 (φ2.0mm)
記号 |
ピアノ線 |
硬鋼線 |
SWP-B |
SW-C |
|
線経の許容差 (mm) |
±0.015 |
±0.030 |
線経の偏径差 (mm) |
0.004 以下 |
0.008 以下 |
ねじり回数 |
25回以上 |
20回以上 |
きずの深さ |
0.02mm以下 |
規定なし |
脱炭層深さ |
有害な脱炭層を認めてはならない |
規定なし |
ピアノ線の素材は高炭素鋼のため、高強度で高耐久性を備えています。製造工程は、素材の金属線をパテンチングと呼ばれる熱処理を行い、その後金型に通して引き延ばし成型する伸線加工 (ドローイング) を行います。素材のパーライト組織が微細化され引き抜き方向に整列された繊維状組織となることで高い引張強度になります。
また、ピアノ線で成形されたスプリングなどは、成形時の残留応力を除去し疲れ特性を維持するために、200~300℃で低温焼きなましを行うことがあります。
図2. 製造工程
JIS規格で規定されているピアノ線の種類は下記のとおりです。
種類 |
記号 |
適用線径 |
用途 |
ピアノ線A種 |
SWP-A |
0.08 ~ 10.00 mm |
主として動荷重を受けるばね |
ピアノ線B種 |
SWP-B |
0.08 ~ 8.00 mm |
|
ピアノ線V種 |
SWP-V |
1.00 ~ 6.00 mm |
弁ばね又はこれに準ずるばね |
A種に比べB種の方が引張り強さは高くなりますが、加工性は悪くなります。A種は、許容最大応力も高く、繰り返し荷重に対する疲れなどに適した特性があります。B種は、A種より許容最大応力と疲れにも強くなりますが、靭性が若干劣るため細かく精度の高い成形加工には適していない場合があります。
ピアノ線が規定されている規格は下記があります。