タフピッチ銅についての概要、用途、原理などをご説明します。また、タフピッチ銅のメーカー11社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。タフピッチ銅関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:DOWAメタルテック株式会社、2位:権田金属工業株式会社、3位:三菱マテリアル株式会社となっています。
タフピッチ銅(Tough Pitch Copper)とは、代表的な3種類ある純銅(銅の純度が99.90%)のひとつを指し、JIS規格番号はC1100(略称はTC)です。
タフピッチ銅のほか、代表となる純銅には無酸素銅(C1020)とリン脱酸銅(C1201、C1220)があり、ともに電気導電率(代表値が101[%IACS])が高く、熱伝導性にも優れ、加工性も良好という特質から導電材料として広く使われています。
ちなみに、その他の代表的な金属の電気導電率(単位[%IACS]は略)は、銀で108.4、金では73.4、アルミにおいては47.9~45.4といった数値が公表されています。
タフピッチ銅は、電気導電率や熱伝導性、展延性に優れていることから銅線はじめ電子機器材料といった電気・電子材料の分野で広く使用されています。
エレクトロニクス分野で使用されるプリント配線基板は、回路を基板に形成し、表面実装部品を使用して製作していきます。
この基板に作られる回路パターンは、最近基板自体のコンパクト化やフレキシブル化で柔軟性があり、ファインピッチ化に耐えられる導電材が必要とされるようになってきました。
そこで、特性的に時代の要求にマッチした導電性材料のひとつとして、タフピッチ銅が使われるようになってきました。
タフピッチ銅は、数々の特徴を有していることから、特に電気関連分野で多く使用されています。
タフピッチ銅の特徴は、電気導電率が銀に次いで高いことで、しかも銀には耐食性という問題があり、使用範囲も限られることから、タフピッチ銅の応用分野は、自ずと電気関連に集中したものとなっています。
次に、タフピッチ銅の特徴として挙げられるのが、熱伝導率(391[W/m/K:293K])の高いことで、同様に高いとされるほかの金属と数値を比較すると、銀の427、金で315、アルミが237とタフピッチ銅がいかに優れているかが分かります。
さらに、タフピッチ銅は、展延性をはじめ加工性にすぐれており、電気関連分野のなかでも、さらに利用を促進させるきっかけとなっています。
良好な加工性には、タフピッチ銅の液相融点が1083℃と比較的低いことも起因しており、昔から銅の加工品が作られていたことからも分かります。
さらに、タフピッチ銅は、耐食性も良好で屋外使用が多くなる電線の材料としても多用されています。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト5
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | DOWAメタルテック株式会社 | 33.3% |
2 | 権田金属工業株式会社 | 16.7% |
3 | 三菱マテリアル株式会社 | 16.7% |
4 | 阪根商事株式会社 | 16.7% |
5 | JX金属株式会社 | 16.7% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のタフピッチ銅ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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