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POSシステムについての概要、用途、原理などをご説明します。また、POSシステムのメーカー32社一覧や企業ランキングも掲載しております。POSシステム関連企業の2025年2月注目ランキングは1位:株式会社ビジコム、2位:日本プリメックス株式会社、3位:東芝テック株式会社となっています。
POSシステム (英: Point of Sales) とは、小売店などで商品が販売された際に商品の品目名、販売数量、販売日時などの情報を集計し分析するシステムのことです。
POSシステムを使うことで、「いつ」「誰が」「何を」買ったのかを把握でき、商品ごとに購入者やタイミングの特徴などを分析することができます。これらの情報は、小売店の店舗在庫を決定する指標となったり、新商品の商品企画などに役立ちます。
POSシステムには様々な種類があり、最も身近なものではコンビニやスーパーなどに導入されているレジと一体型となったものが挙げられます。
POSシステムが搭載されたレジ (POSレジ) は、商品バーコードを読み込むことで販売された商品の品目名、数量、販売日時などの情報が取得され、データベースに保存されます。さらに店舗の会員カードを導入している場合、顧客の年齢や性別、過去の購買履歴などの顧客情報もPOSシステムで取得できます。
販売された商品の品目名や販売日時の情報から、小売店は商品ごとの売れ行きを把握したり、時間帯・天候・行事・顧客の属性などの要因との相関関係を分析したりすることができます。
フランチャイズ方式の小売店のように複数店舗がさまざまな地域に分散している場合も、本部で一括して在庫状況や売れ行きを確認できるため発注業務の効率化に役立ちます。
具体的な活用方法としては、「冬季に売れ行きが好調になる商品は冬季の在庫に余裕を持たせる」、「夜間に会社員が購入しやすい商品は、会社員の利用が多い駅周辺の店舗で夜間に目立つよう店頭販売する」というように店舗の在庫やレイアウトの改善が考えられます。データを蓄積するだけでなく適切な分析を行うことで、在庫や仕入れ方式の最適化など、店舗の収益性を改善するための施策を打つことが可能です。
小売店の販売管理に使用されるイメージが強いPOSシステムですが、同様の仕組みによって社員の勤怠管理や数値目標の管理をできる製品もあります。多数のデータを一元管理できるため、従業員数が多くデータ集計や分析が複雑な企業にとって業務効率化に欠かせないシステムです。
POSシステムには多様な種類があるため、ここではコンビニなどの小売店で導入されているレジ一体型のPOSシステムを例に原理の説明をします。
小売店で売られている商品は、品目名や製造元情報などと紐づけられた商品コードが割り当てられています。商品コードの形式には国際標準規格があり、日本国内では「JANコード」という規格が用いられています。
JANコードは、一般的に「バーコード」と呼ばれる縦縞模様の識別標識です。商品の外装などに印刷されたり、シールに印刷して貼付されたりしており、商品の製造元や発売元、商品規格などの情報が記載されています。
商品に印刷・貼付されたJANコードをレジに取り付けられたハンドスキャナーなどのスキャナーで読み取ります。スキャナーで読み取ることで、JANコードに記録された商品情報が登録されます。
POSターミナルは、POSレジの中枢的な役割を果たす機能です。スキャナーでJANコードを読み取ることによって、売上の登録と記録、レジごとの売上集計、価格表示、レシート発行などを行います。
店内のPOSターミナル同士はストアコントローラーによって接続されており、レジごとの売上をもとに店舗の売上を集計します。さらに本社との情報交換が可能で、POSレジで読み取った商品情報は決済方法などの情報を含めて本部のクラウドに蓄積されていきます。
商品マスターとは商品情報を一元管理するデータベースです。商品の品目名や価格、仕入れ先、売価、原価などの情報が登録されており、店舗から送られてきた売上情報と照合して全社的な売上や利益を管理します。商品マスター上の商品が、いつ誰に売れたのかがPOSレジからの情報で分析できるため、POSシステムの運用には商品マスターの整備が欠かせません。
POSシステムは大量のデータを扱ううえ、データ送信のネットワークも複雑です。そのようなシステムを導入する手間や費用に見合う成果が得られるよう、導入の目的を明確にしたうえで機能を選ぶことが重要です。
情報収集自体が目的となり分析できなければ、維持費に見合う改善効果が得られずに収益性が下がる可能性があります。また、会員カードやスマホアプリと連携させる場合は、顧客情報の取り扱いに関するコンプライアンスの整備・教育が必要です。
参考文献
https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/pos_system/
https://boxil.jp/mag/a2537/
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社ビジコム |
15.4%
|
2 | 日本プリメックス株式会社 |
11.8%
|
3 | 東芝テック株式会社 |
6.7%
|
4 | 株式会社テクノア |
5.1%
|
5 | 株式会社日本HP |
5.1%
|
6 | 富士通フロンテック株式会社 |
4.3%
|
7 | システムギア株式会社 |
3.9%
|
8 | シャープマーケティングジャパン株式会社 |
3.5%
|
9 | 富士通株式会社 |
3.5%
|
10 | 株式会社スマレジ |
3.1%
|
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