低温乾燥機のメーカー8社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
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低温乾燥機は、除湿された低温風によって材料を乾燥させる乾燥機です。木材や食品、医薬品や紙製品などの乾燥に利用されています。加熱源を利用して乾燥させる熱風乾燥機と比べて、比較的低温(機種にもよりますが15℃~35℃の範囲です)で乾燥させることができます。消費するエネルギーも少なく済みます。製品によって、サイズや機能・乾燥させたい材料の搬入方法が異なりますが、エネルギー・人件費コスト削減、品質の向上を目的とした様々な工夫がなされています。
低温乾燥機は、食品加工・木材加工の現場で利用されています。食品加工の現場で、低温乾燥機を用いるメリットは、熱風乾燥機を使用した場合に比べて熱による味や栄養価の変質が起こりにくいことです。低温ですので、条件によっては、外気で乾燥させる場合と、温度帯は変わりませんが、年間を通じて時間帯を選ばず食品を乾燥させることができるため、作業を効率的に行うことができます。木材の場合、低温で乾燥させることにより、割れや反りが生じにくいことが特徴です。
低温乾燥機は、用途や対象とする材料によって様々なスペックを持つ製品があります。産業用に利用されているタイプは、比較的大型でウォークインタイプのものが多いです。乾燥させる材料の入れ方は、ベルトコンベア式、台車を使い人力で出し入れするタイプがあります。
庫内の空気をヒートポンプ方式で除湿してから循環させることで効率よく乾燥させることができます。
ヒートポンプ式とは、熱を移動させることで、熱エネルギーを取り出す方法です。燃焼により熱エネルギーを得る方法と比べて、効率が良く、環境負荷も少なく済みます。ヒートポンプ式には、ボイルシャルルの法則(気体の温度は、圧力が高くなると上がり、下がると低下する)と、熱力学の第2法則(熱は熱い物体から冷たい物体へ移動するが、冷たい物体から熱い物体へは移動しない)が関与しています。熱源を用いないので設備の劣化がないため、乾燥機自体の耐用年数が高いというメリットもあります。
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