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絶対に触らないでください(日本会社ニュース)

Metoreeを運営するZAZA株式会社が、先期に引き続き今期も日本プロダンスリーグ所属のValuence INFINITIESのパートナーに就任しました

Metoreeを運営するZAZA株式会社が、今期も日本プロダンスリーグに属する人気ダンスチーム「Valuence INFINITIESとのパートナー契約を締結しました。

 

 

ZAZA株式会社では、今後も、Metoreeのプラットフォームを通じて製造業界の効率化を目指すと同時に、文化、アート、スポーツなどのさまざまな領域での社会貢献活動を展開していく方針です。

 

Valuence INFINITIES

Valuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)は、バリュエンスグループが2022年6月に結成したダンスチームで、22-23SEASONからD.LEAGUEにチームオーナーとして参画するチームの一つ[1]。

転写機

転写機とは

転写機とは、熱や圧力をかけて図案を対象物に転写するための機械です。

衣服などの布地や、ポリエステルコーティングされた陶器製品やプラスチック製品など、様々な製品に図案を移すために用いられる機械です。熱と圧力をかける熱転写機、曲面への転写に適しているロール転写機、エアー式熱転写機などの種類があります。一般的には、昇華インクが用いられ、昇華転写機と呼ばれる場合もあります。

転写機の使用用途

転写機は、主にポリエステルをはじめとする布地への図案転写に適しています。主な用途の例に下記のようなものが挙げられます。

  • 一般衣料 : Tシャツ、トレーナー、ウィンドブレーカー、インナー
  • 衣料小物: 帽子・バッグ、靴、手袋
  • スポーツ用品: ユニフォーム、スポーツウェア、体操服、水着、ゼッケン

また、輪転式転写機などの大型転写に対応している製品を用いることで、

  • アパレル用テキスタイル生地
  • タペストリー
  • 大型のホームテキスタイル (カーテン・シーツ・カバー)
  • のぼり旗、横断幕

などの図案転写も可能です。

また、布地以外にもポリエステルコーティングされた陶器や木材、アルミなどの素材を用いた製品に印刷が可能です。具体的な用途には、下記のようなものがあります。

  • マグカップ、タンブラー
  • ICカード、磁気カード、プラスチックカード
  • 化粧品容器
  • 自動車部品
  • 携帯電話、デジタルカメラ、スマートフォンケース
  • アミューズメント部品
  • 筆記具、文具製品

転写機の原理

転写機は、一旦転写用紙と呼ばれる専用の用紙に昇華型プリンターでイメージを印刷したものを転写用紙から目的の布地に転写を行う仕組みです。転写用紙の印刷には専用の昇華転写インクが用いられ、反転したイメージが印刷されます。この際、転写紙にプリントした段階では、仕上がりの色とは異なる色味です。

印刷の目的物であるポリエステルの布地などに、印刷された転写用紙を当て、プレス機で熱と圧力を加えます。プレスの際、転写用紙の染料インクが気化すると同時に、熱によってポリエステルのポリマー分子の結合が緩み、一時的にすき間ができ、染料インクの気体が入り込みます。このようにして入り込んだインクの分子が繊維のなかに拡散することにより、布地の染色が行われるという仕組みです。

転写機は、複雑な形をした物に対しても転写印刷を行うことが可能です。IDカードの印刷や表面がデコボコした雑貨への印刷にも使用され、Tシャツやユニフォームなど、ファブリック製品の印刷にも汎用される手法です。ただし、例えばマグカップの表面にプリントするための「マグカッププレス機」など、対象によっては商品の形に合わせたヒートプレス機が必要となります。

転写機の種類

転写機には様々な種類の製品があります。一般的な熱プレス転写機は、加熱天板で対象素材と転写紙をプレスして圧着し、転写します。手動で圧力をかけるハンド式や、エアーコンプレッサーで圧力をかけるエアー式などの種類があります。製品によっては、ハンド式であっても温度・プレス時間・圧力をデジタル表示することが可能です。Tシャツなどのウェアをかけやすい様、下台の形状が工夫された製品もあります。最大圧力は、製品によって様々ですが、大型の製品で1000kgfにも達します。

ロール転写機は、ローラーを用いて転写を行う転写機であり、平面の他、円筒や曲面へ装飾することが可能です。平面用と円筒用とに種類が分かれています。真空プレス機は、真空と高熱によって特殊な形状の素材に昇華転写を行うことができる装置です。

輪転式昇華転写機は、転写紙や素材をロール状でセットする転写機です。長尺に対応しており、作業効率が高いため大量プリントも容易です。カーテン・シーツ・カバーや、のぼり旗や横断幕、タペストリーなどの大型製品の転写に用いられます。

それぞれの種類について、大きさなどにも様々な種類があります。用途に合わせて適切なものを選択することが必要です。

産業用マザーボード

監修:富士ソフト株式会社

産業用マザーボードとは

産業用マザーボードとは、産業用途に特化して設計されたコンピューターマザーボードです。

産業用の場合は、耐環境性と信頼性が高い点が特徴です。高温や湿度、振動、衝撃などの厳しい環境条件でも安定して動作するように設計されています。。工場や屋外のような過酷な環境での使用が想定されています。

高品質な部品を使用し、厳格な品質管理のもとで製造されているため、長期間にわたる安定した動作が保証された製品です。医療機器や軍事用途など、高い信頼性が求められる用途でも広く使用されます。

産業用マザーボードの使用用途

産業用マザーボードは様々な場面で使用されます。以下はその一例です。

1. 製造業

製造業では産業用マザーボードが多くの自動化工程や製造機器に使用されます。耐環境性が高いため、工場内の過酷な環境条件でも安定して動作し、長期間にわたって信頼性が高いです。また、多くのI/Oポートや拡張スロットを備えている製品も多く、センサーや機器との連携も容易です。

2. 医療

産業用マザーボードはCTスキャナーや手術ロボットなどの高度な医療機器に使用されます。これらの機器は高い信頼性が求められるため、高品質な産業用マザーボードが適しています。当該製品の高い処理能力により、リアルタイムでの画像処理やデータ分析が可能です。

3. 自動車産業

自動車産業では産業用マザーボードが自動運転車や高度運転支援システムの制御装置内に使用されます。これらは高速な処理能力とリアルタイムでのデータ処理が求められる用途です。産業用マザーボードを使用することで車両内のセンサーやカメラから得られる大量のデータを迅速に処理し、正確な制御を行います。

また、車内はエンジンによる振動や高温にさらされることが多いです。耐熱部品を多く使用したマザーボードを使用することで、車載環境にも対応させることができ、過酷な条件でも安定して動作します。

4. 交通インフラ

交通インフラでも産業用マザーボードは幅広く使用されます。鉄道信号や空港の管制システムなどが使用の一例であり、交通の安全を確保するための重要な装置です。高い信頼性が求められるため、堅牢で高性能な産業用マザーボードが使用されます。

産業用マザーボードの原理

産業用マザーボードは信頼性や耐環境性に優れたマザーボードです。コーティングや高性能部品を使用することで、高温や振動などの過酷な環境条件に耐えるように設計されています。構造は通常のマザーボードと同様に、各種部品を接続し、相互に通信させるための基板となります。

マザーボードの中心付近には中央処理装置 (CPU) を取り付けるためのソケットを有します。CPUはシステム全体の計算処理を行う主要なチップであり、高性能なマルチコアプロセッサが使用されることが多いです。

CPUソケットの近くにはメインメモリモジュール用のソケットがあります。メモリはCPUが高速にアクセスして計算できるようにする一時保存領域です。産業用途ではリアルタイム処理や大量データ処理に対応するため、大容量で高速なメモリが求められることも多いです。

マザーボードの縁にはI/Oソケットが配置されています。USBポートやEthernetポートなどがあります。産業用マザーボードには、多様な周辺機器と接続するために、特殊なI/Oポートが搭載されていることも多いです。

産業用マザーボードの選び方

産業用マザーボードを選ぶ際は、以下を考慮することが重要です。

1. 処理性能

産業用マザーボードの処理性能は、使用するCPUとメモリに大きく依存します。高性能なプロセッサが必要な場合は、最新世代のIntel Core i7やi9、またはAMD Ryzenプロセッサを接続可能なマザーボードを選定することが必要です。また、大容量かつ高速なメモリを搭載することも重要で、最低でも8GB、理想的には16GB以上のメモリが推奨されます。

2. 耐熱温度

産業用マザーボードは、過酷な環境条件下での動作が求められます。そのため、動作温度範囲が広いことが重要です。-20°Cから70°Cまでの広範囲で動作可能なように設計がされた製品も販売されています。

3. 拡張性

産業用マザーボードの拡張性も重要な要素です。拡張カードを追加するためのPCIeスロットの数とタイプを確認します。また、高速ストレージやワイヤレスモジュールを追加するためのM.2スロットがあると便利です。

本記事は産業用マザーボードを製造・販売する富士ソフト株式会社様に監修を頂きました。

富士ソフト株式会社の会社概要はこちら

アイボルト

アイボルトとは

アイボルトとは、頭部にリングのついたボルトであり、重量のある物を吊り上げる際に取り付けられる吊りボルトのことです。

JIS規格では重要保安部品として取り扱われており、リングの部分が破断したりリングに変形が生じないように保証荷重が定められています。通常のボルトのように部材を締結する目的で使用されるのではなく、リングの部分にワイヤーやチェーンを掛ける為に下の部材に固定する目的で使用されます。アイボルトの「アイ」とは、英語の”eye”であり、リングが丸い目のようであることに由来します。

アイボルトの使用用途

アイボルトの主な使用用途は重量物の吊り上げです。人の手では持ち上げられない筐体や設備などの上面にアイボルトを取り付けて使用されます。リング部にフックや金具、ワイヤーやロープなどを通します。吊り上げに用いられる機材は、クレーンやホイスト、チェーンブロックなどです。

例えば、工場で製造した重量のある制御盤を吊り上げて車両に積み込み、設置場所でもクレーンで吊り上げて搬送と設置を行う、という用途例などがあります。

また、アイボルトにチェーンなどを繋げる為に部材側に取り付けられる場合もあります。この場合のアイボルトはものを吊る為ではなくチェーン等を繋げる為に取り付けるので保証荷重は気にする必要はありません。

アイボルトの原理

1. 概要

アイボルトは、垂直吊りもしくは45度吊りで使用されます。垂直吊りとは、1つのアイボルトで真上に吊り上げる吊り上げです。

45度吊りとは、2つのアイボルトを1つのクレーンなどで吊り上げる (1つのアイボルトにかかる紐などが45度になる) 吊り方です。この際、リングの向きが同一平面内 (2個のアイボルトの軸を含む平面から5度以上傾いてはならない) におさまっている必要があります。尚、JIS規格では、45度吊りの使用荷重を規定していますが、安全性の上では、曲げモーメン
トが小さくなる60度以上の角度で吊り上げることが好ましいとされます。

尚、1つの吊り荷に複数のアイボルトを使用した場合でも使用荷重は1個のアイボルトを使用する場合と同じとなります。これは、すべてのボルトに均等の荷重がかかるとは限らないためであり、運搬の過程で1つのアイボルトに全荷重がかかる場合も考えられるためです。

2. 使用上の注意

アイボルトは、ねじの軸に対して縦の方向に荷重をかけるように設計されています。そのため、対象物の側面にアイボルトを取り付けての横吊りや引き起こしは大変危険であり、禁止されています。

また、アイボルトは必ず手で回して取り付けることがJIS規格で定められています。リング部にパイプなどを通して締め付ける締め付け方は破損の原因になる可能性があり、禁止されています。座面と対象物は密着させる必要があります。これは、着座面が対象物から離れると、吊り上げ・吊り下げ・移動の際に、曲げモーメントやせん断力が加わり、変形や破断の原因となる恐れがあるためです。

アイボルトの種類

アイボルトは、様々な呼び径 (サイズ) の製品があります。各呼び径に応じて吊り上げることのできる使用荷重が決まっています。例えば100㎏の重量物に対して使用する場合にはM10以上のサイズが必要です。

アイボルトはおねじ類と異なり、1つの呼び径に対してねじ部の長さの種類は、標準と足長と呼ばれる2種類のみです。これは、一般的なボルト類は頭部とナットで部材を挟んで締結する用途で用いられる (様々な部材の厚みに対応するため様々な長さがある) のに対して、アイボルトは部材の上面に固定して吊り上げるため、長さのバリエーションを必要としないためです。

2. 回転アイボルト

回転アイボルトとは、アイボルトの一種であり、リング部分が回転するようになっています。通常のJISアイボルトでは危険を伴う荷重時の横吊、反転、引起しが可能です。また、JISアイボルトよりも使用荷重が大きい傾向にあります。

プログレッシブキャビティポンプ

プログレッシブキャビティポンプとは

プログレッシブキャビティポンプとは、液体がステーター内を移動する容積式ポンプです。

スクリュー状のローターが回転することで、ステーター内に連続的なキャビティ (空間) が形成されます。この空間がスクリューの回転に合わせて移動することによって、流体がポンプから排出される仕組みです。流体が連続的に移送されるため、流量が一定で圧力変動が少ない点が特徴です。

プログレッシブキャビティポンプは高粘度の流体移送に優れています。流体がスクリュー内を確実に移動することが理由です。粘性の高い液体だけでなく、固体成分を含む流体にも効果的に扱えます。

プログレッシブキャビティポンプの使用用途

プログレッシブキャビティポンプは様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. 食品産業

プログレッシブキャビティポンプはソースやペーストなどの高粘度の食品や飲料を移送する際に使用されます。安定した流量で移送することが可能であり、食品規格に準じた製品を使用することで衛生的な取り扱いが可能です。一貫した品質の製品を提供するとともに、加工プロセス全体の効率を向上させます。

2. 化学工業

化学工業では高粘度の化学薬品やポリマー溶液の移送に広く利用されます。腐食性のある化学物質を取り扱う場合も多いため、ポンプに耐腐食性材料を使用して安全性を確保します。また、流量が安定しているため、精密な流量制御も可能です。

3. エネルギー産業

石油産業などにおいて、プログレッシブキャビティポンプが原油やスラリーの移送に使用されます。高圧に耐えつつ耐摩耗性も高いため、長期間にわたって信頼性のある運転を確保することが可能です。プログレッシブキャビティポンプの使用により、石油の抽出や輸送、処理を効率的に行うことができます。

4. 廃液処理業

廃液処理業でも、プログレッシブキャビティポンプが固体成分を含む汚水やスラッジの移送に使用されます。スラッジも安全に移送できるため、メンテナンスの頻度が低減し、全体的な運用コストが抑えられます。これにより、廃液処理の信頼性と効率を向上させることが可能です。

プログレッシブキャビティポンプの原理

プログレッシブキャビティポンプは、ローターとステーターという二つの主要部品で構成されます。

ポンプの内部にはスクリュー状のローターと、それに対して筒状のステーターがあります。ローターが回転することでスクリューとステータの間に空間が形成され、スクリューの動きに合わせてポンプ内を移動していきます。これにより、流体を移送する仕組みです。

流体はポンプの入口から入るとローターの回転に巻き込まれてポンプ内を上昇してきます。スクリューの空隙に沿って上昇するため、流量は常に一定です。また、定量ずつ上昇するため、圧力変動も少ない点が特徴です。

上記の特性より、高粘度流体やスラリーを効果的に処理することができます。これにより、スラリーを取り扱う様々な産業での使用に適しています。

プログレッシブキャビティポンプの選び方

プログレッシブキャビティポンプを選ぶ際は、以下の要素を考慮することが重要です。

1. 材質

材質の選定は非常に重要です。ポンプが扱う流体の性質に応じて材質を選ぶ必要があります。

流体が化学的に腐食性がある場合や高温であれば、ステンレス鋼やハステロイなどの合金が適している場合が多いです。一般的な流体の場合は、鋼や鋳鉄などの材料で対応することで、コストを削減することができます。また、流体に固体成分が含まれている場合は、耐摩耗性の高いセラミックコーティングや硬質な材料を選定します。

2. 流量

ポンプが処理する時間当たりの流体量を示す指標です。ポンプの性能曲線に流量と揚程の関係が記載されているため、実際の運転条件に応じた流量の製品を選定します。流量が大きい場合には、複数台のポンプを並列することも多いです。

3. 揚程

揚程はポンプが流体を持ち上げる能力を示す指標です。ポンプが流体を持ち上げる高さや必要とされる圧力を考慮して適切なポンプを選びます。ポンプの仕様書に記載されている最大揚程を確認し、実際の圧力損失を含めた揚程要件を計算することが重要です。

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絶対に触らないでください(日本会社ニュース)

Metoreeを運営するZAZA株式会社が、WEリーグに所属する女子サッカーチーム「日テレ・東京ヴェルディベレーザ」の応援パートナーに就任しました

この度、WEリーグに所属する女子サッカーチーム「日テレ・東京ヴェルディベレーザ」の応援パートナーになり、チームを支援するという貴重な機会に恵まれました。

今後とも、お互いの成長と成功を支え合いながら、未来を共に創造してまいります。

 

 

 

日テレ・東京ヴェルディベレーザ

東京都北区・板橋区・稲城市・日野市・多摩市・立川市をホームタウンとする、WEリーグに所属する女子サッカーチーム

流量計校正

流量計校正とは

流量計校正とは、測定の不確かさを特定して必要に応じて調整を行い、測定から出力についての機能が正しく行われているかどうかを確認する作業です。

流量の測定に使用される機器の出力と、基準となる流量計の出力との比較を行うことにより、機器の出力を調整します。様々な種類の流量計の校正に対応しています。

流量計校正の使用用途

流量計校正は、計測器の性能の最適化と、製品やサービスの品質を担保するために重要な製品です。主に下記のような目的で行われます。

  • 精度の維持と信頼性の向上
  • 国際基準への準拠した品質管理の一環
  • 事故や品質リスクの軽減

不正確な流量計は、生産プロセスにおける流量の不足または過剰を引き起こし、事故や品質問題につながる可能性があります。定期的な校正をすることで、このようなリスクを避け、安定した生産プロセスの維持が可能です。また、ISO 9001に準拠する企業は、流量計の校正記録を品質監査の際の証拠として提出することが一般的です。このように、流量計校正は、品質管理の一環として重要となっています。

流量計校正の原理

1. 流量計校正の方法

流量計校正の代表的な方法には、マスターメーターを利用する方法があります。国際標準に準拠したマスターメーターを基準として校正対象の流量計の不確かさを比較・評価します。不確かさとは、ばらつきを特徴づけるパラメータで、ある確率で真の値が存在するであろうと考えられる範囲を表すものです。例えば、k=2 約95%の信頼の水準で、不確かさが±0.1%である場合、測定値から±0.1%の幅の中に、真の値が、約95%の確率で存在するということを表しています。この方法は、実際の運用環境に近い条件で実施されるため、高精度での校正が可能です。

また、気体流量計の校正などでは、グラビメトリック式の参照用標準器とラミナフロー式の常用標準器などが使用されます。予め質量が測定された気体ボトルを用い、消費される気体の質量を測定して単位時間あたりの質量流量を定義します。

2. 流量計校正の流れ

流量計校正は下記のような流れで行われます。

  1. 準備: 校正設備の事前点検を行い、校正対象機器を校正設備に取り付けます。
  2. 試験: 実流量による校正試験を行います。
  3. 校正: メーカーより提示されている校正表に基づき、調整ギアの選定、調整作業を行います。
  4. 校正後のデータ収集: 校正結果を確認するため、再度校正試験を実施し、データが基準値に入らない場合、再度校正作業を行います。
  5. 校正記録・報告書作成: 流量計校正で行われた作業、結果値を記録し、報告書を作成します。

流量計校正の種類

1. 認定基準と計量計測トレーサビリティ

流量計校正の認定の一つに、JCSS認定があります。JCSS認定とは、計量器を校正する事業所の技術能力や計量計測トレーサビリティ、品質管理の認定制度です。国際規格であるISO/IEC17025に従って運営され、認定機関である独立行政法人製品評価技術基盤機構の認定センターが審査・認定します。

JCSS校正事業者による校正は、JCSS標章付校正証明書を発行することが可能です。更に、JCSS校正事業者の中で、国際MRA対応認定事業者として認定されると、国際的にも通用するJCSS認定シンボル付の校正証明書を発行することができます。

2. 現地校正と校正設備での校正

流量計校正には、使用している場所で行う現地校正 (オンサイトキャリブレーション) と、校正設備での校正とがあります。現地校正では、より使用環境に近い状態で校正を行うことができ、輸送のための手間が省け、より短時間での校正が可能です。

一方、試験所などの校正施設では、よりシステム化されており、効率的な校正ができる場合があります。質量法・体積法・比較法など、流量計に合わせて、試験方法を選択することが可能です。また、半導体機器や宇宙関連、医療機器などに使用される流量計は、校正環境においても高い清浄度が要求されるため、クリーンルームなどを校正施設に備えている場合もあります。

3. 対応流量計の種類

流量計校正では、提供企業にもよりますが、様々な流量計の校正に対応しています。主なものには下記のようなものがあります。

  • 電磁流量計
  • 超音波流量計
  • コリオリ式質量流量計
  • 面積式流量計
  • 容積流量計
  • タービン流量計
  • 差圧式流量計
  • 気体流量計
  • 湿式ガスメータ
  • マスフローメータ
  • マスフローコントローラ

マグネットカップリング

マグネットカップリングとは

マグネットカップリングとは、磁石の吸引・反発を利用した仕組みのカップリングです。

磁気継手、磁気カップリングと呼ばれる場合もあります。偏心・偏角の許容値が大きく、着脱が簡単であるという特徴があります。磁力による非接触式動力伝達のため隔壁伝達によって液漏れを防ぐような用途も可能です。メカニカルギアで発生する振動音を軽減することができるというメリットもあります。

マグネットカップリングの使用用途

マグネットカップリングは、

  • 液漏れ・空気漏れを防止するためにシーリングを無くして隔壁越しで回転を伝達する
  • 清潔性を保つなどの目的により部品の取り外し・メンテナンスを頻繁に行う
  • 通常のカップリングよりも振動・音を軽減する

などの用途において使用されることの多いカップリングです。使用される主な製品等には下記のようなものがあります。

  • クリーンルーム
  • 食品撹拌機をはじめとする食品機械
  • マグネットポンプ (化学液や食品の撹拌、循環) 
  • 真空ポンプ
  • 真空装置内へのトルク伝達

特に、ポンプ類では、浄水場などで使用される消毒用の次亜塩素酸ソーダや、各種化学薬品などの危険液や腐食性の高い液体を移送する場合に、液漏れの無いマグネットカップリングが有効活用されています。

マグネットカップリングの原理

1. 概要

マグネットカップリングは、基本的永久磁石が使用され、N極とS極を交互に着磁させた多極構造になっています。 この構造により異極同士の吸引と同極同士の反発を利用して回転伝達が可能です。非接触での回転伝達が可能であることから、水槽や真空装置などの非磁性体隔壁越しの回転伝達などに使用されます。

接合部分の接触が無いので、磨耗による発塵が無く、クリーン環境での使用が可能です。また、非接触であることから静音性も高くなっています。脱着が容易であることから、食品など清潔性が高く頻繁なメンテナンスが必要な用途にも適しています。

2. 使用上の注意

マグネットカップリングの使用にあたって、いくつか注意するべき点があります。

1つ目は、脱調現象です。磁力によって予め設計された伝達トルクを超えると、駆動マグネットと従動マグネットが同期しなくなり、動力伝達ができなくなります。この現象を脱調現象と呼びます。

移送液の粘度と温度も注意が必要です。粘度が高すぎると、内輪表面に移送液の粘性摩擦トルクが発生し、伝達動力が低下してしまいます。また、高温環境下では磁力が落ち、伝達動力が低下してしまうため適正温度で使用することが必要です。また、各種部品の許容圧力を超えないよう使用する必要があります。

3.ベアリング

マグネットカップリングの外輪側は、モーターの軸受を利用するなど、一般的な軸受が使用されます。一方、液中に浸漬する内輪側は、受ける荷重方向によりラジアルベアリング、スラストベアリングと呼ばれる軸受を設けます。

薬品などを移送液とする場合は、軸受にもエンジニアリングプラスチック、セラミックスなどの高い耐食性をもつ材質が使用されます。用途によりさまざまな材料が使用されますが、経年的に摩耗や化学変化を受けるため、定期的なメンテナンスが必要です。

マグネットカップリングの種類

マグネットカップリングには様々な製品があります。磁石の配置には、ディスクタイプやスラスト軽減タイプ、イン・アウトタイプなどがあり、8極の場合や12極の場合などがあります。

大きさや、伝達トルクにも様々な種類があり、用途にあったものを選択することが必要です。動作には通常の突き合わせ軸タイプの他、円筒平行軸タイプ、直交マイタタイプなどの種類があります。マグネットを樹脂や、ステンレスのケースに入れて埋め込み、密封したものは、水中や薬液中、または高真空中などでの利用が可能です。選定の際には前述の通り最大トルクなどに注意して、用途に合った適切な製品を選択することが必要です。

フッ素系洗浄機

フッ素系洗浄機とは

フッ素系洗浄機とは、フッ素系洗浄剤を用いて工業洗浄を行う装置です。

フッ素系洗浄剤は、油分の溶解性が高く、油汚れなどの洗浄に適しています。精密洗浄や光学部品、プラスチック、プリント基板などの洗浄に使用されます。

フッ素系洗浄機の使用用途

1. 概要

フッ素系洗浄機は様々な工業製品の洗浄に使用されます。フッ素系洗浄剤は、金属部品を腐食させることなく、プラスチック部品へのダメージも少ない洗浄剤です。主な用途には下記のようなものがあります。

  • 精密部品の除塵洗浄
  • 水や炭化水素洗浄剤の置換・リンス・乾燥
  • 金属切削加工・プレス加工部品の脱脂洗浄
  • 電子部品、プリント基板のフラックス洗浄
  • プラスチック、ゴム部品洗浄

2. フッ素系洗浄が行われる主な製品・部品

フッ素系洗浄が行われる主な製品・部品には下記のようなものがあります。

  • カメラモジュール部品、光学レンズ
  • 自動車部品、モーター部品、ベアリング
  • 航空機関連部品
  • リレー、コネクター
  • 半導体製造装置部品
  • 電気、電子部品
  • 医療用品 (注射針、中空糸、カテーテル等) 
  • HDD部品

フッ素系洗浄機の原理

フッ素系洗浄機は、蒸気洗浄や真空洗浄、超音波洗浄などにより、フッ素系洗浄剤を用いて洗浄を行います。フッ素系洗浄の特徴には下記のようなものがあります。

  • 不燃性で毒性が低いため安全性が高い
  • 比熱、蒸発潜熱が小さくエネルギー負荷が少ない
  • フッ素系混合溶剤を用いることで油分溶解力が強くなる一方で、製品に対する溶解力が弱い
  • 低温で乾燥でき、樹脂系部品にも利用可能
  • 速乾性が高く、水系等に比べて乾燥時間を短縮できる
  • 表面張力が小さく浸透性が良い
  • 蒸留再生が可能であり、洗浄剤を再生することができる

フッ素系洗浄剤は50~60度で沸騰するため、比熱、蒸発潜熱が低い性質があり、エネルギー消費を抑えることができます。また、他の有機溶剤と異なり不燃性であり、PRTR法、消防法、有機溶剤中毒予防規則となどの主な法令にも該当しないため、安全管理が容易です。

一方でフッ素系洗浄剤には、比較的高価であり、洗浄剤の消費量が多いという特徴もあります。これらの点をカバーするために、多くのフッ素系洗浄機では、密閉により溶剤蒸発を防いだり、蒸留再生によって洗浄剤の回収を行ったりする仕組みが取り入れられています。

フッ素系洗浄機の種類

フッ素系洗浄機には、主に超音波洗浄機、蒸気洗浄機や真空洗浄機、などの種類があります。それぞれの特徴を理解して剪定することが必要です。

1. 超音波洗浄機

超音波洗浄機は、フッ素系洗浄剤で満たした浸漬槽の中に被洗浄物を入れ、超音波を発生させてその波動を利用して汚れを除去する洗浄機です。

超音波洗浄機の効果の1つにキャビテーション効果があります。キャビテーションは液体中の空洞や気泡が急速に生成・収縮する現象です。これにより、気泡の収縮や崩壊が汚れの表面で発生し、物理的な力が働いて汚れを剥がしたり、細かな隙間に浸透したりします。

2. 蒸気洗浄機

蒸気洗浄機は、洗浄に用いるフッ素系洗浄剤を加熱沸騰して蒸気を発生させ、その蒸気に被洗浄物をさらすことで洗浄を行う機械です。超音波洗浄と併用されている機器も多く、超音波蒸気洗浄機と呼ばれる場合もあります。

蒸気洗浄→浸漬超音波洗浄→蒸気リンス→乾燥、もしくは、浸漬超音波洗浄→蒸気洗浄→蒸気リンス→乾燥の順で洗浄が行われます。多くの機器では、蒸発した洗浄剤を冷却によって回収し、浸漬槽へ戻す仕組みによって効率的な洗浄剤使用が可能です。

3. 真空洗浄機

真空洗浄機とは、洗浄槽が真空になる洗浄機です。真空により、フッ素洗浄剤中の空気が抜けることで超音波が効きやすくなり、高い洗浄力が発揮されます。密閉式となることから、開放型洗浄機に比べて揮発による洗浄剤ロスも抑えられます。

洗浄に使用したフッ素洗浄剤は蒸留再生機で汚れと溶剤を分離し、回収して再利用することが可能です。

軟包装

軟包装とは

軟包装とは、プラスチックやフィルムなどの柔らかい素材で作られた軟包装材の製造・加工・梱包などを行うサービスです。

軟包装のサービスの中には、材料を選定し製品イメージに合わせたデザイン設計や、印刷、カット、ラミネート、ヒートシールなどの加工の他、梱包、製品品質の検査などがあります。

軟包装材は別名フレキシブル包装とも呼ばれ、軽量で開封しやすい点が特徴で、製造コストも比較的低く、大量生産に適しています。

また、適切に素材を選定することで、内容物の保存性能を高めることが可能です。高バリア性のフィルムやラミネート加工を施すことで、酸素や日光からの影響を防ぎ、製品の鮮度や品質を長期間保つことができます。特に食品や医薬品などは保存状態の管理が必要なため、重要な要素です。

軟包装は、自社工場などで加工することもありますが、印刷会社などで印刷や加工処理、梱包処理を請け負うこともあります。

軟包装の使用用途

軟包装は様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. 食品

食品業界では軟包装が広く使用されます。スナック菓子や冷凍食品は薄いフィルムやラミネート加工されたパウチに入れることで、外部の湿気や酸素から保護し、長期間の保存が可能です。また、調味料やスープの袋は使い切りやすく、調理時に便利です。

飲料の包装には、軽量で扱いやすいパウチやプラスチックボトルが使用されることが多いです。冷凍食品などは耐冷性のある軟包装が使用されます。これにより、流通時のコスト削減やスペースの有効活用が実現されます。

2. 化粧品

化粧品業界においても、魅力的で使いやすいパッケージを実現するために軟包装が使用されます。化粧品チューブやサンプル用パウチは内容物を劣化から保護しつつ、消費者が簡単に使用できるように設計されています。特に化粧品業界では、パッケージデザインがブランドイメージを強調するため、印刷が容易な軟包装が有利です。

3. 家庭用品・清掃用品

家庭用品や清掃用品については、包装が製品の使いやすさと保管効率に直結する場合もあります。洗剤や掃除用シートは軽量で取り扱いが簡単なパウチや袋にパッケージされることが多いです。これにより、家庭での収納効率や使用時の利便性が向上します。

軟包装の原理

軟包装に使用される主な素材は、プラスチックフィルムやラミネート素材です。これらの素材は柔軟性が高く、様々な形状に成形することが可能です。袋やパウチ、チューブなど多様なパッケージ形態を実現することができます。

さらに、これらの素材は非常に軽量であり、輸送や保管の際にスペースを節約するだけでなく、コストも削減できます。バリア性も重要な特性で、特に食品や医薬品のパッケージでは、酸素や湿気から内容物を保護する役割を果たします。品質の劣化を防ぎ、保存期間を延ばすことができます。

また、プラスチックフィルムは高品質な印刷が可能で、鮮やかな色合いや複雑なデザインが再現できます。これにより、ブランドの認知度を高めたり、消費者に対して魅力的なパッケージを提供したりすることが可能です。

軟包装はその多機能性と効率性から、様々な業界で広く使用されています。品質保持と便利さを両立させたパッケージングソリューションの一種です。

軟包装の種類

軟包装には様々な形態・種類が存在します。以下はその一例です。

1. 袋型軟包装

袋型の軟包装は、食品や飲料および化粧品などの広範な用途で使用されます。一般的に熱シールで密封されており、内容物を外部環境から保護しつつも利用時は簡単に開封可能です。再封可能なタイプや使い切りタイプの製品があります。

2. チューブ型軟包装

チューブ型の軟包装は歯磨き粉などに使用されます。キャップを外して内容物を簡単に取り出すことが可能です。使用分量もその場で調整可能で、衛生的に内容物を保持することができます。

3. ボトル型軟包装

ボトルは主に液体の包装に利用される軟包装です。一般的にポリエチレンテレフタレートや高密度ポリエチレンが使用されます。軽量で頑丈な点が特徴で、コスト効率が高いため、飲料包装などに使用されることが多いです。

4. フィルム型軟包装

フィルム型軟包装は、保護対象を覆う軟包装です。高い密閉性を必要としない製品に用いられることが多く、おにぎりや総菜などに利用されます。複雑な形状の製品に対しても、容易に包装することができます。