監修:三協アクアシステム株式会社
ハンディクリーナーとは
ハンディクリーナーとは、軽量小型で、片手で取り扱うことができる掃除機のことです。
机や作業台の上の塵を吸い取るときや、片手で操作しなくてはいけない狭い場所の掃除をするときに便利です。
塵を吸引して捕集するメカニズムは掃除機と同じです。羽根を回して吸引するためのモーターと、塵を捕集する仕組み (紙パックまたはフィルターにより捉える、あるいはサイクロン式気流により遠心力で集める) を備えています。
軽量にするため、全体にコンパクトに作られており、装置を取り扱う取っ手も片手用となっています。使用方法は、装置を片手で持ち、掃除したい箇所に本体ごと指向して吸引ノズルをあて、塵を吸い取るというものです。
ハンディクリーナーの使用用途
主に家事用として、家の中の狭い箇所や、片手で操作したいときに用います。特に、台所の奥まったところのように通常の掃除機では取り回しがしにくい場所で便利です。また、片手で物をどかしたり、支えたりしながら掃除する必要がある居間にも有用です。自家用車の中も狭いため、ハンディクリーナーの使用に適します。
また、日曜大工や趣味の工作を行う作業台や机上の掃除にも適します。掃除機を台の上に持ち上げるのは大変なので、ハンディクリーナーがあれば便利です。 機能・性能の適合する範囲で、業務用に用いる場合もあります。この場合の用途は主に作業場所の清掃です。
一般的には、立って床掃除に用いる掃除機と、片手で操作するハンディクリーナーを使い分けますが、部品を付け替えることで両方の用途に使える製品もあります。
ハンディクリーナーの種類
1. 電源方式の違い
コード式と充電式 (コードレス式) があります。自動車内の掃除に特化した商品では、乗用車の社内電源ソケットに適合するものもあります。
2. 集塵方式の違い
紙パック式・紙パックレス式・サイクロン式などがあります。紙パック式は空気を通す紙パックに塵を吸い込んで集めるものです。紙パックレス式は、フィルターを備えた容器に塵を吸い込んで集め、固まった塵を捨てるタイプです。サイクロン式は、吸い込む気流が渦を巻くようにしたもので、塵によって吸引力が下がりにくい設計になっています。
3. 機能・用途による違い
ハンディクリーナには、一般的な掃除に適したタイプから、様々なアタッチメントが付属しているもの用途に即したものがあります。
- 車用:車内の掃除に特化したタイプで隙間ノズルやブラシノズルなど、車内の掃除に便利なアタッチメントが付属していることが多いです。
- 布団クリーナー:布団のダニやホコリを吸い取るために特化したタイプで、UVランプや振動機能が付いているものもあります。
- ウェット&ドライタイプ:水分を吸い取ることができるタイプです。飲みこぼしやペットの粗相などを掃除する際に便利です。またソファなどの布製品に使用できるものかどうかも重要なポイントです。
ハンディクリーナーの選び方
使用目的を明確にし、それに応じた製品を選ぶことが重要です。一般には、吸引力、取り回しやすさ、ランニングコスト、動作音の大きさ、価格を勘案して選びます。
- 吸引力:弱すぎる場合、掃除がはかどらず不便に感じる可能性があります。
- 取り回しやすさ:重量、大きさ、コードのあるなしに影響されるものです。一般にはコードレスが便利と思われるのですが、コードレスの方がバッテリーの重量の分の重さを感じる面もあるため、よく検討する必要があります。
- ランニングコスト:紙パック式は塵の処理がしやすい利点がある反面、紙パックを追加購入し続ける必要があります。また、コードレス型ではバッテリーが劣化したときの交換価格も考慮すべき点です。
- 動作音:掃除する環境や時間帯により大きい音が好ましくない場合は、静音型が好まれます。
- 価格:今までに挙げた各性能が良ければ良いほど高価となるため、妥協できる性能を特定することで、目的に合った製品をリーズナブルに購入することができることになります。
なお、片手で持つことができる軽量型の掃除機で、ホースを取り外すことでハンディクリーナーとして運用できる製品もあります。そのため、専用機としてハンディクリーナーを持つか、軽量型の掃除機をハンディクリーナーとして運用するかも、考慮すべき点です。
本記事はハンディクリーナーを製造・販売する三協アクアシステム株式会社様に監修を頂きました。
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