複動シリンダ

複動シリンダとは複動シリンダ

複動シリンダーは位置決め装置であるシリンダの一つです。円筒形の筒の中にロッドが入っており、圧縮空気を用いて動作を行います。シリンダは主に伸びと縮みの2種類の長さしか位置決めすることができません。

伸び縮みを行う際に、伸びのみ圧縮空気を使用して、戻りは圧縮空気を抜きスプリングで動作させるものを単動シリンダと呼びます。一方伸び縮みどちらも圧縮空気を利用して動作させるものを複動シリンダーと呼びます。

複動シリンダの使用用途

シリンダには様々な種類が存在します。エアーシリンダー、ロボシリンダ単軸ロボットなど様々です。圧縮空気を動力とするエアーシリンダーは複動シリンダーや単動シリンダの総称となります。

ロボシリンダはモーターとボールネジを組み合わせることでストローク量を自在に操ることができます。単軸ロボットはロボシリンダよりも更に重量物を搬送するのに用いられます。

複動シリンダーは圧縮空気を用いる為構造が簡単で、本体も安く軽量です。

複動シリンダの原理

複動シリンダーは円筒形状のシリンダチューブの両端を、ヘッドカバーやロッドカバーで覆っており、これらのカバーを4つのタイロッドを用いて締め付けています。径が小さいシリンダを用いる場合は、タイロッドを使用せずにカバーとねじ込んだりやカシメ結合したりする方法がとられます。チューブの内部にはチューブとはめ合う形のピストンが入っており、ピストンに取り付けられたロッドがロッドカバーを貫通し、外部に力を伝えます。ヘッドカバーやロッドカバーには、シリンダに空気を供給・排給するポートが設けられており、ピス トンの前後に、交互に空気を供給して往復運動を行います。

シリンダの取り付け方法は様々です。取り付け先によって変化します。L型ブラケットを用いて取り付けるフート型、筒のロッド側にフランジが付いているロッドフランジ型、筒のヘッド側(ロッドと反対側)にフランジが付いているヘッドフランジ型、クレビスにより取り付ける一山クレビスや二山クレビスなど様々です。

参考文献
http://kousyoudesignco.dip.jp/air5.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です