エアテーブルとは
エアテーブルとはおもに作業台や生産ラインなどで使用される空気圧を利用した作業テーブルを指します。空気圧を天板部分に空いている多数の気孔を通じで送ることで資材、物資などを持ち上げて仕事の作業能率を飛躍的にアップさせる機械台です。
少ない労力で盤上の荷物や資材、紙類を送ることができるため、重量のあるものを扱う工場や製本、流通の現場では様々な規格で使用されている製品です。
小型のエアテーブルの原理を用いた用例としては、卓上ホッケー、エアホッケーなどという名称でパックを弾いて遊ぶゲームセンターの娯楽遊具が有名です。
エアテーブルの使用用途
主な使用用途は、大型なものであれば製紙工場や製本工場の作業台として高い頻度で使用されています。また物流業においては、梱包資材の選別、青果物の選別ライン、産業廃棄物の選別仕分け作業ラインなどに設置され高頻度に使用されています。
通常の作業台と空気テーブルが一体化された製品や、1台の天面において気孔からの送風を部分的にオンオフ出来る機種もあります。このような機能は主に製本する際の紙送りに重宝されています。
エアテーブルの原理
よく根菜類や球根、みかんなどの青果物を選別する時に規格毎に見合うラインから落ちていく仕組みは、この空気圧の抵抗によりそれぞれの比重別にゲートに落ちる仕組みが作られている用例です。
このような場合エアテーブルはあくまでも個体重量のみですが、光センサーと併用することで更なる細分選別が可能です。
有名な使用例では産業廃棄物や資源ゴミの仕分け選別の作業ラインでの使用です。プラスチックの再利用のための選別などはよい例です。比重分別を空気抵抗を利用し、混在プラスチックゴミからリサイクル可能資源をより分けます。
米や小麦など穀物類の選別ラインではエアテーブルを通過させることで石や金属片などの異物除去が可能です。
電気機器回路や電線スクラップなど特殊な産業廃棄物からは、銅やアルミ、金などを選別し再利用資源の分別に役立っています。
単純作業で使用する例では送り作業の効率化です。紙の重量と相対する空気圧を設定し台座下方から空気流を作り出し気孔から放出します。20kgの荷重を指で押し流せる程の労力と謳われます。