アルミシールとは
アルミシールとは、アルミ箔の裏面に粘着剤を塗布したシールです。
別名称でアルミテープとも呼ばれており、ホームセンタなどで市販されています。アルミテープは一般的なガムテープやビニルテープと比べて劣化が少なく耐熱性に優れています。
さらに強度もあることから、空調用配管や水道や屋外補修工事の際の補修材として広く使用されます。その分価格は、他の一般的なテープに比べると高価です。
アルミシールの使用用途
アルミシールの使用用途は、空調や水道などの屋外補修工事です。配管や各種接合部の隙間を塞ぐなど、あらゆる場面で補修材として使用されます。
同じテープでもガムテープや養生テープなど多種類が存在しますが、屋外工事などで用いられる耐候性のあるテープの中では、アルミテープが一番防水性能に優れ安価で使いやすいです。
アルミシールの原理
アルミシールは、アルミ箔の裏面に粘着剤を塗布しただけの単純な構造です。バッテリーなどの熱くなる部品に、アルミシールを張り付けると約5度程度下がると言われています。そのため、放熱用にも利用されており、ヒートシンクとしても機能します。
また、シート素材がアルミ金属であるため、ノイズの遮断にも効果的で、光沢やツヤがあることから見た目を良くする飾りとしても使用されます。その他、耐熱性や防水性を生かした加工や真空パックの材料など、素材の単純性を十分に生かせるような用途も多いです。
アルミシールのその他情報
1. アルミシールの使用上の注意
アルミシールを取り扱う際の注意事項は、表面に電気が通ることです。アルミの金属で電気に対する絶縁性がないため、活電部近傍にアルミシールを使用すると結露やトラッキングなどで絶縁が破壊されてしまい配管や板金などに漏電して感電する恐れがあります。
したがって、アルミシールは電気配線周りに使用する際は不向きです。
2. 防水アルミシールを用いた雨漏り応急処置の方法
突然の大雨や台風で雨漏りが起きてもすぐに業者に修理してもらうことが難しい場合があります。そのような時は、防水タイプのアルミシールを用いることで応急処置をすることが可能です。
方法としてはまず雨漏り箇所を特定し、油分や汚れを落として乾燥させます。その後、アルミシールを隙間なく貼り付けます。アルミシールの種類によっては直射日光に対応していなかったり、素材的に貼れないこともあるため選定には注意が必要です。
また、広範囲の雨漏りには防水シートを用いた方が便利なこともあるため、アルミシールとの使い分けも重要です。
3. アルミシールの剥がし方
アルミシールは古いタイプの台所の繋ぎ目によく貼られています。台所を長期間使用するとアルミシールが中途半端に剥がれ、汚れの原因となります。一般的に熱や水分を加えるはがし方が効果的ですが、アルミシールはこのような方法ではほとんど落とすことができません。
綺麗なはがし方としては、まず素材に適したシールはがし剤を使って本体を取り除きます。AZ超強力ラベルはがし雷神は金属やガラスに適している強力なシールはがし剤で、頑固なシールも簡単に落とすことができます。そして粘着剤が残っていれば消しゴムやヘラで擦って落とします。
参考文献
https://www.monotaro.com/k/store/
https://sq.jbr.co.jp/library/701
https://taskle.jp/media/articles/908#outline35