ポンプパッキン

ポンプパッキンとは

ポンプパッキンはポンプに使われているパッキンを指し、主にグランドパッキンに該当します。ポンプはケーシング、モーター、軸、軸受、羽(歯車やベーンなども含む)、軸封などで構成されています。その中でもポンプパッキンは軸封に当たります。

ポンプのケーシングの中に軸が通っており、その軸の先端に羽や歯車といった回転体がとりついています。それが回転することで液を圧送します。ケーシングと軸の隙間を埋めるために使用するのがポンプパッキンです。

ポンプパッキンの使用用途

ポンプパッキンはケーシングの中に軸が通っているポンプであれば、全てのポンプに使用されています。ただしケーシングの中に軸が通っていないポンプも存在します。それがマグネットポンプです。

マグネットポンプは軸の先端にマグネットが付いており、またケーシングの中の回転体にもマグネットが付いている構造をしています。軸をつなぐのではなく、磁力で結びつくことで回転を生み出すためポンプパッキンが必要ではなくなります。

ポンプパッキンの原理

回転機器を用いる際、ケーシングの中に軸を通すことで生まれる隙間が問題になります。これを塞ぐのがグランドパッキンです。各機器のスタッフィングボックスに詰め込んで使います。詰め込んだグランドパッキンを、パッキン押えを用いてボルトで締め込んでいきます。パッキンが軸表面を押し付ける力がシール力となることで液漏れを防ぎます。

完全に漏れを無くしてしまうと回転する軸表面との摩擦によりパッキンが焼き付いてしまいます。そこである程度の締め加減で締め込むことで一定量の液を漏れさせながら使用します。つまり使用する液が潤滑剤となっています。こうした原理上の関係から、一般には水系ポンプなどで用いられ、発火性や毒性を持つ有害な液では使用することができません。

グランドパッキン使用の問題を解決できない環境ために使われるのがメカニカルシールです。回転環と固定環を用いて互いに摺動しながらスプリングによって押さえつける機構です。許容漏れ量は5.6g/hと漏れが少なくなっています。

参考文献
http://www.mohno-pump.co.jp/learning/manabiya/a3c.html

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