チャンネルベースとは
チャンネルベースとは、重量物を載せ、固定する為の架台の一種です。
チャンネルベースは溝形鋼(チャンネル材)を主材とし、加工・溶接を行い強度を高めた架台です。配電盤やサーバー、緊急用発電機などを固定し、地震など緊急時でもその設備を守ります。
設置時は、チャンネルベースの足の下にライナープレートを噛ませることで水平出しを行う事が一般的です。チャンネルベースの中には、ジャッキでレベル調整が可能なタイプも存在します。
用途に合わせて多種多様で、専門業者に依頼することで特注品も製造可能です。
チャンネルベースの使用用途
チャンネルベースの使用用途は「耐震架台」として用いられることが多いです。
上記で紹介した、配電盤、サーバーをただ地面に置いただけでは、大規模な地震が発生すれば簡単に倒れ、二次被害で火災につながる危険性が高まります。設備そのものを守る、固定する、といった目的ももちろんありますが、緊急時の二次被害を防ぐ役割も果たしています。緊急用発電機では、地震が発生。停電となり、いざ使いたいときにその機能を失っているようでは話になりません。このように、チャンネルベースは緊急時の二次被害の抑制と、緊急時に必要な機能を守る為にその役割を果たしています。
チャンネルベースの特徴
チャンネルベースの種類と特徴について解説しておきます。
チャンネルベースには大きく分けて3種類あります。
- 標準型
- ダイス型
- ジャッキアップ型
標準型は一般的なチャンネルベースで、配電盤が載るサイズであれば4つ足を持つ小型の架台となります。チャンネルベース下には配線や配管を通す十分なスペースが確保できるため、そのまま設置する事が出来ます。
ダイス型は一定の立法形状の集合体となります。細かい間隔で溝形鋼が張り巡らされ、見た目からも頑丈さが伝わってくる形状をしています。脚下のスペースは若干狭くなりますが、配線・配管を通すには十分だと言えるでしょう。しかし、さらに頑丈なタイプでは、脚下が完全に塞がれているタイプも存在します。その場合、配線・配管の取り回しには工夫が必要になってきます
ジャッキアップ型は通常のチャンネルベースの脚それぞれにジャッキが取り付けられているタイプです。通常、ライナープレートで高さを微調整する必要があるチャンネルベースですが、このジャッキアップ型であればその調整は容易です。またライナープレートでは調節しきれないような段差にも対応可能であり、設置場所を変更しても高さを調節する事で使用できる可能性が高まります。一番汎用性が高いチャンネルベースだと言えます。
参考文献
http://www.niccabi.co.jp/products/otheroption/cha/chavari.pdf
http://www.niccabi.co.jp/company/NiccabiSolutions/pdf3.pdf
http://www.niccabi.co.jp/products/otheroption/cha/cha_installation.pdf