カプラーとは
カプラーとは、ホース先端のノズルもしくはホース同士を接続するための接続部のことです。
金属製であり、多少のことでは本体の破損や性能低下は起こりません。接続するホースの直径に合わせて、多種多様なサイズがラインナップされています。
カプラー本体のレバーの握り操作でグリースニップルへの接続、取り外しが簡単に行えます。グリースニップルに無駄なく確実にグリスを供給し、グリースアップの作業効率向上に役立ちます。
カプラーの使用用途
カプラーは、農業用地に散水する場合、もしくは液肥を散布する場合によく用いられます。ホース先端にノズルを固定するために必要になる部材です。さらに、ホース同士の接続も可能で、遠隔エリアに至るまで、自由に長さを調節することができます。
どんな農地でも利用されますが、比較的雨が少なく、散水により水分を供給する地域や季節で重宝されます。接続自体はワンタッチで接続でき、漏れがないため効果的な道具です。特殊な工具や力を必要としないので、女性や子供、年齢の高い方の腕力でも取り扱いができます。
カプラーの特徴
長所
カプラーは配管やホースなどを、誰でも簡単に素早く着脱することができるのが長所です。また、難しい操作が必要なくワンタッチで正確に取り付けることができるため、漏れる心配がありません。
ソケットとプラグをはめ込むことでロックされ、着脱によってバルブが自動的に開閉します。このため、接続した状態では液体等が流れますが、カプラーを取り外すと自動で液体等が止まり、漏れ出すことがありません。
農業で使用することは少ないですが、液体だけでなく気体や油などの運搬にも使用することができるため、様々な場面で活躍します。
短所
カプラーはホースや配管の直径に合った大きさのものを選ぶ必要があります。サイズの調節が出来ないため、直径の異なるホースや配管には使用できません。
カプラー購入前にあらかじめ直径を計測しておく他、ホースを買い替える際にも注意が必要です。
カプラーの種類
カプラーは、ホースや配管の直径に合わせた様々なサイズの製品が展開されています。2本のホースを接続するためのまっすぐな形状のものが多いですが、3本のホースを接続することの出来るタイプも販売されています。
材質はシリコン製、鋼鉄製、真鍮製、ステンレス製のものがあります。圃場で使用する際は、液体の温度変化が小さいためあまり気にする必要がありませんが、流す液体の温度に適しているか考える必要があります。
カプラーの選び方
カプラーを選ぶ際に最も重要なのは直径です。購入後は大きさの調節が出来ないため、ホースや配管の直径を計測しサイズの合ったものを選ぶ必要があります。
また、材質によって対応可能な液体の温度が異なるので、よく確認して選ぶことが大切です。流体の圧力についても検討する必要があります。圧力が強いと考えられる場合、耐圧性に優れた製品を選ぶと良いです。
2本のホースを接続する際には一般的なまっすぐな形状をしたカプラーを用いますが、3本のホースを繋ぐ必要がある場合には3本用のカプラーを選ぶ必要があります。
カプラーの使い方
カプラーはプラグと呼ばれるオス部分と、ソケットと呼ばれるメス部分が対になった構造をしています。それぞれをホースに装着し、カプラー同士を接続することで使用することができます。流れを止めたいときはカプラーの接続を解除することで自動的にバルブが閉じ、止めることが可能です。
接続したいホースについているカプラーがオス同士、メス同士であった場合接続することができませんが、これらを接続するために両端がオス、またはメスになっている製品も存在します。必要があれば活用すると非常に便利です。
現在は、ワンタッチで接続可能なカプラーが多く、簡単に取り付け使用することが可能です。装着が甘く、浅いと流体の圧力によりカプラーが外れ事故につながる恐れがあります。しっかりと装着できているか確認してから使用を開始することが大切です。