食品乾燥機

食品乾燥機とは

食品乾燥機

食品乾燥機とは、30~70℃程度の熱風により食品を加熱乾燥する家電のことです。

具体的には、ドライフルーツやジャーキー、ヨーグルトなどを作るのに使用されます。食品の保存性を高め、味や食感などの味わいを楽しむことが可能です。

従来の天日干しに比べ、食品乾燥機であれば天候に左右されずに、お好みのドライフードを短時間に安定した品質で作ることができます。また、天日干しの乾燥食品とは違った独特の風味も得られます。

ローフードと呼ばれる生に近い食品は、酵素が壊れないように48℃以下で乾燥することが重要です。

食品乾燥機の使用用途

食品乾燥機は前述したとおり、食品の水分を飛ばす際に使用されています。肉や魚のジャーキーを作る場合は、衛生上の問題から70℃以上に設定して、中まで十分加熱する必要があります。

ドライフルーツの場合は半生で35~40℃です。一方、ヨーグルトを作る場合は、通常のヨーグルトで40~45℃、ケフィアやカスピ海ヨーグルトで25~30℃に維持します。

乾燥する食品は、野菜類ではトマト、人参、ゴーヤ、シイタケ、及びキャベツ、小松菜、ホウレンソウなどです。また、カボチャ、ジャガイモ、玉ねぎ、レンコン、ナスなどにも使います。果物類ではバナナ、キウイ、リンゴ、及びレモン、イチゴなどでドライフルーツに、魚肉では牛肉、鶏肉、ソーセージなどでジャーキーに、アレンジできます。

食品乾燥機の特徴

長所

食品乾燥機を用いることで、天日干しに比べて短時間で安定した美味しさのドライフードを作ることができます。また、天気や虫の混入などの心配もありません。

電気を使って加熱乾燥を行うため、温度や湿度の調整が不要で、危険や失敗が少ないことも長所です。ジャーキーやドライフルーツなどは高価なことが多いですが、食品乾燥機を使うことで、無添加のドライフードをいつでも作れるようになります。

短所

食品乾燥機は電力を使用するため、使用した分だけ電気代がかかります。機種によって消費電力は異なりますが、消費電力の小さなものは乾燥時間が長くなりやすく、反対に消費電力の大きなものは乾燥時間は短い代わりに電気代が高くつきやすいため、注意が必要です。

食品乾燥機の種類

食品乾燥機は様々なサイズ、段数、消費電力のものがあります。食品を乾燥機内に広げて使用する特性から、かさばりやすいという特徴があります。家庭用のものでも、コンパクトなものから一度に大量に作れる大容量なものまで様々なサイズが展開されています。

設置に要する面積が小さくても、段数の多い食品乾燥機を使用することで、一度に作ることが出来る量が増えます。トレイは3段~6段以上のものまで種類が豊富です。

食品乾燥機の消費電力は、家電の中では比較的少ないとされています。消費電力の大きなものは短時間で乾燥を終わらせることができるというメリットと共に、電気代が高いというデメリットがあります。最近では、消費電力を少なく抑える省エネタイプのものも多いです。

食品乾燥機の選び方

家庭用、業務用問わず、まず確認すべき点はサイズです。稼働するスペース、収納するスペースが充分にあるかを確認し、それに合わせたサイズのものを選択する必要があります。また、トレイの段数も考慮し、必要な容量に適しているかを確認することも重要です。

消費電力や設定可能な温度帯はそれぞれ製品によって異なり、これによって電気代や乾燥に要する時間、乾燥することのできる食品が変わります。使用用途に合わせた機種を選択することも重要なポイントです。

その他に、乾燥時間を計測出来るタイマー機能の付いているものや、稼働音を抑えたものなど特徴をもった製品も存在します。食品乾燥機を選ぶ場合は、乾燥する食品を決めているか、温度設定範囲が目的に合っているか、タイマー機能があるか、ヒーターの容量は適切かなどの検討べき箇所が多くあります。

食品乾燥機の使い方

食品乾燥機は、好みの食材をスライスして重ならないようにトレイに広げ、熱風により乾燥させます。機種により異なりますが、温度設定や加熱時間を管理する機能がある場合はそれらを使用します。

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