シクネステープ

シクネステープとは

シクネステープとは、物と物との間 (空間・間隔・隙間・厚さ) に用いられるテープです。フィラーテープとも呼ばれ、必要な寸法に切って使用できます。

用途によって材質、厚さ、幅を選択する必要があり、特殊なテープの製作も可能です。シクネスとは日本語で「厚み」を指しています。似た名前でシクネスゲージがありますが、こちらはリーフ状の止金になっており、自動車および電動機や機械の組立・調整・検査などで使用されます。 

シクネステープの使用用途

1. 産業用途

産業分野では、シクネステープは材料の保護や絶縁などの用途に使用されます。高温や化学薬品に対する耐性が求められる場合もあり、機器や部品の保護や絶縁材料として利用されます。

2. 自動車産業

自動車産業では、シクネステープは振動や騒音の軽減、車体の保護、部品の固定などに使用されます。また、車内やエンジンルームの断熱材としても活用されています。

3. 電子機器

電子機器の組み立てや修理において、シクネステープは配線の固定や保護、部品の絶縁などに使用されます。電子機器のコンパクト化に伴い、シクネステープの需要も増加しています。

4. 建築分野

建築業界では、シクネステープが建材の絶縁や保護に使用されることがあります。防水や断熱材の固定、窓枠やドアのシーリングなど、さまざまな部位で活用されています。

5. 航空宇宙産業

航空宇宙分野では、軽量かつ高い耐久性を持つシクネステープが需要です。航空機や宇宙船の部品の固定や保護、防振材として使用されています。

シクネステープの原理

1. 粘着力

シクネステープの主要な特徴はその高い粘着力です。この粘着力は、接着剤が物質表面に弱い化学結合を形成することで実現されます。この化学的な結合は、分子同士の相互作用力によって引き起こされ、物質同士を結びつけます。

2. 表面エネルギーの適合

シクネステープの接着剤は、接着対象の表面エネルギーと相互作用する能力を持っています。表面エネルギーの適合により、接着剤は物質表面に密着し、強力な接着を実現します。これにより、さまざまな種類の材料同士でもしっかりと接着することが可能です。

3. 弾性と柔軟性

シクネステープは、多くの場合、伸縮性や柔軟性が要求される状況で使用されます。接着剤の特性によって、シクネステープは変形や伸縮に対して適切に応じることができます。これにより、曲面や複雑な形状にも対応可能な強力な接着が可能です。

4. 耐久性

シクネステープは、環境要因や外部からの力に対しても耐久性を持つ必要があります。接着剤の選択や設計によって、シクネステープは高温や湿度、化学薬品に対して耐性を発揮し、長期間の使用に耐えることができます。

5. 取り外し性

シクネステープは適切な条件下で取り外し可能であることも求められます。接着剤の特性を調整することで、必要な時に簡単に剥がすことができるシクネステープも開発されています。

シクネステープの種類

ステンレスやSK、チタンなどがありますが、厚みにより真鍮  (BS) 、 (CU) 、リン青銅の製作も可能となります。一般的な幅は「12.7mm」になります。厚さ (mm) の展開例として東京シクネス株式会社のシクネステープは以下の通りです。

1. SK焼入製

0.01, 0.02, 0.03, 0.04, 0.05~0.40, 0.45, 0.50, 0.41~0.99, 0.55~1.00

2. シクネス製

1.10~2.00, 2.10~6.00

3. SUS製

0.005, 0.01, 0.015, 0.02, 0.025, 0.03, 0.035, 0.04, 0.045, 0.05~0.15, 0.20~0.50, 0.45, 0.60~1.0, 1.20, 1.50, 2.0

参考文献
http://www.r-s-k.co.jp/new1014.html
http://tsk-
https://shim-and-gauge.co.jp/feelergauge.html

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