フックスパナ

フックスパナとは

フックスパナとは、主にアダプターナットを締めたり緩めたりするための工具です。名前の通り、形状がフックの形をしており、アダプターナットの溝部分にフックスパナの爪部分を引っかけて使用します。

引っかけて回すだけなので、簡単で、しかも安全に締め、緩めができるのが特徴です。

ただし、アダプターナットの大きさに合わせて、フックスパナの大きさも選ばないと、作業中に爪が外れるなどの不具合が起きてケガをする可能性があります。したがって、サイズ選びは慎重に行う必要があります。

フックスパナの使い方

フックスパナは、主にアダプターナットと呼ばれる溝付きのナットを締めたり、緩めたりするのに使います。

まず、使い方は、アダプターナットに適したサイズのフックスパナを選び、フックスパナの先端にある爪をアダプターナットの溝に引っ掛けます。そして「あご」と呼ばれる円弧状の根元をアダプターナットに当てます。

そのまま柄の部分を時計回りに回すとナットが締り、反時計回りに回すとナットが緩みます。この時、爪を作用点、あごを力点、柄の部分を力点として、てこの原理によって大きな力が発生します。

フックスパナの選び方

フックスパナを選ぶときは、まずアダプターナットにピッタリと合うサイズのものを選ぶ必要があります。

アダプターナットに対して、フックスパナが小さすぎると、溝の奥まで爪が入らず、爪の掛かりが浅くなります。また、十分な力を発揮できないため、締め付け、あるいは、緩めトルクが足りなくなる恐れがあります。

アダプターナットに対して、フックスパナが大きい場合、溝の深さに対して爪が長すぎるため、爪の掛かりが浅くなります。また、支点があごの部分ではなく、円弧状のどこかに当たってしまい、手の力がうまく伝わりません。また、締め付けトルクが大きくなりすぎると、ねじの破損に繋がります。

上記の通り、フックスパナのサイズ選びは、安全性を考慮するうえで、重要になります。基本的にはアダプターナットの外径に、フックスパナの円弧が沿っていれば大丈夫です。安全に作業する為にも、爪がしっかり引っかかって、あごが当たる状態を確認したうえで、力をかけるようにしてください。

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