エアーダスター

エアーダスターとは

エアーダスターとはフロンなどの圧縮ガスを噴出することでゴミやほこりを吹き飛ばす空圧工具ことです。

コンプレッサーから圧縮空気を供給して噴出するエアーガンやエアーブローと呼ばれる工具もあれば、圧縮空気やガスなどを封入した缶製品もあります。

エアーガンや、エアブローの用途には洗浄だけでなく、水分を吹き飛ばし、乾燥させる目的としても使われます。缶製品であれば、アルコールなどの液体を同封して、洗浄力を増したものが一般的です。

エアーダスターの使用用途

エアーダスターは工作や商用のみでなく、家庭用で使用する場合もあります。以下は使用例です。

  • パソコンのキーボード掃除
  • プリンタやスキャナなどの印刷機器の掃除
  • 制御基板上の掃除
  • 体に付着したほこり掃除
  • カメラのレンズやメガネの掃除

主に手の届かない狭い溝などを掃除するために用います。

エアーダスターの原理

エアーダスターは主に圧縮空気タイプと圧縮ガスタイプの2種類に分かれます。

  • 圧縮空気タイプ
    コンプレッサーなどで圧縮した空気を、エアーガンで放出する仕組みです。エアーガンに付属したトリガーを引くことでエアーを放出させます。
    また、手動で圧縮空気を発生させる製品も存在します。ゴムでできた握り手を強く押すことでエアーを放出させます。コンプレッサーよりも出力は弱い反面、安価です。手動の製品はエアブロアとも呼ばれます。
  • 圧縮ガスタイプ
    フロンガスなどの圧縮液化ガスを放出する仕組みです。以前はフロンガスを多く使用していましたが、近年は環境配慮のためにノンフロンタイプが主流です。
    ノンフロンタイプの多くはジメチルエーテルガスが使用されます。温室効果が低い反面、可燃性のため取り扱いには注意が必要です。

エアーダスターのその他情報

1. エアーダスターの使い方

エアーダスターを使うには、圧縮ガスが必要となります。

エアーガン・エアーブロータイプではコンプレッサーにより圧縮空気を製造し、ホースを介して空気を噴出します。そのため、コンプレッサーが動いている間は制限なく使用可能です。また、除湿器を併用することでドライな圧縮ガスを精製し、効果的に乾燥を行うことができます。

エアーガンを使用するにあたり、コンプレッサーがオイル式かオイルレスかに注意する必要があります。オイル式のコンプレッサーには微量のオイルが圧縮空気に混ざるため、食品のようなものを取り扱う場合にはオイルレス式が適切です。

缶製品の場合は、封入されている圧縮ガスおよび液体に限りがありますが、どこにでも持ち運びができるという利点があります。

2. エアーダスターの選定

エアーガン・エアーブロータイプと缶製品タイプとでは選定方法が大きく違います。使用目的に沿って選定することが肝要です。

エアーガン・エアーブロータイプの選び方
エアーガン・エアーブロータイプは、ノズルの形状により噴出の状態を変えること可能です。集中噴射するタイプもあれば、広範囲に渡って圧縮空気を吹きかけるタイプもあります。また、吸引力を利用して噴出力を増強するタイプもあります。いずれにせよ、使用目的によって、適切な噴出タイプを選ぶことが必要です。

エアーガン・エアーブロータイプ

図1. エアーガン・エアーブロータイプ

缶製品の選び方
缶製品を選ぶうえでノズルタイプの選定が重要です。細いパイプ状のノズルを脱着することで広範囲噴射と集中噴射を切り替えられるタイプや、ノズルが脱着不可のタイプがあります。ノズルが脱着不可のタイプでも、収納時にノズルが邪魔にならないように、ノズルを折りたためるタイプもあります。また、逆さで使えるタイプであれば隅々までガスを吹きかけることが可能です。
封入される液体の種類によって選ぶこともあります。封入される液体にはアルコールのように揮発性の高いものや、潤滑剤などが封入されるタイプもあります。
また、臭いや不燃性・可燃性ガスなど種類はさまざまであり、使用目的や用途に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です