マルチツールとは
マルチツール(英語:Multi-tool、 Multitool)は、下記のように数種類があります。
- ナイフやフォーク、スプーン、缶切りなどの機能が付いて1つにまとめられたアイテムです。
- ドライバーやペンチ、六角レンチ、はさみなどが1つにまとめられたコンパクトな工具です。
- 1台の電動工具で、先端工具を取り換えることで「切断」「研削」「剥離」などさまざまな作業ができる工具です。
ここでは主に、上記の3)項について説明します。
マルチツールの使用用途
一般的にマルチツールでできることは大きく分けて「切断」「研削」「剥離」の3種類あります。
これらの異なる作業を、1つの電動工具で先端工具を取り換えることで作業できることが特徴で、作業に必要な先端工具を取り揃えておくことで、複数の工具を準備する必要がありません。
先端工具は、金属、木材、タイルなどさまざまな材料の加工に対応したものがあります。
また、バッテリー式は電源用のコードを必要としないので、小型軽量で可搬性と作業性に優れています。
マルチツールの選び方
マルチツール本体の選定には、下記のようなポイントがあります。
- コード式かバッテリー式の違い
コード式は、主にAC100V電源用で長時間の作業や屋内外で電源が確保できる特定場所での作業に適しています。バッテリー式は、屋内外や電源の場所、作業場所などに制約されず作業が行え、取り回しがよく作業性に優れています。
作業内容や環境に適した電源方式を選定する必要があります。
- バッテリーの容量(電圧) ※バッテリー式の場合
バッテリーの容量は、出力電圧別に「DC 18V」「DC 14.4V」「DC 10.8V」などがあり、電圧が高いものは作業可能な時間も長くなります。必要な作業時間に適した電圧を選定する必要があります。 - 付属品
主な付属品として、切断や研削時に出る削りカスを吸い取る集塵アダプタなどがあり、作業環境に合わせて選定します。
また、先端工具は、加工方法や加工する材料により種類や型式が別れているため、作業に必要な先端工具を準備する必要があります。
例として、以下のような先端工具があります。
- 切断用
「カットソー」「ラウンドソー」「ナイフ刃」 - 研削用
サンディングディスク - 剥離用
スクレーパ