充電式扇風機とは
充電式扇風機とは、屋外や作業現場などに持ち運べる扇風機のことです。
コード式とは異なり持ち運び可能で、電源が近くに無くても使えるのが特徴です。小型から大型まであり、室内だけでなくアウトドアや車中泊などの野外でも活躍します。
最近では、充電式扇風機を内蔵した作業着なども売られており、夏でも上着を着用して作業ができるようになりました。
充電式扇風機の使用用途
充電式扇風機は、以下のような目的で使用されます。
1. 人に当てて体温上昇を防ぐ
人に直接当てて、扇風機として使うことが最も多いです。暑くなった作業現場などで、風を当てることによって、体温上昇を防ぎます。
2. 空調の効率を良くする
扇風機は空調から出た空気を部屋の隅々まで循環させ、空調の効率を良くする目的として使われています。サーキュレーターと比べると効果は劣りますが、電気代の節約にもなります。
充電式扇風機の原理
充電式扇風機は、内蔵されたリチウムイオン電池から得た電力でモーターを駆動します。モーターの力で、羽根を回転させることで、羽根が周りの空気を吸い込み、前方へ風を送り出す仕組みです。
これらの働きにより、周囲の空気を移動させたり、部屋全体の風を循環させたりすることができます。また、モーターの出力を調整すると、風の強さを変えることも可能です。
充電式扇風機の種類
充電式扇風機は、大型のものから手持ち用まで様々な種類があり、使う場所や用途によって選ぶ必要があります。
1. 据え置きタイプ
デスク・テーブル・床など、平らな場所に置いて使うタイプです。充電式のため設置スペースが確保できれば、どこにでも置けて便利です。また、熱がこもりがちなキッチンや脱衣所のスペースでは、空気を循環させるサーキュレーターとしても使用できます。
2. 卓上タイプ
デスクやテーブルに置いて使用するタイプです。軽量かつコンパクトにできているため、持ち運ぶことが多い場合に適しています。設置スペースがあまり必要でないため、デスクやキッチン、寝室などの狭い場所に設置できるのがメリットです。
3. クリップタイプ
テーブルや棚などに挟むだけで使用することができます。車内や脱衣所など、設置スペースの確保が難しい場所での使用に向いています。
4. 手持ちタイプ
コンパクトな形状で携帯するのに便利です。風をあてたい箇所へピンポイントであてることができ、風向も自由に調整できます。ただし、使用中は片手が塞がってしまうため、作業性が悪くなるデメリットがあります。
5. 首掛けタイプ
首にかけて使う小型の扇風機です。暑い季節の外出時に、顔まわりに心地よい風を届けられます。手で持たなくても使用できるため、パソコン作業中や掃除の時に便利です。
一方で、ファンと顔の距離が近いため音が気になったり、髪が巻き込まれたりするトラブルがあることがデメリットです。
充電式扇風機の選び方
充電式扇風機は、下記の点に注意して選ぶ必要があります。
1. デザイン
充電式扇風機は、デザイン性に優れた製品がたくさん販売されています。例えば、電車などで使用するときはスタイリッシュなデザイン、リビングなどでは北欧風などと、使用する場所により選ぶデザインが異なります。
使用目的や場所を考慮し、好みの色やデザインの製品を選ぶことが大切です。
2. 給電方式
充電式扇風機は、一般的にUSB充電や専用の充電アダプターを使用して充電します。USB充電は、USBケーブルを使用し充電器やモバイルバッテリーなどに接続し、内蔵バッテリーを充電します。専用の充電アダプターを使用する場合は、コンセントに接続して充電します。
USB端子にはTypeA・TypeB・TypeCなどがありますが、近年は、多くの製品がTypeCに切り替わっているため、購入するときはTypeCがおすすめです。また、専用のバッテリーを本体に取り付けて使用したり、太陽光パネルを通じ充電する製品もあります。
3. 静音性
扇風機を選ぶときは、静音性は重要なポイントです。静音性の優れたものであれば、電車内やオフィス、寝室でも気兼ねなく使えます。充電式扇風機には、ACモーターとDCモーターを搭載したモデルがあります。
大まかな風量設定しかできないAC扇風機に比べ、DCモーターは、細かく風量調節ができるうえ、静音性に優れているのが特徴です。静音性を重視するのであれば、少し値段は高いですが、DCモーター搭載モデルがおすすめです。
4. 掃除のしやすさ
扇風機は、長く使用すると羽根やカバーなどにほこりがたまりやすいのが難点です。放っておくと風と一緒にほこりが舞い散ってしまうので、定期的にお手入れをする必要があります。
簡単にカバーを取り外し、部品を分解できる製品であれば、隅々まで掃除することができます。