接点付圧力計とは
接点付圧力計は、圧力計として計測された圧力をエレメント(指針)により指示計に表示させる機能に加えて、電気的な接点機構(電流回路の物理的な接触/切断により電流を流し/止める機構を示します)を組み込んだ製品です。
計測圧力を読み取れることに加えて、あらかじめ使用者によって設定された圧力に達したかどうかを判断し、接点機構が電気的にON-OFF(入/切)の信号となります。このON-OFF(入/切)の信号を使用し、制御システムなどで種々の動作をさせることが可能になります。
接点付圧力計の使用用途
接点付圧力計は、種々の流体・気体など取り扱う業界では一般的に使用されており、検出したい圧力値に対して表示や動作をさせるための用途として様々な場面で使用されています。
使用用途の例としては下記のようになります。
ブザーの発報やランプ点灯等のON-OFF(入/切)信号として、圧力の異常等を監視・検出・警報表示することで、危険予知や安全確保などの管理を行う事が出来ます。
また、制御用圧力スイッチとして、制御リレー等とともに制御システムとして使用することで、より精度の高い圧力監視・調節や制御が可能になります。
圧力の設定は、検出したい圧力値に対して上限もしくは下限でON-OFF(入-切)させるような設定を行います。
例としては、5.0MPa以上の圧力を検出した時点で、ブザーが発報し警報ランプが点滅し危険を知らせ、バルブを閉止し流体の流れを止め危険回避を行うなどを、制御システム等で動作させることが可能になります。
接点付圧力計の原理
接点付圧力計における設定圧力の検出は、接点機構の構造や作動方式により機械式、電子式があります。
- 機械式
接点機構が接点の物理的な接触/切断の作動でON-OFFするものを示します。圧力計で検出した変位が、設定された圧力に達した時点で、接点機構を動作させます。機械式の中でも接点機構により下記のような種類があります。
- コンタクト接点付圧力計
圧力計に内蔵されたブルドン管やベローズ接手(どちらも圧力計の圧力検出機構)により導入された圧力を検出し変位します。検出した変位を拡大機構にて圧力計の目盛板上にエレメント(指針)で指示します。このエレメント(指針)の変位で、低接触圧スイッチの接点機構を直接的に作動させON-OFF(入/切)します。 - マイクロスイッチ接点付圧力計
圧力計に内蔵されたブルドン管の作動で検出した変位で、マイクロスイッチの接点機構を作動させON-OFF(入/切)します。特徴として、接点作動時のチャタリング(接点が短時間でON-OFFを繰り返す現象)がなく、多少の振動のある場所でも使用が可能です。 - リードスイッチ接点付圧力計
圧力計のブルドン管で検出した変位で、リードスイッチの接点機構を作動させON-OFF(入/切)します。特徴として、小型・軽量で狭いスペースで設置ができます。またリードスイッチは外部の環境に影響を受けにくく信頼性に優れています。