デジタルクランプメーター

デジタルクランプメーターとは

デジタルクランプメーター

デジタルクランプメーター(英語:Digital clamp meter)とは、デジタル式のクランプメータになります。

電線をクランプで挟み込んで電流等を計測する計器にデジタル式表示器を付属したものや、一定時間間隔(例:3回/秒)ごとにデジタルの数値としてサンプリング(計測時間と計測値をデータとして抽出ること)しメモリーに記録したりするものがあります。

自動的に最大/最小値や偏差値を測定し、ピークホールド(最大/最小値で表示を固定させる)機能が付いたものがあります。

デジタルクランプメーターの使用用途

デジタルクランプメーターの使用用途は、主に常時電流値などを計測するのではなく、トラブルの原因究明や定期的な設備の確認などで電流を計測する場合に使用します。

現場などでの電流計測の場合、電流が流れている電線やケーブルを解線(端子などの接続を取り外すこと)せずに、クランプで電線やケーブルを挟み込むことで計測できる利点があります。

またデジタル直流/交流電流や漏れ電流・電圧計測、また導通チェック抵抗値計測などテスタ機能を備えたものもあります。

デジタルクランプメーターの原理

デジタルクランプメーターの原理は、「クランプメータ」と同じで、電流から発生する磁界をセンサー検出し、電流換算することで電流測定をしています。

デジタルクランプメーターの特徴として、電流値・電圧などを連続計測するだけではなく、設定した一定時間間隔で計測データを計測された時間とともにメモリーに記録する、データロギング機能を内蔵したものもあります。またそのデータをBluetoothで伝送する機能を備えたものもあります。

記録されたデータを利用し、Excelに取り込みグラフ化し、また専用アプリケーションなどを使用して、傾向を分析し故障原因究明などが行うことができます。一時的や応急的に監視するためであれば、デジタルクランプメーターで容易に簡易的に計測することが可能になります。

したがって、設備のメンテナンスや点検、故障診断などの場合に使用されることが多く、装置自体も軽量で持ち運びが容易であることから、工場やプラント設備では頻繁に使用される計器です。

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