連成計とは
連成計とは、正圧と負圧の両方を測定できる圧力計のことです。
圧力測定器には、連成計以外にも通常の圧力計、真空計などがあり、それぞれ測定できる圧力が異なります。よく使用される圧力計は正圧のみを測定でき、真空計は負圧のみを測定できます。
連成計は正圧と負圧の両方を測定できるものの測定できる圧力の範囲が-0.1~0.4MPaG程度と限られているので注意が必要です。
連成計の使用用途
連成計は、機械の作動状況によって正圧にも負圧にもなりうる可能性がある場所で使用されます。
例えばポンプで気体や液体を吸引する場所であったり、蒸気を使用して熱交換を行う機器などが挙げられます。ポンプで気体や液体を引き込む場合、ポンプ内の圧力が大気圧よりも低くなることがあるので、連成計を使用した方が良いといえます。
連成計は工業用として使用されることが多いですが、消防ポンプ車の給水側配管に取り付けられているなど身近なところにも使用されています。
連成計の原理
連成計は、圧力がかかると圧力計内の「ブルドン管」と呼ばれる検知装置が変形します。変形度合いからかかっている圧力を検知し、検知された値をそのまま反映することで圧力が測定されます。
連成計で負圧を測定する場合は、ブルドン管の変形度合いが反対方向に変形することを検知し負圧を指示しているため正確に負圧を測定できているとは言えません。負圧の正確な数値を知りたい場合は、わずかな負圧であっても真空計を使用する方が良いです。
また、最近では連成計の中でもデジタル表記される連成計も増えてきています。目盛りを読むよりもデジタルで表記された方が一目見てわかりやすく、公的機関での検査でも使用できるほど精度も高いです。