ドリル研削盤とは
ドリル研削盤は工具研削盤の一種で、ドリルの先端部分を研削するドリル研削に特化した研削盤です。
ドリル研削盤には、端面を研削するドリルポインタとウェブを研削するシンニングマシンがあります。
研削の際にドリルを手動で砥石に当てるタイプとドリルをセットすると自動で研削を行ってくれるタイプがあります。全自動で研削を行うタイプは、文字通りドリルをセットすれば全て自動で研削してくれるため熟練作業者でなくても作業が行えます。
ドリル研削盤の使用用途
ドリル研削盤は、主に一度使用したドリルを再研磨するために使用します。
一般的なドリルの先端は、横から見ると切削抵抗の少ない118~120度になっています。
先端のシンニングの中心がずれると、真っ直ぐに穴があかず場合によっては、ドリルが折れます。そのため、ドリル研削盤でシンニングのタイプに合わせて正確に研削を行う必要があります。最近では、3枚刃のドリルも増えてきており3枚刃を研削できるCNC全自動工具研削盤などもあります。
ドリル研削盤の原理
ドリル研削盤は、砥石を使用し使用済みドリルの刃先を研削・研磨することで刃先の切れ味を復活させてドリルを再利用することができるメンテナンスのための機械です。
ドリルには、山形ドリル、ろうそくドリル、一文字ドリル、面取ドリルといった種類があります。それらの形状に応じて研削できるドリル研削盤は、シンプルな構造で小型で持ち運びしやすいものが多いですが、中には、全自動のドリル研削盤もあり、さまざまなドリル形状のものを自動的に研削することができる機械もあります。研削機は、ドリルの形状や用途に応じて、最適なものを選択することが必要です。
ドリルの材質により砥石を選定します。超硬ドリルやチタンコーティングされたドリルは主にダイヤモンド砥石、ハイスドリルは主にCBN砥石を使用します。
先端角、シンニング角、補正値、研磨量など細かく設定してNC工具研削盤もあります。こちらはドリル以外のエンドミルなどの研削が可能です。
参考文献
http://www.kensakuban.net/each_kind/tool.html
https://www.kousakukikai.tech/grinder/
https://sakusakuec.com/shop/pg/1grinder/