トルク試験機とは
トルク試験機は、ねじる方向の力であるトルク(単位はSI単位でNm)を測定する試験装置です。
台上に測定ワークを設置して、発生トルクを測定する汎用のトルク試験機や、工具として使用するトルクレンチの点検・校正を行う、トルクレンチ専用の試験機等があります。
トルクレンチの点検・校正は、代行業者もあり、各種必要書類も発行可能で約1週間で対応してもらえる業者があります。
汎用のトルク試験機には、ワークを台座に固定して、手でワークを回転させて発生トルクを計測する手動の試験機もあります。
トルク試験機の使用用途
特に、トルクレンチの点検・校正で専用の試験機として使用する場合や、研究室において、発生トルクを測定する場合や、メーカにて製品のトルクが重要な品質パラメータになっている場合等にトルク試験機を使用します。厳格な管理が必要な電力会社での納入実績もあります。
例えば、トルクレンチの点検・校正においては、試験機の購入は高額になりますが、代行業者での実施であれば、数千円から数万円で、各種必要書類付きで、数日(3日から10日程)で対応してくれる代行業者があります。
トルク試験機の原理
汎用のトルク試験機は、台座の上にトルクセンサーが設置されており、センサーから所定のPC等にアウトプットできるように配線やタッチパネル等が配置されています。
トルク試験機は、センサー(トルク計)部からの出力を、経時的に整理することができます。例えば、縦軸にトルク、横軸に時間を表示させたグラフが作成可能です。
また、油圧トルクのヒステリシスを整理することもできます。例えば、縦軸に圧力、横軸に出力のトルクを表示させたグラフが作成可能で、複数回の油圧の作動と理論値との差を表示させ、油圧の点検や校正の要否判断を行うことが可能です。
トルクレンチ専用のトルク試験機は、専用性が高くなっており、測定から校正まで所定の取り付け部にトルクレンチを設置するだけで自動で行うものもあります。
トルクレンチ専用のトルク試験機は、代行業者で校正を行う場合は、業者のトルク試験機のスペックの確認が必要です。対応トルク測定範囲・精度、測定トルクポイントの数等、設備や操作システムによる制限があります。
参考文献
http://www.ogawaseiki.jpn.org/products/products18/products-1802-products18/
http://www.aikoh.co.jp/torque/5125vcw/
https://www.plarad.net/plarad/product/product6.html
https://titanti-jp-rent.com/test/index.html