喫煙ブース

監修:株式会社ジー・スリー

喫煙ブースとは

喫煙ブースとは、喫煙専用スペースを設けるために施工・設置される設備です。

健康志向の高まりと各種法整備の結果により、受動喫煙を防止するため、今日では各種施設などにおいて分煙化が必要です。工事をして部屋を施工する喫煙室とは異なり、喫煙ブースは基本的にパッケージ化されたブースを設置します。強力なファンを用い、たばこの煙を排出するようになっており、屋内排気型と屋外排気型とがあります。屋外排気型ではダクトなどの工事も併せて必要です。このような事情から、喫煙ブースの提供においては、販売だけでなく設置や施工までセットで手がけるケースが多いです。

喫煙ブースの使用用途

改正健康増進法が施工された2020年4月以降、様々な施設において、受動喫煙防止として全面禁煙もしくは分煙の措置が取られるようになりました。また、分煙の場合、加熱式たばこ専用喫煙室以外の喫煙室では室内飲食サービスの提供が不可となっており、喫煙ブースは喫煙専用スペースを設けるために使用される設備です。

主な導入施設には下記のようなものがあります。

  • 各種飲食店
  • 商業施設、スーパーマーケット
  • 遊技場 (ボウリング場、カラオケ、パチンコ)
  • オフィス、事務所
  • ホテル、旅館
  • 結婚式場、パーティー会場
  • 公共施設、行政庁舎
  • サービスエリア・パーキングエリア
  • ゴルフ施設
  • ショッピングモール
  • 大学
  • 工場
  • レンタルスペース

改正健康増進法において公益性が高い施設や不特定多数が出入りする施設は原則として禁煙とされていますが、適切な場所に適切な喫煙ブースを設置することで、喫煙スペースを設けることが可能です。例えば、大学は、敷地内禁煙が原則ですが、特定屋外喫煙場所を設置すれば喫煙が可能です。

喫煙ブースの原理

1. 法的定義

厚生労働省のガイドラインをはじめ、各種法令で規定されるところの喫煙所は、

  • 屋内喫煙所
  • 屋外喫煙所

の2種類です。屋内とは、「外気の流入が妨げられるような屋根つきの建物であり、かつ、側壁がおおむね半分以上覆われたものの内部」であると定義されており、この条件に該当しないものは屋外とされます。

また、屋内喫煙所は更に下記の4種類に分類されます

  • 喫煙専用室: 煙が外に出ないための技術を満たす喫煙専用の部屋
  • 指定たばこ専用喫煙室: 煙が外に出ないための技術を満たし、加熱式たばこのみの喫煙が可能
  • 喫煙目的室: 喫煙を目的とする施設の中に設置でき、飲食等も可能
  • 喫煙可能室: 法令整備以前からある小規模の飲食店のみで許可される喫煙室

喫煙ブースは、基本的に喫煙専用室/指定たばこ専用喫煙室に分類されます。

2. 技術的要件

上記法令規定で定めるところの「煙が外に出ないための技術」は、屋内用と屋外用に分けてそれぞれ規定されています。屋内用は下記のような規定です。

  • 出入り口付近で喫煙室の外から入る空気が0.2m/秒以上である
  • 喫煙室から施設内に煙が流れ込まないこと
  • 壁・天井により区画されていること
  • 煙が屋外に排気されること

「壁、天井」とは、硬質の壁やガラス窓など、たばこの煙を通さない材質・構造を指します。また、屋外へ廃棄するダクトなどの施工が難しい場合、室内排気基準をクリアした脱煙装置を使用することで、屋内排気が認められる場合があります。屋内排気の場合の基準は下記の通りです。

  • 総揮発性有機化合物 (TVOC) の除去率が95%以上である
  • 室外に排気されたときの浮遊粉じんの量が、0.015mg/m³以下である

屋外設置の場合の技術的要件は下記の通りです。屋内用とは違い、設備のつくりや空気の気流が条件から省かれています。

  • たばこを吸える場所が区画でわけられていること
  • 「喫煙所」との標識が設置されていること
  • 受動喫煙を防止するため措置がなされていること
  • 第一種施設では特定屋外喫煙場所のみ設置可能

上記における、第一種施設とは、学校、各種養成施設、病院、診療所、助産所、薬局、施術所、介護老人保健施設、介護医療院、行政機関の庁舎などです。

喫煙ブースは、用途に合わせて上記の基準を満たすように設計・施工されています。

3. 仕組み

屋内で使用される喫煙ブースには、ダクトに接続して屋外に排気する屋外排気型と、煙を浄化したうえで屋内に排気して循環させる屋内排気型があります。

喫煙ブース内には大風量ファンが内蔵され、たばこの煙を強力に吸引して排気する仕組みです。喫煙ブース内における煙の滞留時間も短くなるため、衣類や髪に臭いが付きにくくなります。また、屋内排気型では集塵フィルター (プレフィルター/HEPAフィルター) や脱臭フィルター (活性炭フィルター) などを利用することで有害物質が十分に除去される仕組みです。オゾン分解が利用される場合もあります。

喫煙ブースの種類

喫煙ブースには、屋内用/屋外用、屋外排気/屋内排気など様々な種類があります。

屋外用は屋内用に比べて、技術的要件がより緩やかであるため、開放系のブースなどもあります。

屋内用の喫煙ブースでは、屋外排気の場合はダクト施工が必要ですが、屋内排気の場合はフィルターなどを用いることでダクトを施工すること無く設置することが可能です。ただし、フィルター等を通さない屋外排気の場合はそのまま煙が外部へ排気されることに注意が必要です。

大きさについては、1名用や5名以下用の小型のものから、20人以上収容可能なものまで様々な大きさがあります。

本記事は喫煙ブースを製造・販売する株式会社ジー・スリー様に監修を頂きました。

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車番認証システム

監修:パーキングソリューションズ

車番認証システムとは

車番認証システムとは、車両のナンバープレートを自動的に認識するシステムです。

一般的にカメラと画像処理ソフトウェアを使用してナンバープレートを読み取り、文字認識技術を用いて番号をテキストに変換します。交通管理やセキュリティの分野で広く利用されています。

車番認証システムを利用することで駐車場やゲートでの手動チェックを省略し、プロセスを自動化します。車両が迅速に通過できるようになり、待機時間や混雑が大幅に削減することが可能です。また、リアルタイムで画像処理とデータ照合を行うため、通行処理に遅延がほとんどなくなり、効率的な運営が可能です。

車番認証システムの使用用途

車番認証システムは様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. 道路・交通

車番認証システムは高速道路や有料道路での通行管理に重要な役割を果たします。車両のナンバープレートを自動的に読み取ることで通行料金を計算し、料金所での処理を迅速化します。これにより、通行料金の徴収が効率化され、料金所の渋滞を軽減することが可能です。

また、車番認証システムは交通ルールの遵守を促進するためにも使用されます。例えば、赤信号での通行や制限速度違反などが検出されると、システムは違反車両の情報を記録し、違反の証拠として利用します。これにより、交通法規の遵守を促進し、安全な道路環境を維持することが可能です。

2. 有料駐車場

有料駐車場などにおいて、車番認証システムが駐車場の入口と出口で利用されます。車両が入場する際にナンバープレートを読み取り、その情報をデータベースに保存します。駐車場からの出場時にはナンバープレートが再度読み取られ、駐車料金が自動的に計算されます。

このシステムはショッピングモールやオフィスビルの駐車場においても広く活用されています。駐車の管理を効率化し、空きスペースの情報をリアルタイムで把握することも可能です。また、駐車場内の混雑状況を把握し、適切に管理することもできます。

3. 物流

物流業界では、車番認証システムが倉庫や物流センターでの効率的な管理に貢献します。トラックの入出庫を自動的に追跡し、物流プロセスをスムーズにします。倉庫では入荷するトラックのナンバープレートを読み取って、在庫の更新や配送スケジュールの管理を行うことも可能です。これにより、物流運営の効率が向上し、在庫管理が精密に行われます。

車番認証システムの原理

車番認証システムはナンバープレートを撮影するために高解像度カメラを有します。カメラは道路の入口や駐車場のゲートなどに取り付けられ、車両が通過する際にナンバープレートの画像を取得する仕組みです。赤外線などを使用し、昼夜を問わずに高品質な画像をキャプチャできるように設計されたカメラを使用します。

取得した画像は、ナンバープレートを認識しやすくするために前処理が行われます。画像の解像度を調整したり、コントラストや明るさを調整したりする処理がその一例です。これにより、ナンバープレートの文字が明瞭に見えるようにし、認識精度を向上させることができます。

前処理された画像からナンバープレートの文字を抽出するために、光学式文字認識 (OCR) 技術が使用されます。OCR技術は画像内の文字をデジタルテキストに変換するアルゴリズムを使用します。機械学習や深層学習モデルを用いた高度なパターン認識技術が利用されることも多いです。

認証されたナンバープレートデータに基づいて、システムがアクションを実行します。例えば、許可された車両が認識された場合はゲートが開くなどが一例です。また、駐車料金の計算やレポート生成なども実行される場合があります。

車番認証システムの選び方

車番認証システムを選定する際は、以下を考慮することが重要です。

1. スケール

小規模な駐車場から大規模な施設まで、システムのスケールに応じた選択が必要です。使用するカメラの数や認識対象の範囲などが異なります。

2. 精度

高解像度のカメラは、ナンバープレートの文字をより正確に認識することが可能です。夜間や悪天候でも安定して認識できる性能が求められます。また、文字認識技術の精度が高いほど、エラーや誤認識を減少させることができます。

3. データ管理

収集されたデータの保存容量と管理機能が十分であることを確認します。必要なデータが適切に保管され、簡単にアクセスできることが重要です。また、他の業務管理システムやデバイスと互換性があることも確認する必要があります。

本記事は車番認証システムを製造・販売するパーキングソリューションズ様に監修を頂きました。

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硝酸カルシウム

監修:明京商事株式会社

硝酸カルシウムとは

硝酸カルシウムとは、化学式Ca (NO3) 2で表される無機化合物です。

工業用には4水和物としてCa (NO2) 2・4H2Oとして販売されています。また硝酸亜鉛、硝酸アルミニウム、硝酸マグネシウムなどとともに、硝酸塩類に属する化合物です。

硝酸カルシウムは無色無臭の結晶で、一般的にはpHは4.0~6.0の酸性です。窒素成分にアンモニア態窒素が含まれた製品はpH約6.5の中性です。潮解性という固体が空気中の水分を吸って溶解し、湿気を帯びる性質を持っています。潮解性があることから、保管する際には密閉することが必要です。

硝酸カルシウムには様々な用途がありますが、主に農業用の肥料、コンクリートの添加剤、金属表面処理などに用いられます。製品としては工業用以外に、純度などを厳しい規格内に管理した試薬用の販売もあります。

硝酸カルシウムの使用用途

硝酸カルシウムは様々な用途に用いられています。まず農業用の肥料として使われています。植物の成長に欠かせないカルシウムと窒素を効率よく供給でき、速効性も期待できるのが特徴の一つです。農業用には保存に適した2水塩 (2水和物) と、潮解性の高い4水塩 (4水和物) として製品化されています。養液栽培用肥料としても用いられています。

建築用途ではコンクリートの添加剤として用いられる化学成分です。主にコンクリートの硬化促進に用いられ、寒冷地でのコンクリート施工に添加されます。その他工業用途では金属表面処理、メッキ薬剤、ラテックスの凝固剥離剤なども、硝酸カルシウムの使用用途です。

硝酸カルシウムの性質

硝酸カルシウムは無色〜白色の結晶です。潮解性があるため吸湿しやすい性質もあり、工業製品としては4水和物 (4水塩) 、保管を要する肥料としては2水和物 (2水塩) として販売されています。強酸化剤でもあり、可燃性物質や還元性物質とも反応します。

農業用途で用いられる硝酸カルシウムとして期待される効果は、農作物に硝酸態窒素を効率よく吸収させることと、水溶性カルシウムを供給することによって、作物の品質を向上させることです。肥料ではアンモニア態窒素を多く含んだものもありますが、農作物に速やかに吸収される硝酸態窒素に変換されるまでに時間が必要です。

硝酸カルシウムには硝酸態窒素が10%以上含まれているため、窒素を素早く農作物に供給することができます。また農作物においてカルシウムが欠乏することで生じる障害は、尻腐れ、チップバーン、芯腐れ、りんごのビタービット、ナシの裂果、石ナシ化、サクランボの果肉の軟弱化などです。これら障害を防ぐ上でも、硝酸カルシウムが効果を発揮します。

硝酸カルシウムの原理

メッキ処理での硝酸カルシウムの役割

硝酸カルシウムの使用用途の一つに、メッキ処理があります。硝酸カルシウムはメッキ工程の中でも前処理や後処理に使われる薬品です。まず前処置としては、酸化膜の除去に用いられます。硝酸カルシウムは強酸化剤であるため、メッキ処理工程においては金属表面に形成された酸化膜を溶解、除去するのが役割です。製品の表面が清浄化されることによって、メッキの密着性が高まります。同じく不純物の除去にも効果が期待できます。

メッキの後処理として硝酸カルシウムは、金属表面を安定化させたり、仕上げ品質を向上させることも、硝酸カルシウムの利用用途の一つです。

コンクリート硬化の促進剤

硝酸カルシウムはコンクリート施工において、コンクリートの効果を促進させたい場合に使用されます。硝酸カルシウムからカルシウムイオンが供給されることによって、コンクリートの水和反応が促進され、凝固時間が短縮されます。多くは低温環境においてコンクリートの硬化を促進させたい場合に、硝酸カルシウムが添加されます。

本記事は硝酸カルシウムを輸入・販売する明京商事株式会社様に監修を頂きました。

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酸素ボックス

酸素ボックスとは

酸素ボックスとは、人が中に入って使用する健康機器の一種で、高気圧・高酸素濃度環境を作り出す装置です。

細胞に十分な酸素を供給することで、疲労回復、怪我や筋肉の損傷回復促進、美肌効果やアンチエイジング効果を期待して使用されます。酸素ボックスは、1名使用の酸素カプセルと異なり、独立した部屋型空間となっています。座ることも寝転がることもでき、複数名使用も可能です。酸素ルームと呼ばれることもあります。

酸素ボックスの使用用途

酸素ボックスは、細胞に十分な酸素を供給することで、疲労回復、怪我や筋肉の損傷回復促進、美肌効果やアンチエイジング効果を期待して使用されます。

2人以上で使用することもでき、酸素カプセルよりもいろいろな過ごし方ができるため、よりゆったりとした空間として使用されます。主な用途例には下記のようなものがあります。

  • エステティックサロン、リラクゼーション、美容室
  • スポーツジム
  • スポーツチーム (サッカー・フットサル、野球)
  • ゴルフ場
  • 整骨院、整体院
  • 介護施設 (リハビリルーム)  、デイケア
  • 個人宅
  • スパ施設、ホテル
  • インターネットカフェ

また、生産性の向上や睡眠不足解消などの効果から、福利厚生の一環として設置される場合もあります。

酸素ボックスの原理

1. 動作の仕組み

酸素ボックスは、コンプレッサーにより大気中の空気を取り込んで内部の気圧を上げる仕組みです。ヘンリーの法則: 「液体に溶解する気体の量は、気圧に比例して増加する」を利用して、大気を加圧することで体に取り入れる酸素を増加させています。

人体の体内には、結合型酸素と溶解型酸素と呼ばれる2種類の酸素があります。結合型酸素は血液中のヘモグロビンと結びつく酸素であり、溶解型酸素は血液や体液に直接溶解している酸素です。結合型酸素はヘモグロビンの量を超えて運ばれることはありません。また、全身の血管の90%は毛細血管ですが、結合型酸素は分子量が大きく毛細血管を通りにくいという特徴があります。

高圧酸素ボックスは酸素分圧を上げることで、溶解型酸素 を通常の3倍以上に増やします。高気圧環境であるボックス内で高濃度酸素を吸入することにより 、日常呼吸時や酸素吸入時に取り込む量よりも多くの酸素を身体に取り込むことができます。

2. 基本仕様

酸素ボックスは、最小で1.5畳程度の場所に設置可能です。サイズをカスタマイズして、1〜2名用から、最大で約20名用まで変更することが可能です。ボックスの上に、酸素濃縮器や室外機を置けるため、省スペースで設置することができます。テレビの設置や、スマートフォンや本、ゲームなどの持ち込みも可能です。酸素カプセルより過ごし方の自由度が高く、ストレッチや筋トレをしたり、複数人で入って会話することもできます。

設備としては、

  • インターホン
  • 緊急排気弁などの安全装置
  • 運転途中での気圧変更機能

などの機能が備えられています。

30分ほどから90分ほどまでの使用が可能ですが、一般的には35分前後で使用されることが多いです。

3. 期待される効果

酸素カプセルは、上記のような原理により、血中の酸素濃度を高め、細胞・臓器へ酸素を供給して活性化することができます。

期待される効果には主に下記のようなものがあります。

  • 目・肩・腰のリフレッシュ効果
  • 肉体疲労の回復
  • 集中力の向上 (脳の酸素不足解消) 
  • 美肌効果・アンチエイジング (新陳代謝の活性化)
  • 睡眠不足の解消 (自律神経を整え、睡眠の質を改善する)
  • 自己治癒力の向上 (筋肉や靭帯の損傷、骨折などにおける回復の促進)
  • 二日酔いの回復

酸素ボックスの種類

酸素ボックスは様々なメーカーから販売されており、様々な製品があります。

最高加圧は、1.3気圧程度の製品から、1.5気圧、1.9気圧程度が限度の製品までがあります。加圧段階は、3段階や5段階などの製品が主流です。また製品によっては内装・外装のカスタマイズが可能です。大きさのカスタマイズが可能な製品もあり、用途に応じて使い分けられています。

石灰窒素

監修:明京商事株式会社

石灰窒素とは

石灰窒素とは、農業用資材の一つで、農薬効果、肥料効果、土づくりの3つの効果が得られるものです。

石灰窒素は土壌に施用されると、時間の経過とともに成分が変化し、3つの効果が得られます。最初に農薬効果が得られますが、その後肥料成分へと変化するため、農薬成分が残留しないことも、石灰窒素のメリットの1つです。

国産・ドイツ産の石灰窒素は、農薬取締法の定めによる農林水産大臣の許認可を得ており、農薬登録された資材です。農薬登録された資材は品質や安全性が確認されており、安心して用いることができます。防ぎたい病害虫や雑草ごとに使用量や施用時期、施用方法に従って施用することで、3つの効果を発揮することができます。

石灰窒素の使用用途

石灰窒素は多くの農作物の生産に用いられている肥料です。中でも野菜の栽培には幅広く用いられています。ハクサイ、ホウレンソウ、ネギ、ナス、ダイコン、キャベツ、トマト、タマネギ、サトイモ、ニンジン、キュウリの栽培に用いられています。野菜以外で使用されている作物は、水稲、茶、果樹、いも類、麦、花弁、豆類などです。水稲の稲わら腐熟、麦の麦稈腐熟、茶の選定枝の腐熟など植物残渣を速やかに分解して土壌に還元する腐熟促進の目的で使用されます。

石灰窒素の性質

石灰窒素は土壌に施用されると、時間の経過とともに成分が変化し、農業用資材として3つの効果を発揮します。

まず製造された石灰窒素の成分は、カルシウムシアナミド、酸化カルシウム、炭素などです。カルシウムシアナミドは土壌中の水によって加水分解しシアナミドに変化します。シアナミドは殺菌・殺虫・殺草などの農薬効果がある成分です。シアナミドはさらに加水反応によって尿素を経て、アンモニア態窒素硝酸態窒素となって肥料効果を発揮します。この過程において、シアナミドから副成されるジシアンジアミドは硝酸化抑制効果を発揮し、アンモニア態窒素から硝酸態窒素への変化のスピードを抑制するものです。結果的に緩効性を発揮することによって、窒素の肥効が長効きし、窒素の流亡を減らすことにつながります。この効果により石灰窒素は農林水産省より「肥効調整型肥料」に認定されています。

また石灰窒素で期待できる土づくり効果は、酸度矯正効果、腐熟促進効果、温室効果ガス排出削減効果、連作障害軽減効果です。土壌中に含まれる有機物の分解が促進され、土壌微生物にとって最適な環境づくりになります。結果的に不純な天候や土壌病害に強い土壌環境へ変化していきます。

石灰窒素の種類

石灰窒素は3つのタイプで製品化されています。

粒状石灰窒素

粒状石灰窒素は機械散布に適した、粒状の石灰窒素です。他のタイプと比較すると粒が大きいため飛散しづらいのが特徴です。また撒いてから窒素成分への分解が早いため、高い肥料効果が期待できます。

粉状石灰窒素

粒状よりも細かく粉状にした石灰窒素です。均一に散布しやすいのが特徴で、そのまま散布する方法以外に、水に懸濁した上澄液を散布する方法が、馬鈴薯の茎葉枯凋用途として使われています。

防散石灰窒素

粉状石灰窒素と比較して、風によって飛び散りにくいサイズの粉状にした石灰窒素です。主に鶏、牛、豚の畜ふんの堆肥化処理に利用されています。

石灰窒素のその他情報

石灰窒素の製造方法

石灰窒素は1901年にドイツのアルバート・フランク博士によって発明され世界で最初に製造が始まりました。日本国内での製造は1909年に始まり、日本の農業でも長く使用されてきた肥料の一つです。

石灰窒素の製造はまず、石炭石を石炭炉で焼成し生石灰にします。また電気炉で生成されるのは、コークスや無煙炭から得られるカルシウムカーバトです。さらに大気から分離した窒素とともに窒素炉で高温反応さることによって石灰窒素は製造されます。

以上の工程によってカルシウムシアナミド、酸化カルシウム、炭素からなる石灰窒素が製造されます。

本記事はドイツ産石灰窒素ペルカを輸入・販売する明京商事株式会社様に監修を頂きました。

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やに入りはんだ

やに入りはんだとは

やに入りはんだとは、はんだにフラックス (やに) が含まれている製品です。

フラックスとは、はんだ付けを円滑にする添加剤です。松脂やコールタールが原料となるフラックスも多く、金属表面の酸化を防ぎつつ、はんだが金属表面に均一に広がりやすくする役割を果たします。やに入りはんだは、事前にフラックスを含有しているはんだを指します。

やに入りはんだは、フラックスがあらかじめ含まれているため、別途フラックスを塗布する手間が省け、作業が簡単になります。特に手作業でのはんだ付けや小規模な作業に便利です。別々に材料を準備する必要がなく、コストの節約や手間の軽減が可能です。

やに入りはんだの使用用途

やに入りはんだを使用する際は、以下を考慮することが重要です。

1. 電子機器組立

やに入りはんだはプリント基板 (PCB) の製造において、電子部品を基板に取り付けるために使用されます。フラックスが含まれていることで、基板上の銅パターンと部品のリードとの接続がしっかりと行うことが可能です。特に手作業でのはんだ付けではフラックスが酸化を防ぎ、スムーズに作業を進める助けになります。

2. 修理

電子機器の修理において、やに入りはんだが有用です。電子機器は部品が断線したり、接触不良を起こすことがあります。やに入りはんだを使用することで、フラックスが酸化物や汚れを除去し、再はんだ付け時の接合が確実になります。これにより、部品がしっかりと接続され、修理後の信頼性が向上します。

3. DIY

DIYでは、自宅での電子機器製作にやに入りはんだが活用されます。自作のライトやスピーカーなどを製作する際、やに入りはんだの使用により作業を効率化することが可能です。フラックスが含まれているため、別途フラックスを塗布する手間が省け、手作業でのはんだ付けがスムーズに行えます。

やに入りはんだの原理

はんだは、電子部品や金属部品を接合するために使用される材料です。通常は鉛とスズの合金で作られていますが、近年では鉛の環境負荷が高いことから、鉛フリーの合金はんだも多く使用されます。はんだが溶融状態で金属表面に流れ込み、冷却後に固化し、部品をしっかりと接合する仕組みです。

やに入りはんだは、フラックスが含有しています。フラックスの主な役割は金属表面の酸化を防ぐことです。金属が酸化すると、はんだが適切に接着できなくなるため、フラックスが酸化物や汚れを除去してはんだの乗り良くします。

具体的なプロセスとしては、まずはんだごてなどで加熱するとはんだが液体状態になり、フラックスも同時に溶け出します。このフラックスが金属表面の酸化物を取り除き、はんだがスムーズに流れ込むことが可能です。はんだが金属表面に流れることで、部品が基板や他の部品にしっかりと接合される仕組みです。

冷却することではんだが固化し、部品が固定します。ただし、フラックスの残留物が接合部に残ることがあります。これが原因で接触不良や腐食が起こることがあるため、必要に応じて清掃を行うことが推奨されます。

やに入りはんだの選び方

やに入りはんだを選ぶ際は、以下を考慮することが重要です。

1. 金属組成

金属組成は、はんだの性能や用途に大きな影響を与えます。一般的な金属組成として、鉛とスズの合金が広く使用されています。例えば、60%スズと40%鉛の合金や、63%スズと37%鉛の合金があります。これらは低い融点と優れた流動性を提供し、幅広い用途に対応しています。

ただし、鉛は環境や健康に影響を与えるため、鉛フリーの代替品も増えています。鉛フリーはんだはスズに銅や銀を加えた合金が一般的で、96.5%スズ、3%銀、0.5%銅の合金 (SAC305) がその一例です。鉛フリーはんだは高い耐熱性を持ち、強度のある接合が可能ですが、融点が高いため使用時には注意が必要です。

2. フラックス

フラックスの種類によって、特性が異なります。

樹脂系フラックスは、松脂やコールタールを基にしており、電子機器のはんだ付けに広く利用されています。扱いやすく、酸化防止や流動性向上に役立ちますが、使用後に残留物の処理が必要です。

一方で、酸性フラックスは強い酸性を持ち、金属表面の酸化物を強力に除去します。これにより、高い接合強度が得られる点が特徴です。ただし、使用後に腐食のリスクがあり、徹底的な清掃が必要です。

3. 形状

はんだの形状も重要な選択基準です。最も一般的な形状はワイヤーで、はんだごてで直接溶かして使います。直径や長さが様々で、用途やはんだ付けの精度に応じて選べます。ペースト状のはんだも販売されており、プリント基板の表面に塗布して使用します。

カートナー

監修:大森機械工業株式会社

カートナーとは

カートナーとは、カートンと呼ばれるボール紙製の箱に対象物を自動で詰める装置の総称です。

カートンは印刷されたコートボール紙やクラフト紙で作られており、輸送時の保護や商品訴求の目的で広く使用されます。軽量でありながら強度があり、印刷がしやすい特性を有します。カートンボックスなどとも呼ばれます。

カートナーは自動化により、手作業に比べて遥かに速く製品を包装できるため、大量生産が迅速に行えます。これにより、全体的な生産ラインの効率が向上し、作業負担が軽減されます。また、一度設定すれば継続的に動作するため、労働者の数を減らすことができ、人件費削減も実現することが可能です。

カートナーの使用用途

カートナーは様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. 食品

食品業界では、カートナーは主に一次包装された食品の二次包装に使用されます。スナック菓子やチョコレートなどのピロー包装品などを規定数集積させて箱詰めすることが可能です。食品業界では衛生管理が非常に重要ですが、カートナーは人手を介さず自動で包装するため、食品の品質保持や保護に貢献します。

また、ピロー包装品だけでなくボトル品やパウチ品などさまざまな形状の包装にも利用されます。製品を迅速にまとめて箱詰めすることで物流の効率化を図ります。

2. 医薬品

医薬品業界では内服薬などに代表されるPTPシートや貼り薬のパウチ包装品などの包装にカートナーが使用されます。添付文書や注意カードなどの副資材を同梱する機能も兼ね備えたカートナーが一般的で、性能および品質の高い装置が求められます。ホットメルトやテープなどで確実に封函することで改ざんを防止し、安全・安心な医薬品を提供することができます。

3. 化粧品

化粧品業界ではクリームやパウダーなどの包装にカートナーが使用されます。多様な形状・サイズのパッケージに対応し、ラベルや説明書の貼付も行う機種を選定することが可能です。これにより、製品のブランドイメージを保ちつつ、使いやすい製品を提供することができます。

4. 家庭用品

家庭用品や日用品においても、清掃用品や家庭用化学製品などを包装するために使用されます。カートナーはこれらの製品を効率的に包装し、輸送や陳列に適した形態に整えることが可能です。大容量の製品や複数のアイテムをまとめてパッケージすることができ、コスト削減や物流の効率化に寄与します。

カートナーの原理

カートナーは製品を自動で供給するためのコンベアやフィーダーなどが付帯されることが多いです。製品が一定の間隔で正確に供給され、次工程へと進みます。

次に、カートナーでは包装材料の供給・成形を行います。包装材料はブランクカートンや胴貼りカートンで供給され、カートナーによって適切な形状に成形されます。例えば、ラップアラウンドの場合などは平らなカートンが自動的に折りたたまれて自動でボックスの形状になります。製品が成形されたカートンに挿入されると次の工程は封函です。フラップと呼ばれるフタを閉じ、ホットメルトなどの接着剤やテープで封をします。

このように、カートナーは一連の自動プロセスを通じて、製品の包装を迅速かつ正確に行い、コスト削減と品質の一貫性を実現します。

カートナーの選び方

カートナーを選ぶ際は、以下を考慮することが重要です。

1. 対象物

対象物のサイズや形状を考慮して、製品の特性に合わせたカートナーを選定することが重要となります。異なるサイズのパッケージに対応する場合は兼用範囲を満たすカートナーを選定します。

2. 包装種類

使用する包装材料の種類に応じたカートナーを選ぶことが重要です。カートナーが対応できる包装材の種類やサイズ、厚さなども確認しておく必要があります。採用予定の包装材の材質や形状に適した機能を有することを確認します。

3. 速度・効率

包装の速度と生産効率も選定の重要なポイントです。生産ラインのスピードに応じたカートナーを選ぶことで、効率的に作業を進めることができます。必要な包装速度を考慮し、カートナーの処理能力やサイクルタイムがそれに対応できることを確認します。

4. 操作性・メンテナンス

カートナーの操作が簡単であること、またメンテナンスが容易であることも重要のポイントです。操作が直感的であることや、トラブルシューティングが容易であることを確認します。部品交換が簡単であることも確認する必要があります。

また、信頼できるメーカーから購入することも重要です。メーカーのサポート体制やアフターサービスが充実している場合、使用中のトラブルも最小限に抑えることができます。保証などについても確認しておくと安心です。

本記事はカートナーを製造・販売する大森機械工業株式会社様に監修を頂きました。

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酸素カプセル

酸素カプセルとは

酸素カプセルとは、人が中に入って使用する健康機器の一種で、高気圧・高酸素濃度環境を作り出す装置です。

細胞に十分な酸素を供給することで、疲労回復、怪我や筋肉の損傷回復促進、美肌効果やアンチエイジング効果を期待して使用されます。酸素カプセルは、寝転がって使用する形状になっており、1名で使用します。1名用ではありますが、ゆったりと使用することが可能です。部屋形状の酸素ボックスよりも省スペースで設置することができます。

酸素カプセルの使用用途

酸素カプセルは、細胞に十分な酸素を供給することで、疲労回復、怪我や筋肉の損傷回復促進、美肌効果やアンチエイジング効果を期待して使用されます。

主な導入施設の例には下記のようなものがあります。

  • エステティックサロン、リラクゼーション、美容室
  • スポーツジム
  • スポーツチーム (サッカー・フットサル、野球)
  • ゴルフ場
  • 整骨院、整体院
  • 介護施設 (リハビリルーム)  、デイケア
  • 個人宅

また、病院などにおいて、従業員に対する福利厚生として導入されているケースもあります。

酸素カプセルの原理

1. 動作の仕組み

酸素カプセルは、コンプレッサーにより大気中の空気を取り込んで内部の気圧を上げる仕組みです。ヘンリーの法則: 「液体に溶解する気体の量は、気圧に比例して増加する」を利用して、大気を加圧することで体に取り入れる酸素を増加させています。

人体の体内には、結合型酸素と溶解型酸素と呼ばれる2種類の酸素があります。結合型酸素は血液中のヘモグロビンと結びつく酸素であり、溶解型酸素は血液や体液に直接溶解している酸素です。結合型酸素はヘモグロビンの量を超えて運ばれることはありません。また、全身の血管の90%は毛細血管ですが、結合型酸素は分子量が大きく毛細血管を通りにくいという特徴があります。

高圧酸素カプセルは酸素分圧を上げることで、溶解型酸素 を通常の3倍以上に増やします。高気圧環境であるカプセル内で高濃度酸素を吸入することにより 、日常呼吸時や酸素吸入時に取り込む量よりも多くの酸素を身体に取り込むことができます。

2. 基本仕様

酸素カプセルは基本的に最大1.3〜1.5気圧程度まで加圧可能です。また、1名用であり、横向きに寝転がって使用するため、高さがない場所にも設置可能で、1.5畳程度の場所があれば設置することができます。尚、緊急排気弁などの安全装置が搭載されています。

30分ほどから90分ほどまでの使用が可能ですが、一般的には35分前後で使用されることが多いです。

3. 期待される効果

酸素カプセルは、上記のような原理により、血中の酸素濃度を高め、細胞・臓器へ酸素を供給して活性化することができます。

期待される効果には主に下記のようなものがあります。

  • 目・肩・腰のリフレッシュ効果
  • 肉体疲労の回復
  • 集中力の向上 (脳の酸素不足解消) 
  • 美肌効果・アンチエイジング (新陳代謝の活性化)
  • 睡眠不足の解消 (自律神経を整え、睡眠の質を改善する)
  • 自己治癒力の向上 (筋肉や靭帯の損傷、骨折などにおける回復の促進)
  • 二日酔いの回復

酸素カプセルの種類

酸素カプセルには、ハードタイプやソフトタイプなどの種類があります。

ハードタイプは金属や樹脂でできており、据え置きで業務用に使用するのに適しています。ソフトタイプの酸素カプセルは、布製であり、折りたたんで収納することも可能です。ハードタイプは75kg前後の重量がありますが、ソフトタイプは、本体10kg、制御装置16kg前後です。ソフトタイプは、重量制限によってハードタイプが使用できない場合や、アスリートなどが持ち運びで使用する場合、個人宅で使用する場合などに使用されています。

また、ハードタイプを中心に、全自動式の製品もあります。全自動の製品では、時間や気圧を設定し、気圧上昇から、高気圧状態の維持、減圧までが全自動で行われます。利用者本人が操作することができるようになっており、1人でも使用することが可能です。。

ハロゲンフリーフラックス

ハロゲンフリーフラックスとは

ハロゲンフリーフラックスとは、活性剤にハロゲン化物を使わないで、主に有機酸を使用するフラックスです。

ハロゲンは、周期表の第17族にあるフッ素 (F)、塩素 (Cl)、臭素 (Br)、ヨウ素 (I)、アスタチン (At) の5元素を指します。

フラックスは、はんだ付けされる母材や部品、はんだ自身の金属酸化物などを除去して、清浄な接合面を作り、はんだのぬれ性を確保するために、使用されます。

はんだ付けの場合、Cl、Br等のハロゲンをフラックス中に入れ、はんだのぬれ性・作業性を高めてきました。しかし、Cl、Brを含む電子基板を焼却すると、生物に有害なダイオキシンが発生する恐れがあり、ハロゲンを使用しないフラックスが必要となった経緯があります。

ハロゲンフリーフラックスを使用すると、酸化を減らし、電気的接触が改善され、はんだの流れを助けます。

ハロゲンフリーフラックスの使用用途

ハロゲンフリーフラックスは、ハロゲン成分を意図的に含有していないフラックスで、電子部品などのハンダ付けに必要不可欠です。次の用途があります。

  • はんだ付け促進剤として、はんだ付けを可能にします。
  • はんだや部品リード、基板銅箔などの金属表面に酸化被膜を付着させないようにし、クリーンな接合面を作る部材です。
  • はんだ付け後の残渣を少なくし、腐食を抑制します。
  • 乾燥性を利用して水洗浄後の水切り剤として使用することも可能です。

ハロゲンフリーフラックスの特徴

ハロゲンフリーフラックスは、一般社団法人電子情報技術産業協会 (JEITA) の規格では、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素がそれぞれ1,000ppm以下で、ハロゲン成分の含有がありません。特徴は次の通りです。

  • ハロゲンフリーですが、ぬれ性に優れています。
  • 塩素や臭素含有率は、ハロゲンフリー規格どおりです。
  • はんだ付け促進剤として、はんだ付けを可能にします。
  • 独自の活性成分配合でフラックスの飛散を抑制します。
  • より線の端末処理に最適です。
  • 乾燥性を利用して水洗浄後の水切り剤としても使用可能です。
  • 鉛フリーはんだを使用したプリント基板に最適で、はんだ付け後の残渣信頼性が優れ、無洗浄化がはかれます。

ハロゲンフリーフラックスのその他情報

はんだ付けの場合のハロゲンフリー、ぬれ性、フラックス飛散、ボイド、印刷性、タック時間、電気的信頼性などの各種課題を解決した 多機能ソルダーペーストが出ています。すずに銀や銅を加えたペーストです。

・環境対応
ハロゲンフリーであり、各種環境規制に対応します。

・ぬれ性
2種類の活性剤の混合効果により、プロファイルや表面処理を選ばず、安定したぬれ性が得られ、母材に確実なぬれを発生させます。

・フラックス飛散抑制
はんだ溶融直後にフラックスがはんだ上面から捌けるため、気泡排出時のフラックス成分の巻き込みを抑制することにより、フラックス飛散がわずかになります。特に、カメラ、センサー部品の実装へ適用されます。また、飛散フラックスの除去工程が削減可能です。

・ボイド低減
はんだ粒子同士の凝集の他にフラックス同士も凝集するため、発生したガスをフラックスが吸収し外部へ排出します。はんだ内に取り残されるフラックスを減らすことで、低ボイドの実現が可能です。

・印刷性
安定した連続印刷性が得られ、印刷停止時間を延長し、微細パターン印刷性が向上します。

・タック力向上
タック時間を延長し、安定した部品搭載が可能です。

・電気的信頼性向上
表面絶縁抵抗SIRが高く、また、コーティング剤とのコンビネーションに優れ、高信頼性です。

・ブリッジの発生阻止
引きはんだ付けでも、ブリッジが発生しません。

一体型PC

監修:株式会社ビジコム

一体型PCとは

一体型PCとは、コンピュータの内部部品とディスプレイが一体となったデスクトップパソコンです。

一体型PCはディスプレイと本体が一体化しているため、デスク上のスペースを効率的に利用できます。したがって、デスクの上がすっきりし、ケーブルの配線が最小限に抑えられます。設置も非常に簡単で、電源ケーブルを接続するだけで使用を開始できるため、煩わしい配線作業が不要です。

また、一体型PCは現代的で洗練されたデザインが特徴です。スリムでシンプルな外観は家庭やオフィスのどちらにも調和しやすく、インテリアに溶け込みます。コンパクトなサイズながらディスプレイと本体が一体化しているため、場所を取らず、スペースに合わせて設置できます。

一体型PCの使用用途

一体型PCは様々な場面で使用されます。以下はその一例です。

1. オフィス

一体型PCはビジネスオフィスで非常に便利です。日常的な業務に使用されることが多く、データ入力や文書作成、メールの管理などに使用されます。特にデスクが狭いオフィスやオープンスペースでは、コンパクトな設計が重要です。

2. 小売業

小売業において、レジ端末や顧客サービスカウンターでの使用に最適です。コンパクトな設計は限られたスペースを最大限に活用でき、レジ周りの整理整頓がしやすくなります。これにより、店舗の運営がスムーズに行えます。

また、一体型PCはスタイリッシュなデザインが特徴で、顧客に対して現代的でプロフェッショナルな印象を与えることが可能です。タッチスクリーン機能を備えたモデルもあり、顧客との対話をよりスムーズにすることができます。

3. 教育機関

教育機関では一体型PCが教室や図書館、コンピュータラボなどでの学習支援に利用されます。教師は授業用の資料を作成したり、オンライン教育プラットフォームを利用したりする際に一体型PCを使用します。また、学生が個別に使うコンピュータとしても、スペースを取らずに配置できるため、教室内での配置が柔軟に行えます。

一体型PCの原理

一体型PCはディスプレイとコンピュータの主要部品が一つの筐体に統合されている設計です。これにより、コンパクトでシンプルなデザインが実現されます。具体的には、ディスプレイがコンピュータ本体前面に配置され、内部にはプロセッサやメモリ、ストレージ、グラフィックカードなどを内蔵しています。

ディスプレイとコンピュータ本体が一体化しているため、ディスプレイが主要なインターフェースです。高解像度のディスプレイが搭載されていることが多く、視覚的なパフォーマンスも重視されています。タッチスクリーン機能が備わっているモデルもあり、画面に触れて直接操作することができる場合があります。

一般的にはOSなどを初期インストールされた製品が多いです。一般的なコンピュータ機能を利用できるほか、特定の業務や用途に合わせたソフトウェアの導入も可能です。

一体型PCの選び方

一体型PCを選ぶ際は、以下を考慮する必要があります。

1. ディスプレイサイズ

一体型PCのディスプレイサイズは、使用目的や作業環境によって選ぶ必要があります。一般的には21インチから32インチのサイズを選定することが多いです。デザイン作業や映像編集など、細かい作業が必要な場合は27インチ以上の高解像度ディスプレイが有利です。一方で、一般的なオフィスワークや家庭用であれば、21インチから24インチでも十分です。

2. CPU・メモリサイズ

CPUとメモリサイズは、一体型PCの性能を決定する重要な要素です。高度な計算やデザイン作業を行う場合は、CPUはCore i7やRyzen 7以上の性能が望ましいです。RAMメモリは8GBが標準的ですが、複数のアプリを同時に使用する場合や、グラフィック作業を行う場合は16GB以上を選ぶと快適です。

3. 色

一体型PCの色は、デザインやインテリアに合わせて選ぶことができます。デスク周りの雰囲気に合わせるだけでなく、機器の清掃やメンテナンスにも影響します。一般的には、ブラックやホワイト、シルバーなどの中立的な色が多く、どのような環境にも合わせやすいです。

本記事は一体型PCを製造・販売する株式会社ビジコム様に監修を頂きました。

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