フローリング材

フローリング材とは

フローリング材

フローリング材とは、床材の1種で、主に居住スペースやオフィスなどで床に使用される素材です。

一般的なものとして、木材の無垢材、木材の複合材によるフローリング材などが挙げられます。ほかにも、ビニール、コルク、タイルなどの素材で作られたものもあります。

フローリング材の使用用途

フローリング材は、住宅、商業施設、オフィス、学校、医療施設など、さまざまな建物の床として使用されます。

無垢材のフローリング材は、伝統的なインテリアデザインに特に適しています。また、複合材のフローリング材は、外観が木材に近く、手入れが簡単であるため、住宅に使用される場合が多いです。

フローリング材の特徴

長所

1. デザインが豊富
部屋のインテリアに合わせてさまざまな色やデザインが選べるうえ、異なる柄や色を組み合わせることもできます。 無垢のフローリング材は自然素材であり、足触りが良いのが特徴です。部屋に温かみを与え、リラックスした雰囲気を醸し出すことができます。

近年、生活習慣の欧米化により、フローリング材が日本古来の畳よりも好まれるようになりました。

2. 耐久性に優れている
耐久性に優れており、磨耗や傷に強く、長期的に使用することができます。種類によって特化した耐久性もあるため、用途や環境に応じて選ぶことが大切です。

3. メンテナンスが簡単
水拭きや掃除機でメンテナンスが済むため、部屋を清潔に保ちやすいです。

4. 防音性に優れている
足音や物音などを吸収するため、部屋全体の音響を改善できます。上下階への音の伝達も軽減可能です。

短所

1. コストがかる
フローリング材は、他の床材に比べて高価な場合があります。質の高い素材を使用するため、高額になりがちです。しかし、耐久性やデザイン性が高いため、長期的な観点から考えるとコストパフォーマンスが高いといえます。

2. 水や湿気に弱い
特に、無垢材や複合材の木製フローリング材は、水や湿気に対して非常に敏感です。水をこぼしてしまった場合や、床に水が浸透した場合、床板が膨らんでしまうことがあります。そのため、フローリングを敷いた部屋での水の扱いには注意が必要です。

3. 損傷しやすい
フローリングは高い耐久性を持っていますが、誤った使用方法によって傷つくことがあります。例えば、硬いものを落としてしまった場合や、傷つけるような家具の移動を行った場合などです。

フローリング材の種類

1. 無垢材のフローリング材

杉や桧の国産材で作られたフローリング材やパイン、オークなどの輸入木材のフローリング材もあります。種類によって、硬さや色味や木目の模様が異なります。フローリングを選ぶ際には、その部屋のインテリアや用途を考えることが大切です。

2. 複合木材のフローリング材

多層構造の合板に、木材の模様を印刷したシートを貼り合わせたフローリングです。見た目が木製フローリングに近く、手入れが簡単なため、一般的に住宅で使用されます。

フローリング材の選び方

フローリング材を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが大切です。

1. 素材

フローリングには、木材の無垢材や複合材などさまざまな素材があります。素材の特徴を理解し、ニーズに合わせて選ぶことが大切です。 

2. デザイン

フローリング材には、さまざまな色や柄があります。部屋のインテリアや家具と調和するようなデザインを選ぶと、美しい空間を作り出すことができます。

3. 防音性能

防音性を重視する場合は、音を吸収する効果の高いフローリングを選ぶことが大切です。具体的には、クッションフロアやカーペットフロアなどが挙げられます。

4. 耐久性

長期間使用する場合は、耐久性が高いフローリングを選ぶことが大切です。ハードウッドフローリングやラミネートフローリングは、耐久性が高く、磨耗に強いため、長期間使用することができます。

5. コスト

フローリングの価格帯は幅広いです。自分の予算に合わせて、コストパフォーマンスの高いフローリングを選ぶと良いです。

6. 施工方法

施工方法には、フローティングタイプや接着タイプなどがあります。自分で施工する場合は、簡単に施工できるフローティングタイプがおすすめです。

フロテックス

フロテックスとは

フロテックスはカーペットと硬質床材両方の良さを持つ新たな繊維系床材です。1平方メートル当たり約7,000万本の超高密度パイルにより、汚れの侵入がありません。短いカットパイルなので汚れが取れ易い仕様です。

フロテックスは水洗いメンテナンスが可能の反面、防水性パッキング構造により、水が染み込まないので、乾燥時間も大幅に削減できます。カーペットなのに滑らかにキャスターが動くことで、硬質床材より防滑性に優れる点がメリットです。万が一転倒しても衝撃をやわらげる衝撃吸収性があります。フロテックスの中には、菌の繁殖を防ぐ優れた抗菌機能を発揮する製品があります。

フロテックスの使用用途

フロテックスは、管理のし易さと汚れにくさから、多くの人が利用する施設に適しています。例えば、ホテル、空港、映画館などが該当します。

また、衝撃吸収力が高いこと、車椅子の移動がスムーズな点から、老人ホームやリハビリ施設、医療関係施設などにも活用されています。また椅子のキャスターが床と擦れる音を最小限にするため、オフィスやカフェスペースの音によるストレスを軽減します。そして、自由に色調を変えることができるため、ショッピングモールや美術館などの機能性と共にデザイン性を重視する空間にも重宝されています。

ファイバーグラス

ファイバーグラスとは

ファイバーグラス

ファイバーグラスは、天然原料からなる長鎖の繊維であり、様々な用途向けに工業製品化されたものです。製造工程は、天然原料を高温で溶解し、電気炉底部の細孔から連続繊維として取り出します。最終的に繊維群の表面に、加工性や接着性を付与するための結合剤を塗布されたものが主流です。

天然繊維の代名詞でもあったアスベストは発がん性が発覚し使用が禁止されましたが、グラスファイバーに発がん性は確認されていません。WHOによる国際的な基準を満たしたグラスファイバーは、ダストの発生が非常に低濃度であり、生体内への吸入の心配がありません。また、万一体内に入っても、身体の防御機構により排出されることが分かっています。

ファイバーグラスの使用用途

ファイバーグラスは、樹脂や部材を補強する目的で用いられており、建材として幅広い用途に用いられています。代表的な使用用途は、屋根材、建築内装、産業設備用です。ファイバーグラスを保持した材料は、耐衝撃性、剛性が著しく向上します。さらに、耐熱性も付与されるため、温度や湿度などの環境の変化による膨張や収縮が起こりにくい材料となります。

住宅用の使用用途は大きく4種類に分けられます。ガラスペーパー、織物、ガラス繊維強化セメント、ガラス繊維強化ゴムです。ガラスペーパーは、合成樹脂系床材や壁紙、フィルターなどに用いられています。織物は、カーテンや壁張り、防虫網などに用いられています。また、ガラス繊維強化セメント板は、セメント補強材として、ガラス繊維強化ゴムは、タイヤ、ホースなど苛酷な屈曲疲労のかかる材料に多用されています。

その他、ファイバーグラスは、プラスチックにも適用されています。例えば、自動車部品などのガラス繊維強化熱可塑性プラスチック、電子機器用のガラス繊維強化熱硬化性プラスチックです。

パネルシェード

パネルシェードとは

パネルシェードは、温水や冷水を直接パネル内に通水することで、室内を暖めたり、冷やしたりする冷暖房システムのことです。原理的には、物体から物体に直接熱が伝わることで温度調整をします。特に、家屋の大部分を占める壁・床・天井を直接温度調整することで、その空間全体を快適な温度にします。

パネルシェードの特長は、扇風機やエアコンとは異なり、風を発生させずに冷暖房を達成することです。無風なので、チリやホコリを舞い上げないため、ハウスダストに敏感な方も快適に過ごせます。さらに、エアコンの様な直接的な温度調整でないため、局所的な温度変化がありません。従って、部屋全体が、穏やかでマイルドな雰囲気を保つことができます。また、装置音がしないためストレスがありません。運転停止後も、室温をそのまま保ちやすく、持続性に優れています。

パネルシェードの使用用途

パネルシェードは、部屋全体を包み込む様に温調が利くため、多くの人が利用するリビングルームに最も使われています。また、無風・無音で温度調整が可能なため、風当たりによる肌の乾燥や機械音が気になる赤ちゃんの部屋に最適です。

エアコンの様に、温度差による結露でカビの発生等がないため、室内空間をクリアに保てます。これにより、敏感肌な子供やご老人の居住空間に重宝されます。さらに、乾燥が気になるホテルでも導入が進んでいます。また、機械音がないために、自然そのものを体感する目的で、コテージへの利用があります。

ハニカム庇

ハニカム庇とは

ハニカム庇とは、連続する六角形のハニカムコアと表面材の接合をしたパネルです。ハニカムコアは、ほとんどが空気層のため同じ大きさのアルミ板に比べて重量が約1/8となり軽量です。しかし、ハニカム構造であるため、非常に高い強度と剛性を兼ね備えています。均一のハニカムコアと表面材を密着した設計を採用しており、高い平面精度と密閉構造を実し、耐久性・耐食性・耐水性に優れています。従来のプレス圧着工法に比べ減圧強制圧着製法を採用するメーカーも存在し、接着強度・接着時間が大幅に改善されています。

ハニカム庇は、デザイン性も豊富で、建物のコーディネートの1つとして、多くの人に受け入れられています。パネル縁に化粧材を取付けたシンプルな断面形状であり、フラットで美しい形状です。平面Rの様な形状に限らず、90°コーナーにも対応可能です。

ハニカム庇の使用用途

ハニカム庇は、建物の庇の部分に用いられています。具体的には、ビル、駅舎、空港の入り口です。軽量で上部なため、広範囲に渡って設置されています。雨風に強いため、現代の建物のエントランス部には必ずと言っていいほど据付けられています。

入り口に限らず、エレベーターホール、建物併設の日よけ部、駐輪場、バス停、タクシー乗り場、さらには、展示場の遊歩道などにも用いられています。デザイン性も豊かで、駅のロータリーなど景観を重視したい場所の庇として、活用されています。形状は様々で、例えば波を打った形状など自由に設計することができます。

ノーカットロータリー網戸

ノーカットロータリー網戸とは

ノーカットロータリー網戸とは、玄関などの人が行き来する場所に設置する網戸です。通常の網戸は、本体部分のカットスペースが必要ですが、

ノーカットロータリー網戸は、狭いスペースでも、網戸が張れることが特長です。ワンタッチ自動巻き取り式で、瞬時に網戸が収納され、行き来することが可能です。取付け方は、専用の枠を玄関の格子に両面テープで張り付けるため、簡単です。玄関の形状や幅に合わせて、部材をカットして調整することができます。

ノーカットロータリー網戸の使用用途

ノーカットロータリー網戸は、戸建ての人が行き来する場所に利用されます。例えば、玄関や裏口、バルコニーのドア、寝室、キッチン、子供部屋、または引き戸などです。

夏場の風通しや、室内の換気のために扉を開放した際の、虫の侵入を防止します。また、部屋をつなぐ通路に設置する場合もあります。これにより、ペットや乳幼児が不用意に外に出てしまうことを防ぎます。両面テープで接着するため、コンクリート枠やデザイン性が高く接着できない枠は不適切です。

ダイヤニウム

ダイヤニウムとは

ダイヤニウムとは、壁やフローリングなどに用いるコーティング材の一種です。ダイヤニウムの効果は、防カビ、抗菌、抗ウイルス、さらには、消臭、抗酸化です。ダイヤニウムを分散させた液を噴霧することで、機能性成分が塗布され、効果を発揮します。

ダイヤニウムの主原料は、特殊なナノサイズのダイヤモンドで、一般的にナノダイヤと呼ばれています。ナノダイヤは、特殊な環境下で火薬の爆発により製造されます。化学的に安定しており、光や温度の影響を受けず、安定した効果を長期間保持します。

このナノダイヤの表面には、化学的な修飾基が豊富に存在しているため、表面活性力が高く、微生物やウイルスの不活性化に寄与しています。また、表面構造の特性上、電荷移動が発生し、接触した物質に対し酸化還元反応を起こします。これにより、ウイルス類や細菌類、カビ類、悪臭成分類に対して分解作用をもたらします。

ダイヤニウムの使用用途

ダイヤニウムは、流行性のウイルスが数時間で99.9%減少、トイレ臭、腐敗臭、加齢臭などを97%以上も消臭することが実証されています。また、抗ウイルス、抗菌、防カビ、抗酸化機能を長期間持続できるため、頻繁に実施する必要が無いことが特長の一つです。

よって、使用される場所は多岐に渡ります。特に、多くの人が往来する空間で重宝されています。例えば、図書館や公民館などの公共施設、駅や空港などの交通施設、病院やデイケアセンターなどの医療介護施設、ホテル・旅館などの宿泊施設が該当します。また、スプレーで手軽に扱えることから、一般家庭向けに販売もされています。

タラップボード

タラップボードとは

タラップボード

タラップポードとは、梯子のタラップ部と、布板と言われるボード部で構成される足場に用いる建材です。ボードは、作業者が行き来できるように、開閉するハッチが付いています。梯子は、長さを自由に調整できるため、適切なボード高さにセットすることができます。また、現場の状況に合わせて、ボードに対して4方向のいずれにも設置することができます。

ハッチの開閉では、片手での操作が可能です。また、シャフトを操作するだけで、容易に開閉 の解除・ロックが行えます。タラップボードの梯子部を布板の裏面に収納できるため、運搬、保管に邪魔になりません。また、アルミ製で軽量化した仕様もあり、持ち運びが簡単です。

タラップボードの使用用途

タラップボードは、主に足場が組まれた工事現場に用いられます。人の出入りはハッチ部で行うため、足を滑らせて落下したり、ハッチを開く際に手に持っていた荷物を落としても、下のボードに留まるため安全です。よって、高所作業に重宝されています。

また、片手でハッチの開閉が可能であるため、荷物を運搬する際も煩雑な操作が不要です。タラップボード本体は、軽量で持ち運びが容易なため、駅やビルなどの大型の建物の建築、改修工事にもよく用いられています。

タカシート

タカシートとは

タカシートとは、ポリ塩化ビニルを原料として作られている間仕切りシートです。防音、騒音の拡散防止に適しており、約10~30デシベル程度の物音をシャットアウトできます。さらに、防じん、防風、防湿効果に加え、防虫、防鳥目的にも利用することができます。

倉庫や工場など空調が利いた密閉空間に対しては保温、保冷機能も期待できます。外観は透明のため、見通しが利くと共に採光性も十分に確保できます。操作に関しては、開閉がストレス無く行え、人や運搬車の通行がスムーズに行えます。

タカシートの使用用途

タカシートは、空間の仕切りに用いられています。特に、室内と室外などの大きく環境が変わる境目に設置されています。さらに、人や運搬車両などの通行が求められる場所に汎用されます。

例えば、原料や製品を運搬するハンドリフトやフォークリフトが行き来する生産現場や工場です。大型の運搬車が往来するため、十分広い間隔で開閉する必要があります。透明であるため、安全に利用できることから、人通りが多い場所も利用されています。家具を取り扱う大型店舗や倉庫がその例です。

センターフォールド

センターフォールドとは

センターフォールドとは、大判の扉が連続する下レールが不要な間仕切り折戸です。重量扉でもスムーズに開閉できることが特徴です。

床面は、滑車やレールがないために、床の清掃もストレスなく実施することができます。折戸の扉の種類は木製やガラス製など豊富です。間仕切り扉を組み合わせることで、様々なパターンのパーティションを自由にデザインできます。

メーカーによっては、ステンレス鋼(SUS316)製の高荷重ベアリング丁番を組み込んでいるため、安定性と可動性に優れています。間仕切り扉を開放した時の折戸は、最小の収納スペースで収まる様に設計されています。

センターフォールドの使用用途

センターフォールドは、空港、駅、ショッピングモールなどの大型施設で多用されています。一時的に開放するエリアの境目や、時間帯によって人が立ち入れる場所を自由にコントロールするために活用されています。

デザインも施設に合わせた仕様を選ぶことができ、大型の間仕切りでも女性一人で開閉できる扱いやすさが重宝されています。また、一般家庭においても利用されています。例えば、玄関ドア、室内ドア、 折戸、アコーディオンドア、パーティション、デザインパネルなどです。