ハニカム庇とは
ハニカム庇とは、連続する六角形のハニカムコアと表面材の接合をしたパネルです。ハニカムコアは、ほとんどが空気層のため同じ大きさのアルミ板に比べて重量が約1/8となり軽量です。しかし、ハニカム構造であるため、非常に高い強度と剛性を兼ね備えています。均一のハニカムコアと表面材を密着した設計を採用しており、高い平面精度と密閉構造を実し、耐久性・耐食性・耐水性に優れています。従来のプレス圧着工法に比べ減圧強制圧着製法を採用するメーカーも存在し、接着強度・接着時間が大幅に改善されています。
ハニカム庇は、デザイン性も豊富で、建物のコーディネートの1つとして、多くの人に受け入れられています。パネル縁に化粧材を取付けたシンプルな断面形状であり、フラットで美しい形状です。平面Rの様な形状に限らず、90°コーナーにも対応可能です。
ハニカム庇の使用用途
ハニカム庇は、建物の庇の部分に用いられています。具体的には、ビル、駅舎、空港の入り口です。軽量で上部なため、広範囲に渡って設置されています。雨風に強いため、現代の建物のエントランス部には必ずと言っていいほど据付けられています。
入り口に限らず、エレベーターホール、建物併設の日よけ部、駐輪場、バス停、タクシー乗り場、さらには、展示場の遊歩道などにも用いられています。デザイン性も豊かで、駅のロータリーなど景観を重視したい場所の庇として、活用されています。形状は様々で、例えば波を打った形状など自由に設計することができます。