ファイバーグラス

ファイバーグラスとは

ファイバーグラス

ファイバーグラスは、天然原料からなる長鎖の繊維であり、様々な用途向けに工業製品化されたものです。製造工程は、天然原料を高温で溶解し、電気炉底部の細孔から連続繊維として取り出します。最終的に繊維群の表面に、加工性や接着性を付与するための結合剤を塗布されたものが主流です。

天然繊維の代名詞でもあったアスベストは発がん性が発覚し使用が禁止されましたが、グラスファイバーに発がん性は確認されていません。WHOによる国際的な基準を満たしたグラスファイバーは、ダストの発生が非常に低濃度であり、生体内への吸入の心配がありません。また、万一体内に入っても、身体の防御機構により排出されることが分かっています。

ファイバーグラスの使用用途

ファイバーグラスは、樹脂や部材を補強する目的で用いられており、建材として幅広い用途に用いられています。代表的な使用用途は、屋根材、建築内装、産業設備用です。ファイバーグラスを保持した材料は、耐衝撃性、剛性が著しく向上します。さらに、耐熱性も付与されるため、温度や湿度などの環境の変化による膨張や収縮が起こりにくい材料となります。

住宅用の使用用途は大きく4種類に分けられます。ガラスペーパー、織物、ガラス繊維強化セメント、ガラス繊維強化ゴムです。ガラスペーパーは、合成樹脂系床材や壁紙、フィルターなどに用いられています。織物は、カーテンや壁張り、防虫網などに用いられています。また、ガラス繊維強化セメント板は、セメント補強材として、ガラス繊維強化ゴムは、タイヤ、ホースなど苛酷な屈曲疲労のかかる材料に多用されています。

その他、ファイバーグラスは、プラスチックにも適用されています。例えば、自動車部品などのガラス繊維強化熱可塑性プラスチック、電子機器用のガラス繊維強化熱硬化性プラスチックです。

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