路面用ラインテープ

路面用ラインテープ

路面用ラインテープとは、区画整理や注意喚起などを目的として、アスファルト・コンクリートなどの路面に貼付されるテープです。

ガラスビーズが表面に散布された合成ゴムシートと、ゴム系粘着剤から構成されており、ガラスビーズが夜間に車のライト等に反射します。白・黄色や、黄色と黒の縞模様などがあり、様々な場所の安全管理に活用されています。塗料を用いるライン施工と異なり、ラインテープは剥離紙をはがして貼るだけなので、作業が簡便です。

耐久性があり、屋内外の様々な現場への施工が可能です。路面のゴミや汚れを除去した後に貼り付け、ゴムハンマーなどで圧着することで施工が完了します。一般的なアスファルトなどは細かな凹凸があるため、製品によっては、プライマー塗布や、前加熱・後加熱を必要とする場合もあります。

路面用ラインテープの使用用途

路面用ラインテープの使用用途は、主に以下の通りです。

1. 駐車場の区画線

路面用ラインテープは、駐車場や駐輪場などの区画線や区分線の敷設に利用されています。

駐車位置を明示したり、停止線の標示、通路と駐車区画を安全に区分分けしたりする用途が中心です。大きな駐車場にも勿論施工可能ですが、小規模な月極駐車場や、部分的なラインの修繕をするシーンでも重宝されています。

2. 工場内・構内舗装

工場や倉庫、各種構内舗装に活用される路面用ラインテープは、主に危険区域の区画表示、通行区分線の標示、順路などの用途があります。

作業エリアと通路を明確に区別することで、作業環境が整然とし、業務の安全性が高まります。ラインテープのガラスビーズが反射するため、夜間や暗い場所でも安全です。黄色と白線を使い分けて効果的な区分分けに利用されています。

3. 文字表示・位置表示

路面用ラインテープは、道路・路面の文字やマークの表示にも利用が可能です。具体的な用途には、消火栓のマークや文字、一旦停止などの路面標示、スクールゾーンマーク、歩道や自転車道のマークの標示などがあります。また、文字標示と合わせて、消火栓周囲に貼り付けて消火栓の位置を強調する用途などにも利用されます。

道路・駐車場など、屋内外を問わず様々な利用シーンがあります。

アスファルト補修材

アスファルト補修材とは

アスファルト補修材とは、アスファルトに生じるひび割れやくぼみなどを補修するために用いられる種々の資材です。

アスファルトや樹脂の合材を流し固めるシール材や、貼り付けて使用するシート状の製品などがあります。

充填施工するタイプの合材には、常温で使用するもの、加熱融解させて使用するもの、散水で固化するものなどがあります。製品には砕石、セメント、珪砂、混和材などが含まれます。

シート状の製品には、バーナー加熱で接着するもののほか、合成ゴム系の自着層で簡単に貼り付けるのみで作業が完了するものもあります。アスファルトの損傷が深い場合は、合材の充填と併用することが必要になりますが、シート状の製品は比較的少ない労力で施工を行うことに便利です。

アスファルト補修材の使用用途

アスファルトに生じる不具合には、穴、段差、亀甲割れ、クラック、くぼみなど、様々なものがあります。アスファルトの状態に合わせて適切な補修材を使用することが重要です。

アスファルト補修材の使用用途は、主に以下の通りです。

1. 一般道路

道路のアスファルトは、交通荷重による負荷によってわだちが発生しやすく、大型車の通過量が多くなると、その傾向は更に強くなります。また、夏期の気温や、地震などもアスファルトの劣化・破損につながります。

アスファルト補修材はこうした道路の路面劣化の補修に用いられる他、ガス管や水道管などのインフラ埋設工事後の路面復旧にも利用されています。

2. 作業道・駐車場

一般道以外では、車両通過の多い私有地の作業道・耕作道の舗装・補修にアスファルト補修材は利用されています。特に多いのは、ゴルフ場、遊園地、果樹園、耕作地などです。

また、駐車場も車両の通行が多いため、道路に次いでアスファルト補修材が多く用いられています。剥離や、わだちによるくぼみ、穴など、敷地の規模の大小を問わず、修繕に利用されます。

3. 施設内舗装補修

アスファルト補修材は、様々な施設・敷地における舗装補修にも利用可能です。車両通行による負荷がそれほどない場所でも、路床・路盤の圧縮変形、塑性変形、摩耗、舗装構造などによってアスファルトの劣化によるひび割れ、穴が発生する場合があります。

主な用途には、鉄道、学校、病院、公園、工場、その他種々の公共施設などの施設敷地の修繕、段差補正などが挙げられます。

スライディングウォール

監修:ステップライン株式会社

スライディングウォールとは

スライディングウォールとは、上階の床コンクリートから吊りボルトを下ろしレールを設置するタイプと、天井下地をして吊る、可動型のパーテーション (仕切壁) のことです。

天井に設置したレールを用いた軽い力でパネルを動かせるようになっているため、利用者自身で空間のレイアウトを変えることが可能です。通常のパーテーションと異なり、頻繁にレイアウト変更を行うような空間に適しています。

スライディングウォールに使用されている素材の種類は鋼板、木製、ガラスやアクリルなど様々であり、厚みにも5mm程度から15cm程度まで多様な種類があります。機能性を高めた製品には、遮音性、不燃性、操作性、走行性、静音性、採光性、気密性などに対応しています。

スライディングウォールの使用用途

スライディングウォールの使用用途は、主に以下の通りです。

1. オフィス・公共施設

スライディングウォールで仕切った空間を、会議室やセミナールームなどに利用することがあります。ミーティングの人数に合わせて空間を有効活用することが可能です。このような用途では、パネル自体の遮音性が高く、更に床や天井へ圧接して音漏れを防ぐ機構のものが一般的です。

また、オフィス、公共施設のエントランスにも利用される他、学校、保育園、高齢者施設などで活動の規模に合わせて、部屋を分割したり統合したりするのに活用されます。

2. 飲食店・宴会場

スライディングウォールは、大規模な宴会場や結婚式場、飲食店、旅館などで部屋を分割する用途で利用されます。スライディングウォールを用いることで、団体の人数が多い場合は収納して部屋を広くし、人数が少ない場合は部屋を分割することで、効率よい営業を行うことが可能です。

ホールやホテルの大型宴会場は、天井が高いため、最大で7mの高さにも及ぶスライディングウォールが利用されます。また、音漏れを防ぐため、防音・遮音機能の高い重量型のものが利用されることも多いです。ランニングウォールと呼ばれる大型の移動壁もあります。

3. 展示場・イベント

スライディングウォールは、美術館や博物館、催事場などにも利用されます。このような用途の場合、レールを格子状に隅々まで設置しておくことで、テーマやイベントに合わせて自由なレイアウトを作ることが可能です。また、絵画など作品を展示するだけでなく、来場者の動線・鑑賞順路を作る役割としても効果的です。

作品を飾る目的に特化したスライディングウォールには、2枚が連なっているダブルパネルの製品があります。

本記事はスライディングウォールを製造・販売するステップライン株式会社様に監修を頂きました。

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パーテーション

パーテーションとは

パーテーションとは、店舗やオフィスなどにおいて空間を仕切るために利用される間仕切り壁です。

一般的に、ハイパーテーションと呼ばれる大型の製品は床から天井までを塞ぐ、施工工事が必要なものであり、それよりも背が低い置き型の製品はローパーテーションと呼ばれています。

最も一般的な素材はアルミパーテーションやスチールパーテーションです。アルミパーテーションはアルミフレームにアクリルやガラスのパネルを嵌め込んだ構造で、比較的リーズナブルです。スチールパーテーションはスチールと石膏ボードで構成された意匠性が高い製品で、耐火性、防音性、遮音性に優れます。

その他、機能性を高めた製品には、スライディングウォールなどの移動式パーテーションや、音の反響を抑える吸音パーテーションなどがあります。

パーテーションの使用用途

パーテーションの使用用途は、主に以下の通りです。

1. 個室空間の設置

ハイパーテーションを利用して四方を囲むことにより、個室空間を設置することが可能です。例えば、オフィスにおいて集中して作業を行うための防音性の高い独立空間としての個室や、機密性の高い打ち合わせを行うための会議室を設置するために利用されます。

敢えてガラスパーテーションを利用することで、空間を広く感じさせる会議室のレイアウトなども可能です。

2. プライバシーの保護

パーテーションは、少ない枚数で簡易的に視線を遮ることにより、部屋を分割することはしないまでもプライバシーを保護する目的で利用することが可能です。

店舗や商業施設、薬局などでは、他の座席・顧客・利用者からの視線を遮るゾーニングに利用される他、オフィスにおいては、対面・隣接しているデスクの間に設置して集中力を高めることができます。また、業務空間で緩やかなセクション分けをすることによりコミュニケーションを促進する効果も期待されます。

3. 工場・倉庫

製造業や運送業における工場・倉庫などもパーテーションの利用用途の一つです。自動車部品製造・金属部品製造・各種機器製造・物流など、様々な事業分野で活用されています。

このような用途で利用される特殊なパーテーションには、防塵クリーンルーム仕様や防水シャワーブース用パーテーション、防音・吸音パーテーションなどがあります。これらの特殊パーテーションを用い、埃や騒音などに考慮した独立スペースを工場内に設けることが可能です。

クラフトボックス

クラフトボックスとは

クラフトボックスとは、クラフト紙や段ボール素材を利用した、梱包・包装用の箱です。

クラフトボックスは主に印刷会社に依頼して作成することができます。一般的にはクラフト紙や段ボールのそのままの色合いを生かした茶色であることが多いですが、白や黒をはじめとするカラー製品も製造されています。

一般的には厚紙製の箱よりも丈夫で、形状には蓋を差し込むタイプや、かぶせ蓋タイプなどがあります。特に意匠性が必要なシーンでは、エンボス加工や特殊紙が使用されたものを選択することも可能です。

業務上において、包装・梱包が必要な様々なシーンで利用されています。クラフトボックスは、複数の種類があるため、用途に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

クラフトボックスの使用用途

クラフトボックスの使用用途は、主に以下の通りです。

1. 製品・商品の包装

クラフトボックスの第一の用途は、製品製造時や商品販売時における包装です。強度を生かして商品を損傷から守り、配送・販売に耐える保護を行うことが可能です。意匠性の高いものはラッピング包装としても利用することができ、内側に耐油加工やラミネート加工などを施した製品は、食品のテイクアウト販売容器としての利用が想定されています。

2. 配送用梱包

クラフトボックスは、配送用梱包箱としても利用することが可能です。各種の宅配用サイズ規格に合わせたクラフトボックス製品や、クリックポスト、ゆうパケット、定形外郵便に対応したポスト投函可能なサイズの製品などがあります。所謂みかん箱と呼ばれる大型の段ボール箱ほどの重量耐久はありませんが、小型から中型の様々な製品・商品の梱包に利用することが可能です。

3. 収納

クラフトボックスの中には、物品保管用の収納ボックスとして製造されているものもあります。オフィスにおける書類収納から、備品ストック、様々な雑貨・小物の収納まで幅広く対応可能です。かぶせ蓋タイプの形状であることが一般的で、クラフト素材製の仕切り板などが付属する場合もあります。また、変形版のクラフトボックスの中には、店頭什器として提供される製品もあります。

組み立て箱

組み立て箱とは

組み立て箱とは、1枚の紙を折って組み立てて利用する包装用の紙製の箱です。

組み立て箱は、貼り箱 (紙を貼り合わせて成形される箱) とは異なり、平面の状態で納品されます。そのため、納品時の輸送効率が良く、店舗などで在庫として保管する際もあまりスペースを取らずに済みます。また、使用後はコンパクトにして廃棄することが容易です。組み箱と呼ばれる場合もあります。

箱の形状は様々なものがあり、フタと身が一体になっているもの、フタと身が分かれているもの、持ち手となるように切れ込みが入っているケーキ箱のようなものや、その他直方体ではないデザイン性の高い形状などがあります。直方体形状の箱の中でも、ワンタッチ底、キャラメル箱、N式箱など、組み立て方は種類によって様々です。

組み立て箱の使用用途

組み立て箱には、さまざまな形状のものがあり用途は多岐に渡ります。組み立て箱の使用用途は、主に以下の通りです。

1. 電子機器・精密機器

組み立て箱は、電子機器・精密機器の分野において、その特性を活かし、多岐にわたる用途で使用されています。特に、スマートフォン、パソコン、デジタルカメラ、医療機器などの精密機器は、輸送中の衝撃や振動に弱いため、組み立て箱による厳重な梱包が不可欠です。

また、帯電防止機能を備えた箱は、静電気による電子部品の破損を防ぎます。

2. 化粧品・医薬品

組み立て箱は、印刷や、形状のデザインにより、意匠を凝らしたパッケージデザインが可能です。そのため、商品の保護や高級感を演出するための容器としても最適で、化粧品や医薬品などにも利用できます。

衝撃や圧力から守る緩衝機能を持ちながら、消費者が開封しやすく、保管しやすい設計となっています。

3. 物流

底が抜けない構造の組み立て箱は、強度があることから各種物流用の箱として利用されます。瓶や食器などの陶器の箱などとして利用可能です。みかん箱と呼ばれる汎用的な配送用段ボール箱も組み立て箱の一種です。

フッ化カルシウム

フッ化カルシウムとは

フッ化カルシウムとは、組成式CaF2で表されるフッ素をカルシウムから成る無機化合物です。

通常、白色から灰褐色の粉末状の外観をしています。自然界では蛍石として産出され、加熱すると蛍光を発する性質があります。工業的製法は、フッ化カルシウムは、炭酸カルシウムとフッ化水素酸の反応です。水やアセトンにはほとんど溶けませんが、アンモニウム塩水溶液や薄い無機酸にはわずかに溶解します。

消防法、毒物及び劇物取締法、労働安全衛生法、PRTR法などの法令の規制対象とはなっていません。一方、水質汚濁防止法における有害物質、及び、土壌汚染対策法における特定有害物質に指定されている化合物ではあります。直射日光を避け、 換気の良い涼しい場所に密閉保管する事が必要です。

フッ化カルシウムの使用用途

1. フッ素化合物原料

フッ化カルシウムは、フッ素源として各種フッ素化合物の合成原料に利用されます。濃硫酸と加熱するとフッ化水素酸を生じ、様々な化合物の合成に利用することが可能です。製造されるフッ素化合物は、半導体製造や化学繊維製造、農薬製造などのさまざまな産業分野で活用されています。

2. フラックス

フッ化カルシウムは、金属酸化物と混合することで共融点を与え、融点を下げることが知られています。そのため、製鉄分野において、鉄鉱石や酸化アルミニウムなどの原料に混ぜて溶融温度を下げ、融解を促進するフラックスとして用いられています。また、融点を下げるだけでなく、スラグの粘性を下げることも可能です。

3. 光学ガラス

フッ化カルシウムを使用したガラスは、紫外線から可視光線、赤外線まで幅広い波長の光 (130nm~8μm) を透過します。そのため、フッ化カルシウムはレンズや赤外・紫外分光用プリズム、分光器などの光学部品の製造に使用されることが多いです。

フッ化カルシウムの単結晶を利用したレンズは蛍石レンズと呼ばれており、通常の光学ガラスとは色分散の性質が異なる特性を持ちます。通常の光学ガラスと蛍石レンズを組み合わせることで、非常に色収差の少ない光学系を作り出すことが可能であり、カメラ、顕微鏡、望遠鏡などの光学機器に活用されています。

アクリル水槽

アクリル水槽とは

アクリル水槽とは、アクリル樹脂を材料として製造された水槽です。

アクリル樹脂とはアクリル系モノマー (メタクリル酸エステル、アクリル酸エステルなど) を重合して作られる高分子素材です。高い透明性、耐衝撃性、耐久性、耐熱性に優れています。

ガラス水槽は酸化鉄を含有していることから僅かにグリーンの色味を帯びますが、アクリル水槽は無色透明で光透過率が高く、板を厚くしても透明度を損なうこと無く鑑賞することができます。ただし、細かな傷がつきやすいことと、経年によって透明度が下がる場合があることには注意が必要です。

水槽の背面に黒や青などの着色アクリルを使って、水景を際立たせた意匠を制作することもできます。加工が容易なため、大きさ・形状共に様々な製品が製造され、利用されています。

アクリル水槽の使用用途

アクリル水槽の使用用途は、主に以下の通りです。

1. 水族館

アクリル水槽は、水族館の展示水槽として汎用されています。衝撃に強く割れにくいため、不特定多数の来場者の鑑賞にも安心です。水量の多い大型水槽では高い水圧がかかるため、水槽の板厚を厚くする必要があります。アクリル水槽を用いることで透明度の高い展示が可能です。

また、アクリル水槽は様々な形状の加工が可能なため、円柱水槽や台形水槽などの特殊な形状の展示水槽を用いることができ、意匠性の高い展示に活用されています。

2. 小規模観賞用

アクリル水槽は、小規模な観賞用の水槽としても利用可能です。家庭用の小さなアクアリウム水槽のほか、ホテルや飲食店におけるインテリアの一部として活用されています。ガラス水槽に比べて軽量であることから、搬入・設置・お手入れなどの取り扱いを容易に行うことができます。

3. 研究・産業

アクリル水槽は、研究用の観察水槽にも利用されています。大型のものから小型・薄型で持ち出しが可能なものまで様々な形状があります。水中観察だけでなく、昆虫や土中観察にも利用可能です。産業用途では、曲げ加工が容易である特徴を生かして、円筒形の酒造タンク、その他産業機器用円筒タンクなどに利用されています。

FRP水槽

FRP水槽とは

FRP水槽とは、FRP (ガラス繊維強化プラスチック) で製造された水槽です。

FRPは、エポキシ樹脂などのマトリックス樹脂にガラス繊維などの強化材を混ぜて作られる複合材料です。軽量で丈夫であるという特徴があり、丸型・角形をはじめとした様々な形状に成型することが可能です。オールアクリル、オールガラス水槽に比べても本体重量が非常に軽くなります。

他のプラスチック素材と比較すると、FRPは特に屋外での耐久性に優れています。耐熱性や耐薬性、断熱性や耐腐食性を有することが特徴です。不透明な素材ですが、自由に着色することができます。仕切板や底上板を設けるなどの柔軟なカスタマイズが可能であるため、ろ過槽、曝気槽、沈殿槽など、様々な用途で製作することもできます。

FRP水槽の使用用途

FRP水槽の使用用途は主に以下の通りです。

1. 水産

FRP水槽は、水産業分野において様々な用途で活用されています。水産市場用のセリ用、漁港の畜養水槽、アワビなどの貝類稚魚の種苗生産、陸上養殖などの用途があります。特に陸上養殖用水槽には大型のものが利用され、チョウザメなどの養殖も可能です。

角型大型水槽、長楕円型レースウェイ水槽など、製品によって形状・大きさは様々です。設置場所や用途に合ったものが活用されています。

2. 観賞用・展示水槽

魚などの鑑賞・展示・飼育もFRP水槽の主要な用途の一つです。FRP水槽は基本的に不透明ですが、アクリルなどで窓をつけることも可能です。特に屋外での耐候性と耐久性に優れており、池に近い意匠を施して錦鯉やメダカなどの屋外飼育を行うことにも向いています。一般的な用途には、水族館の飼育水槽、生物管理用の水槽、飲食店などにおける展示用のいけす水槽、アクアリウムなどが多いです。

3. 研究・工業

FRP水槽は、その他研究施設における実験用や、水産研究施設における飼育用水槽として利用可能です。それ以外に工業分野などにおける一般的な用途には、FRP高架水槽、受水槽、貯水槽、排水槽などがあります。

蓄光ロープ

監修:岡成株式会社

蓄光ロープとは

蓄光ロープとは、蓄光塗料を練りこまれた原糸を使用して組み上げたロープです。

蓄光ロープは、主に夜間・暗闇の安全確保を目的として使用されます。蓄光とは太陽光や蛍光灯の光を吸収し、発光することでエネルギーを放出する現象です。通常、日中に吸収した光を夜間の約6~8時間発光する場合が一般的です。自ら発光する現象ではないため、あらかじめ明るい時間でロープに光を当てておくことが必要となります。通常、蓄光部分は黄緑色です。

ロープ自体の材質にはポリエステル、ナイロンなどが用いられることが多く、蓄光塗料と合わせて反射材が練り込まれる製品もあります。3.5mmから12.5mm程まで、様々な太さの製品が提供されています。

蓄光ロープの使用用途

蓄光ロープの使用用途は主に以下の通りです。

1. 夜間時の目印

蓄光ロープは、夜間時の各種工事現場における安全表示や、駐車場や空地の立入禁止表示など、夜間、暗闇での目印などに利用されることが多いです。農業、漁業、荷役運搬作業など、各種夜間作業にも利用されます。十分な強度があるため、一般的な牽引作業に活用することも可能です。

2. アウトドア

アウトドアでは、蓄光ロープはキャンプや登山に利用されることが多いです。テントやツェルト、タープなどの張り綱に利用され、夜間での足の引っかかりや、ロープを引っ張りすぎることによるテントの崩壊などを防ぎます。

また、園芸用の目印にも利用される場合があります。その他身近なところでは、短く切って持ち物に結わえ付け、紛失防止に役立てることが可能です。

3. 災害・救助

災害時、暗所で光を発する蓄光ロープは様々な用途で安全確保に有効です。主な用途には、誘導表示の目印、夜間の人命救助、暗所の探索などがあります。また、懐中電灯や防災リュックなどに取り付けることで、停電時など暗所での持ち出しや取り間違い等の対策に活用することもできます。

本記事は蓄光ロープを製造・販売する岡成株式会社様に監修を頂きました。

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