テレビ会議システムとは
テレビ会議システムとは、自社や組織の拠点内に専用サーバーや通信機器を設置し、社内ネットワークや専用回線を通じて映像・音声をやり取りする会議システムです。
近年は、インターネット経由で提供されるクラウド型サービスが普及していますが、テレビ会議システムはオンプレミス型で、通信経路やデータ保存先をすべて自社で管理するものです。高いセキュリティと安定した通信品質が求められる場面で導入されます。
専用のカメラ・マイク・ディスプレイ・コーデック装置などを組み合わせ、複数拠点を結んでリアルタイムで会議を行うものです。オンプレミス型の特徴として、外部ネットワークを経由しないため情報漏えいリスクを低減できること、通信帯域を自社で確保できること、ニーズに合わせた機能や構成にカスタマイズしやすいことが挙げられます。
テレビ会議システムの使用用途
1. 機密性の高い社内会議
研究開発・経営戦略・M&Aなどの外部に漏らせない情報を扱う会議で利用されます。オンプレミス型は、社内ポリシーに沿った暗号化やアクセス制限を設定できるため安心して利用できます。
2. 拠点間の定期ミーティング
国内外の支社や工場、プロジェクト拠点をつなぎ、進捗共有や意思決定を迅速化します。専用回線や社内VPNを使うことで、安定した映像・音声品質を確保できます。
3. 教育・研修
全国の支店や工場に向けた本社からの研修や技術指導に利用されます。双方向通信による質問や意見交換が可能なため、出張コストを削減できます。またクラウド型に比べ、タイムラグが少ない対話ができるのも魅力の一つです。
4. 官公庁・医療機関での利用
行政機関や医療分野では、個人情報や重要データを扱うため、高度なセキュリティ環境が必須です。院内カンファレンスや庁内会議、災害時の緊急対策会議などに活用されます。
5. 製造業・建設業での現場連携
工場や建設現場と本社をリアルタイムで結ぶことで、作業状況の確認や技術支援を行えるでしょう。現場の映像をすぐに共有できるため、トラブルの対応や品質管理をスムーズに行えます。