ロール梱包機

ロール包装機とは

ロール包装機とは、フィルムや紙、シートなどのロール状の製品を効率的に包装するための専用装置です。

製造現場や物流倉庫において、円筒状に巻かれたシート製品はそのままでは運搬や保管が難しく、また汚れや傷が付きやすいものです。そこでロール製品を保護しながら取り扱いやすくするために、ロール包装機が活躍します。

ロール包装機には、作業を自動で行う装置もあります。自動化された装置で最初に行われるのは、包装する円筒状製品の巻径や巾の計測です。その上で円筒の外周をストレッチフィルムやクラフト紙などで包み、外周や両端をテーピングなどによって固定します。作業を自動化することによって、作業効率の向上、人件費の削減、そして品質の安定を図ることなどが期待できます。

ロール包装機の使用用途

ロール包装機は多種多様な業界で使用されているものです。主な用途としては以下のようなものがあります。

1. 製紙業界

新聞用紙、コピー用紙、段ボール用原紙など、大型の紙ロールを出荷する際に用いられます。紙は湿気や摩擦に弱いため、包装により品質を守ることが重要です。感圧紙も扱いに注意が必要な製品であり、ロール包装機が使用されます。

2. フィルム・プラスチック業界

ストレッチフィルムやラミネートフィルムなどのロール製品も、搬送中の損傷を防ぐためにロール包装機で丁寧に包まれます。静電気や引き裂きにも注意が必要なため、繊細な包装が求められます。

3. 食品業界

食品用では、食品包装フィルムのロールや、食品容器、食品トレーを包装するシートやフィルムの包装に使用されています。

4. 建材用品

防水シートや断熱材などのロール状建材も、ロール包装機で包装される製品です。建材用では、特に外部環境に強い資材での包装がポイントになります。

5. 農業用品

農業も様々なシートやフィルム製品が使用される業界です。これらの製品を包装するのも、ロール包装機の使用用途の一つです。