カーボン繊維についての概要、用途、原理などをご説明します。また、カーボン繊維のメーカー3社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
カーボン繊維(炭素繊維)とはカーボンファイバとも言われ、炭素(C)だけでできている繊維を指します。
カーボン繊維は炭素の特徴である耐熱性や通電性が優れているといった特徴を持っています。
強度的には鉄と比較した場合、強度10倍、重量は4分の1となります。
PAN 系炭素繊維はフィラメント(単糸)が直径5~15μmであり、このフィラメントを束状にして使用します。
レギュラートウタイプは30000フィラメント、ラージトウタイプは48000フィラメント使用されています。これらは航空宇宙や産業分野の構造材料向け、スポーツ・レジャー分野など広範囲な用途に使われています。
ピッチ系炭素繊維も単糸の直径は10~15μmであり異方性タイプと等方性タイプに分類され、それぞれ使用される分野が異なります。
炭素繊維のメリットは軽い、強い、硬いなど非常にメリットがあるため、多くの分野で利用されています。
しかし、現在のところ価格的な課題があるため利用できない分野もあります。
炭素を主成分として作られている繊維のため特性としては軽量であり強靭な繊維です。さらに柔軟性があるため非常に多くの分野で利用されています。
特に、車関係では車両の軽量化に伴い低燃費化に貢献できます。このためレース系の車両にはカーボン繊維開発当初の頃から注目され使用されていました。
スポーツ関連ではスキー、スノーボードなどのウィンタースポーツ用品に使用されています。その他にはテニスラケット、ゴルフクラブ、釣竿など今まで金属的な強度が必要な部位の代替材料として広まっています。
カーボン繊維は2種類に分類されています。
一つはポリアクリロニトリル繊維を炭化して製造するPAN系カーボン繊維(炭素繊維)です。
PAN系のカーボン繊維は、強度と弾性率が非常に高く宇宙産業など多くの産業分野に使用され、身近なものではレジャー用品やスポーツの分野で幅広く使用されています。
この中で最も利用されているのは産業分野となります。車関連ではボンネット、スポイラー、ガソリンタンクその他多くの部品に使用されています。その他として板ばねやギアなどのように金属部品の置き換えとして使用されています。
もう一つは原油を蒸留した時の残留物である揮発性成分が無くなった黒色の固形物(ピッチ)から作るピッチ系カーボン繊維(炭素繊維)があります。
ピッチ系カーボン繊維は弾性率を調整できる特徴があります。
このため高弾性を必要としない部分や、逆に高弾性が必要な製品に使用されています。
またカーボン繊維としてピッチ系ではメソフェーズピッチ繊維、等方性ピッチ繊維があります。
等方性ピッチ繊維は高耐熱の特徴があり摩擦にも耐性が高いため車のブレーキパッドなどに使用されます。
メソフェーズピッチ繊維の特徴としては色々ありますが特筆すべきことは自身の振動収束時間が短いことにあります。
このような特性は機械の振動問題、特に振動の影響受けたくない半導体製造やLCD製造装置には大きなメリットがあるため非常に多く使用されています。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社