PROMについての概要、用途、原理などをご説明します。また、PROMのメーカー6社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。PROM関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:株式会社アークテイク、2位:Microchip Technology Inc.、3位:Mouser Electronics, Inc.となっています。
PROMとはProglamable ROMの略でプログラムの書き込みができるROMであり、半導体メモリのうちの1つの種類です。
プログラムの書き換えができないROMにはマスクROMというものがあります。マスクROMは、半導体の製造工程においてプログラムを焼き付けて格納してしまうと以降、一切、再書き込みはできず読み出し専用のROMとしてのみ使用します。
PROMにはいろいろなタイプが存在し、大別するとワンタイムPROM(OTPROM)とイレーザブルPROM(EPROM)に分類されます。OTPROMとはその名の通り、一度だけ書き込みができるタイプのPROMです。EPROMとは複数回の書き込みができるPROMです。
更にEPROMには紫外線によりプログラムを消去するタイプのUV-EPROMと電気的にプログラムを消去するタイプのEEPROMおよびフラッシュメモリがあります。
以上の通り様々なタイプのPROMが存在しますが、どのタイプも主たる目的はマイコンやSOCに内蔵されたCPUを制御するためのプログラム格納用のメモリとして使用されます。
しかし、夫々のPROMはその特性に応じて用途が夫々異なります。
マスクROMは、プログラムのデバッグプロセスを経て完成したプログラムを半導体メーカーに提出し、半導体製造プロセスの中で組み込んでもらいます。以降、プログラムの改修はできませんので、プログラムを組み込んだ後にバグが発見された場合、マスクROMを内蔵するマイコンやSOCは廃棄するしかありません。他のタイプのROMと比べて安価である反面、このようなリスクがあります。
その他のプログラム書き換え可能なOTPROM、EPROMの場合にはこのようなリスクは回避できます。
従来は、マスクROMがコスト的にOTPROMやEPROMに比較して安価であったことから多用されましたが、現在では後者のタイプのROMも安くなってきているということ、更に搭載されるシステムの制御ソフトウェアが複雑化していることからOTPROMやEPROMが多用されるようになってきています。
次に、現在よく使われているOTPROMおよびEPROMについて説明します。
コスト的にはPROMの中でも安価なOTPROMが比較的よく使われます。但し、このPROMも1回限りの書き込みができるだけですので、用途としては、プログラムのデバッグプロセスを経て、プログラムが確定した後に書き込むという使い方がされます。マスクROMの場合、半導体メーカーに提出し、製造プロセスの中で書き込みを行う必要があるため短くても数日から長い場合は1か月以上かかるケースもありますが、OTPROMを利用した場合、書き込み用のツールがあれば数分程度で書き込みを完了できます。
次にフラッシュメモリです。現在PROMの中で最もよく使われているROMです。USBメモリに使われているのもフラッシュメモリです。
フラッシュメモリは、そのタイプにもよりますがSLC(Single level cell)と言うタイプの場合、10万回程度の書き換えが可能です。
このため、プログラムのデバッグ時に威力を発揮します。バグを発見するたびに改善したプログラムをフラッシュメモリに書き込んで動作確認を行うというプロセスを、実質的に無限に繰り返すことができるといっても過言ではありません。
従って、システムの制御が複雑化している今日のマイコンやSOCのプログラム開発ではフラッシュメモリが欠かせません。
参考文献
https://japan.zdnet.com/glossary/exp/PROM/?s=4
https://ja.wikipedia.org/wiki/PROM
https://moov.ooo/article/5bd6b38fc3086c7e9475fbf5
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト4
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社アークテイク | 40% |
2 | Microchip Technology Inc. | 20% |
3 | Mouser Electronics, Inc. | 20% |
4 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 20% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のPROMページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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