機械設計

監修:アサミテクノ株式会社

機械設計 (サービス) とは

機械設計 (サービス) とは、機械の構造、機構などの設計を支援するサービスです。

機械設計エンジニアが顧客のニーズに基づいて機械の設計を行います。また分野によっては必要に応じてプロトタイプの製作などを行います。企業が機械製品を開発する際に利用するサービスの一つです。

機械設計は、社内に専門の設計者がいなくても、外部委託であれば、豊富な経験と専門知識を持つ設計者に依頼することができます。最新技術やノウハウを取り入れた高品質な設計が期待できます。

特に大規模な機械、船舶、プラント、FA機器などの設計は、高度な専門知識と技術を必要とするため、人材育成や設備投資が必要となり、開発期間が長引いたり、コストがかさむ可能性があります。外部委託であれば専門家を活用できるため、開発期間の短縮とコスト削減につながります。

また、多様なプロジェクトを経験してきた専門家は、最新の技術動向や規制要件を把握しており、最適な設計ソリューションを提供することができます。

機械設計 (サービス) の使用用途

機械設計は様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. 自動車産業

自動車産業では機械設計サービスがエンジンや車体または内装などの設計に利用されます。新しい車種の開発や既存車種の改良において、機械設計サービスを活用して設計作業を行います。これにより、製品の品質や安全性の向上を図ることが可能です。

2. FA (ファクトリーオートメーション)

ファクトリーオートメーション(FA)の機械設計は、製造現場の自動化や省力化を実現するために、機械装置を設計する専門分野です。規模にもよりますが、機械構造、機構、材料力学、電気回路、制御システム、3D CADなど、多岐にわたって専門知識が求められます。

3. 加工・工作機械

加工・工作機械の機械設計は、金属や樹脂などの素材を切削、研削、穴あけ、プレスなど様々な方法で加工する機械の設計を指します。加工方法と加工対象によって、必要な機械構造や機構は大きく異なり、高度な専門知識と技術が必要とされます。

4. 航空宇宙産業

航空または宇宙産業では専門的な知見が必要です。したがって、エンジンや航空機部品などの設計に機械設計サービスが利用されます。航空宇宙産業では安全性や信頼性が非常に重要であり、機械設計サービスを活用することで高度な技術や厳密な品質管理体制を確保することが可能です。

5. 医療機器産業

医療機器産業では、MRIスキャナーや人工関節または手術用器具などの設計に機械設計サービスが利用されます。医療機器は高度な技術と厳密な品質基準が求められるため、機械設計サービス業者が設計から製造までのプロセスを支援する場合もあります。

6. 電子機器産業

電子機器産業では、スマートフォンやタブレットまたはコンピュータなどの設計に機械設計サービスが利用されます。製品の小型化や高性能化が求められるため、これらのサービスを利用して実現することが可能です。設計を最適化し革新的なデザインの製品を設計することができます。

機械設計 (サービス) の原理

機械設計を実施する際は、初めに、顧客からの要求やニーズを詳細に分析します。これにより、機械の機能及び制約などを明確化することが可能です。これらの要求を基に、設計に関する基本的なガイドラインや要件をまとめた設計仕様書を作成します。

機械を設計する段階では、各部品の設計が詳細に実施されます。構造の設計だけではなく、材料の選定や動力伝達機構の設計なども実施されます。この工程では、機械工学の原理や技術および製品の機能に関する知識が必要です。

設計が完成したら、試作品の製造が行われます。試作品は、設計の機能や性能を確認するために使用されることが多いです。これにより、要求された性能や品質を満たしていることを確認できます。

製品がテストを通過した後でも、設計の最適化や改善を実施することも多いです。顧客のフィードバックや市場の動向を考慮して、製品の性能や品質を向上させるための改良が行われます。

機械設計 (サービス) の選び方

機械設計のサービスを選ぶ際は、以下を考慮することが重要です。

1. 専門性

機械設計サービスを提供する事業主の専門性と経験は非常に重要です。設計に関する専門知識や実務経験が豊富な事業主を選ぶことで、設計品質や効率が向上します。

2. 技術力・設備

最新のCADソフトウェアやシミュレーションツールを使用していることを確認します。また、設計に必要な設備やリソースを有していることも重要です。技術力や設備が整っていることで、高品質な設計が実現しやすくなります。

3. コスト

機械設計サービスのコストは、設計の複雑さや作業量および専門知識や経験などによって異なります。事業主ごとに料金体系が異なる場合があるため、複数社を比較して検討します。コストと作業内容を比較し、コストパフォーマンスが優れた事業主を選定することが重要です。

4. 納期

納期はプロジェクトの進行や製品の市場投入計画に直接影響を与えます。顧客の要求に応じてスケジュールを守り、納期通りに作業を完了できることを確認します。納期が遅れると、製品の開発計画などに深刻な影響を与える可能性があります。

本記事は機械設計を行うアサミテクノ株式会社様に監修を頂きました。

アサミテクノ株式会社の会社概要はこちら

浸水防止シート

浸水防止シートとは

浸水防止シートとは、豪雨や台風などによる水害対策を行うための防水シートです。

主に、機器や自動車などを浸水から保護することに使用され、建物出入り口などの開口部を簡易的に浸水から防ぐことにも使用できます。浸水防止シートを用いることにより、建て替えやリフォームを行うことなく簡易的に水害対策を行うことが可能です。

浸水防止シートの使用用途

浸水防止シートが使用される目的は、水害による浸水を未然に防ぐことです。集中豪雨、ゲリラ豪雨、台風など様々な気象条件により浸水を伴う水害は発生します。

浸水防止シートは、駐車場などの屋内外機器の浸水防止、自動車の浸水防止、開口部からの建物の浸水防止などの用途で使用される製品です。自動車の防水では、特に電気系統やエンジン系統の浸水を防ぐ目的で使用されます。他の乗り物にも応用して使用することが可能であり、

  • 水上バイク
  • オートバイ
  • ヘリコプター
  • ジェットスキー

などの事例があります。

更には医療機器や家財にも転用可能です。降雪被害や降灰被害の対策にも利用できます。

また、立体的にシートが立ち上がることで、簡易的な防水壁として使用できる製品もあります。建物の浸水防止では、工場・倉庫・ビル・マンション・商業施設・公共施設・個人住宅などに使用されます。尚、浸水防止シートで防止するのが難しい場所には止水板などを利用することが効果的です。

浸水防止シートの原理

1. 概要

浸水防止シートは、主にポリエチレン織布や、ポリ塩化ビニルなどの合成繊維が用いられており、多層の防水コーティングが施されています。軽量かつ丈夫で柔軟性の高い材質です。防水シートは水圧がかかることによりピタッとシートがくっつき浸水を防ぎます。

薄型であり、使わない時は折り畳んでコンパクトに収納できるため場所をとらずに保管することが可能です。雨が止んだあとは日陰で干しておくだけで繰り返し使用可能です。機器用浸水防止シートは、設置機器のサイズや形状に応じた
カスタム設計・製造を行うことができ、設置も容易です。

2.特性

従来浸水対策に用いられてきた土のうは、重くかさばるため、準備・後片付け・保管が大変でした。浸水防止シートは、軽量で取り扱いが容易である上、製品によっては、漏水量200L/(h・m2)以下、土のうの約10倍以上という高い止水性能を発揮します。水圧では、1,300mm/min以上の水圧に耐えられる製品もあります。

また、開けた駐車場に停車中の車などは、土のうによって浸水対策を行うことが有効では有りませんが、浸水防止シートであれば、車両自体を覆うことで浸水対策を行うことが可能です。

浸水防止シートの種類

浸水防止シートには、用途に合わせて、機器用の浸水防止シートや、自動車用浸水防止シート、簡易的な防水壁の代わりとなるシートなどの種類があります。

自動車用浸水防止シートでは、自動車をシートの上に停めて包むような形状のものや、袋状になっているシートの中に自動車を進入させて停めるものなどがあります。大きさの種類は、車両の大きさに合わせてS,M,Lなどの3種類程度です。Sサイズは、軽自動車やクラシックカーの他、オートバイや家財などに使用することもできます。Mサイズは中型のセダンやスポーツカーに適しています。Lサイズは大型セダンや、小型から中型のSUV、大型までのスポーツカー、ミニバン、ワゴンなどに使用することが可能です。

また、開口部などに設置する浸水防止シートでは、用途に合わせて1m〜50m程度までの幅の種類があります。

浸水防止シートのその他情報

1. 浸水防止シート以外の浸水対策

浸水防止シートは手軽かつ有効な浸水対策手段ですが、条件等によっては、シートでは効果が不十分なケースもあります。そのような場合は、止水板などを活用することが有効です。止水板も、工事不要で導入できるものが多々有り、水かさが増すと水圧で建物と止水板が密着します。製品にもよりますが漏水量20L/(h・m2) 以下の高い止水性能を発揮し、効果的に水害対策を行うことが可能です。

それ以外にも、水害時のみ浸水経路が自動的に閉鎖されるような浸水防止換気口など、手軽に導入できる浸水対策部材は多々あります。

カテゴリー
絶対に触らないでください(日本会社ニュース)

メトリーが、製造業のデジタルマーケティングの事例として、株式会社hunnyに紹介されました

メトリーが株式会社hunnyのサイト内コンテンツで、製造業のデジタルマーケティングの事例として紹介されました。

 

記事内容
「製造業のデジタルマーケティングに必要な施策とは?成功事例とともに解説」
https://hunny-inc.jp/contents/manufacturing-digital-marketing/

バッグフィルタ

監修:株式会社カジカコーポレーション

バッグフィルタとは

バッグフィルタ

図1. バッグフィルタ

バッグフィルタとは、粉塵や微粒子を流体から除去するためのフィルター装置です。

微細度な合成布製袋などを使用して、流れる流体から固体粒子を捕捉します。水を浄化したり、プロセスの残渣を回収するために使用することが多いです。食品産業や製薬業界など、多岐にわたる産業で利用されています。

フィルタ種類によっては非常に細かい粒子まで捕捉することができるため、高いろ過精度を実現します。また、フィルターの交換が比較的簡単で、メンテナンスも容易です。様々なサイズ・材質のフィルターが販売されているため、多様な流体に対応することができます。

バッグフィルタの使用用途

バッグフィルタは様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. 食品産業

バッグフィルタは、食品加工プロセスにおいて、液体中の不純物を取り除くために使用されます。一例として、ジュースやビールの製造工程で使用され、原料中の固形物や微生物を除去することが可能です。食品加工工場の清浄室や空調機の冷却水濾過にもバッグフィルタが利用され、清潔な環境の維持にも寄与します。

2. 化学工業

化学工業では、さまざまなプロセスでバッグフィルタが使用されます。溶媒や反応物中の不純物を取り除くプロセスなどがその一例です。化学プロセスの安全性や生産性を向上させるために、バッグフィルタがプロセスの中で重要な役割を果たします。

3. 自動車産業

自動車産業では、塗装ラインで使用されています。塗料の固まりや異物等を取り除くことにより塗装表面の欠陥の原因を除去し、塗装ラインにおける不良を低減し不必要なコストの発生を抑制します。また、金属部品洗浄プロセスでは洗浄液の循環ろ過に使用され、コンタミを除去することにより洗浄ノズルを保護し、洗浄液の寿命を延ばします。

4. 塗料、インク産業

塗料、インク産業では製造プロセスで発生する塗料の固まりやコンタミを除去することにより、塗料、インクの品質を高めます。一般的にミキシングタンク流入前の材料や溶剤のろ過、ミキシングタンク後のチェックフィルターとして使用されます。

5. 水処理

様々な製造業では多くの水を使用します。工業用水のろ過や純水製造装置のプレフィルターとして使用され後段のフィルターを保護します。また様々な製造業で排出される廃水は多量のコンタミを含んでおりバッグフィルタは廃水処理の無駄なコストを減らし装置寿命を延ばします。

バッグフィルタの原理

バッグフィルタは流体から不純物を取り除くためのフィルタリング装置です。流体がバッグフィルタを通過する際に、フィルターバッグの微細な孔を通じて固体を捕捉します。一般的にはフィルターバッグとフィルターハウジング、バスケット、Oリングなどで構成されます。

バッグフィルターハウジング

図2. バッグフィルタハウジング

フィルターバッグは袋状のフィルターです。液体などの流体が通過する際にフィルタリングを行う部品であり、ポリプロピレンやポリエステル、ナイロンなどの耐久性の高い材料で作られます。微細な孔を有する構造となっており、細かな粒子も捕捉することが可能です。

バスケットはフィルターバッグを支持する構造物です。この部品によってフィルターが適切に配置され、効果的なフィルタリングが可能となります。一般的にはステンレス鋼などの金属で構成されることが多いです。

バッグフィルタの構造は比較的シンプルですが、効果的に不純物を除去し、流体を浄化するのに非常に有効な装置です。

バッグフィルタの選び方

バッグフィルタを選ぶ際は、以下の選定要素を考量することが重要です。

1. 濾過対象

濾過対象はバッグフィルタを使用する際に最も重要な要素の1つです。捕捉したい粒子サイズにあわせろ過精度を決めます。また、通過する液体は、化学物質が含まれる場合があります。濾過対象の粘度や腐食性なども考慮して選定することが重要です。

2. 濾過量

処理する液体の濾過量も重要な要素です。時間あたりに処理する液体の量を示します。大量の濾過が必要な場合には、高い濾過効率と長寿命を持つバッグフィルタが必要です。

3. 使用温度

バッグフィルタの使用温度は安全性の観点から重要です。バグフィルタの使用温度以上の流体を通した場合、故障する可能性があります。適切な耐熱性を持つバッグフィルタを選択する必要があります。

4. 使用圧力

バッグフィルタの使用圧力も考慮すべき要素です。過度の圧力がかかると、バッグフィルタの破損や性能の低下が起こる可能性があります。使用する流体の圧力範囲を把握し、それに対応した適切なバッグフィルタを選択する必要があります。

本記事はバッグフィルタを製造・販売する株式会社カジカコーポレーション様に監修を頂きました。

株式会社カジカコーポレーションの会社概要はこちら

個室ブース

監修:株式会社グローバルアーツ

個室ブースとは

個室ブースとは、情報やプライバシー保護のために設置される個別のスペースです。

個室ブースを使用することで、、プライベートな空間を作り出すことができ、他の人の視線や聞き耳から保護します。これにより、個人的な会話や機密情報の取り扱いが必要な業務も安心して行うことが可能です。また、オープンスペースのオフィスなどでは周囲の雑音によって作業の効率が落ちることがありますが、個室ブースは静かな環境を提供することで集中力を高めます。

個室ブースは設置場所を選ばない点が特徴です。オフィスだけでなく、学校や図書館または公共の場所など、様々な環境で活用することが可能です。

個室ブースの使用用途

個室ブースは様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. オフィス

個室ブースはオフィス環境で特に有用です。オープンスペースのオフィスでは、周囲の騒音が作業の集中を妨げることがあります。個室ブースを設置することで、雑音から隔離された環境で集中して作業することが可能です。

また、電話やビデオ会議用に特化したブースは、周囲に迷惑をかけることなく会議を行うことが可能です。これらの個室ブースはリモートワークの普及とともに需要が高まっています。

2. コワーキングスペース

コワーキングスペースでは、様々な職種の人々が一つの大きな空間で作業します。個室ブースはプライバシーを保ちながら静かに作業できるため、フリーランサーやリモートワーカーにとって価値のある設備です。これにより、集中して必要な作業を効率的に進めることが可能になり、打ち合わせや電話のプライバシーも守られます。

3. 医療施設

医療施設では、患者のプライバシーが非常に重要です。個室ブースは患者と医療提供者間のカウンセリングや面談の際に、他の患者やスタッフからの視線などを遮断します。これにより、患者は個人的な問題をオープンに話すことができ、効果的な治療計画の策定に寄与します。

4. 録音・放送

音楽の録音や放送用スタジオとして個室ブースが利用されることがあります。外部の騒音を最小限に抑え、内部の音が外に漏れるのを防ぐことが可能です。これにより、クリアな音質の録音が可能になり、小規模ながら高品質なメディア制作が行えます。

個室ブースの原理

個室ブースは高い遮音性を持つ素材で作られています。壁材には音波を吸収し、外部の騒音を遮断するための厚手の断熱材が使われることが多いです。また、隙間が少なく、密閉性が高いドアや窓が使用されることもあります。

閉鎖的な空間での快適さと安全性を確保するため、効率的な換気機器が組み込まれることも多いです。空気の循環を助け、空間内のCO2濃度や湿度が高くなりすぎないようにします。

また、視覚的な快適さを考慮し、ブース内には適切な照明が設けられています。これにより、目の疲れを軽減し、作業効率を高めることが可能です。PCなどを設置するために、コンセントも併設されることが多いです。

多くの個室ブースはモジュラー設計が採用されており、必要に応じて迅速に設置や移動が可能です。これにより、オフィスのレイアウト変更や臨時のプライバシースペースとしても活用できます。

個室ブースの選び方

個室ブースを選ぶ際は、以下の要素を考慮することが重要です。

1. サイズ

ブースの使用目的に応じてサイズを選びます。個人用であれば小さめのもので十分ですが、会議用途などで複数人が同時に使用する場合は広いスペースが必要です。これに合わせて、設置予定場所の寸法と比較しながら検討します。

2. 吸音性

ブースの吸音性や遮音性を確認します。特にオフィスでの使用や録音目的の場合、周囲の騒音を効果的に遮断できる設計の製品を選ぶことが重要です。アコースティックパネルなどの素材が使用されているか、壁やドアの厚みがどうかを確認します。

3. 色調

ブースの色は設置環境に調和するものを選びます。明るい色は空間を広く見せる効果があり、暗い色は落ち着いた印象を与えます。また、色が心理的な影響を与えることも考慮し、使用者の気持ちを穏やかにする色を選定することが重要です。

4. 付属品

ブースには様々な付属品が選択できます。例えば、内蔵のデスクや照明、USBポート、エアコンやファンなどです。これらの付属品が使用目的に合っているかを確認し、必要なものを備えた製品を選びます。

本記事は個室ブースを製造・販売する株式会社グローバルアーツ様に監修を頂きました。

株式会社グローバルアーツの会社概要はこちら

ISOコンサル

監修:アイソ・ラボ株式会社

ISOコンサルとは

ISOコンサルとは、国際規格であるISO (International Organization for Standardization) に関連するコンサルティングサービスです。

また、ISOコンサルを実施する人をISOコンサルタントと呼びます。ISOマネジメントシステムは品質などの管理方法について標準を定めた国際規格です。ISOコンサルタントは、企業などの組織がISO規格の認証取得を支援したり、規格を遵守していることを確認し、助言をします。

ISOコンサルタントを利用することで、コンサルタントの豊富な知見を活用することができます。これにより、効率的に規格の認証を取得することが可能になります。また、すでに認証を取得した規格についても、管理体制強化に対するアドバイスや、管理体制の軽減化や効率化のための支援を受けることができます。またISOコンサルタントの中にはISOに関連した研修の講師を行う人もいます。

ISOコンサルの使用用途

ISOコンサルは様々な業種で利用されるサービスです。以下はその一例です。

1. 製造業

製造業では製品の品質が最も重要な要素の一つです。品質管理が十分ではない場合、欠陥などによるクレームやリコールが発生する場合があります。ISOコンサルを利用して品質規格ISO9001を導入することより、製造プロセスを含む品質マネジメントシステムを継続的に改善し、品質管理を強化することが可能です。

2. サービス業

サービス業では顧客満足度が極めて重要な要素です。ISO9001を導入することで、サービスの品質を向上させ、顧客満足度を高めることができます。また、情報セキュリティ管理に関するISO規格ISO27001を導入し、管理体制を強化することで顧客の信頼を獲得することも可能です。

3. 建設業

建設業では労働安全衛生上のリスクを常に管理することが重要です。ISO45001を導入することで、労働安全衛生の管理を強化し、労働者を含む組織で働く全ての人々の労働安全衛生への意識を向上させることができます。その他ISO9001品質マネジメントシステムやISO14001環境マネジメントシステムを取得している建設関連企業もあります。

4. その他

一部の業界では、その業界に特化したISO規格があります。例えば、医療機器の品質管理のISO 規格 ISO13485 や、食品安全管理規格ISO 22000 などがあります。各業界に精通したISOコンサルタントを活用することで、管理体制を強化することが可能です。

ISOコンサルの特徴

ISOコンサルタントはISO規格に関する専門知識と豊富な経験を持っています。規格の要求を理解し、組織が適切に準拠できるように支援することが可能です。

また、組織のニーズや業界の要件に合わせて様々なアプローチから提案することができます。組織の現状を評価し、最適な解決策を提案するサービスを提供しています。

理論だけでなく、実践的なアドバイスを提供できるコンサルタントも多くいます。組織がISO規格を実際に適用し、効果的な結果を得ることを支援します。さらに組織内でのコミュニケーションを促進し、関係者がプロジェクトに参加しやすい環境を作るのもコンサルタントの役目のひとつです。

ISOコンサルの種類

ISO規格には様々な種類があり、それぞれについて知見のあるコンサルタントが存在します。以下は特に取得率の高いISO規格の種類です。

1. ISO 9001

ISO 9001は品質マネジメントシステムの国際的な基準です。組織の品質管理プロセスを改善し、製品やサービスの品質を向上させることができます。プロセスの文書化や品質目標の設定、監視および改善のための仕組みの構築などが主な内容です。

2. ISO 14001

ISO 14001は環境マネジメントシステムの要件を定めた国際規格です。環境への影響を評価し、管理するための枠組みが定められています。環境への影響評価や法令遵守、環境目標の設定などが主な内容です。

3. ISO 27001

ISO 27001は情報セキュリティマネジメントシステムの要件を定めた国際規格です。情報資産を適切に保護し、情報セキュリティリスクを管理することが主な目的です。セキュリティポリシーの策定やリスク評価と対策の実施、セキュリティ意識向上のためのトレーニングなどの内容を定めることとなっています。

4. ISO 45001

労働安全衛生管理: ISO 45001は労働安全衛生マネジメントシステムの要件を定めた国際規格です。この規格を取得することで、組織で働く人々の労働安全と健康を保護するためのシステムを構築することが可能です。労働安全衛生ポリシーの策定やリスク評価と対策の実施、安全教育の施行などについて定められています。

5. ISO 22000

ISO 22000は食品安全マネジメントシステムの要件を定めた規格です。食品関連企業が安全な食品を提供するためのシステムです。HACCPの導入や食品安全リスクの評価と管理および食品製造の前提となる衛生管理の実施などが含まれています。

本記事はISOコンサルを行うアイソ・ラボ株式会社様に監修を頂きました。

アイソ・ラボ株式会社の会社概要はこちら

耐摩耗ホース

監修:東北ゴム株式会社

耐摩耗ホースとは

耐摩耗ホースとは、摩耗に強い特性を持つホースです。

一般的に、機械に使用されるホースは摩耗しやすい場合が多いです。耐摩耗ホースは耐摩耗性の高い素材で作られており、長期間にわたって耐久性を保ちます。これにより、ホースの寿命を延ばし、交換の頻度を減らすことが可能です。

耐摩耗ホースの使用用途

耐摩耗ホースは耐摩耗性が高いため、様々な用途に使用されます。以下はその一例です。

1. 建設業

建設現場ではコンクリートを注入するためにコンクリートポンプが使用されます。このプロセスでは、高圧でコンクリートを送り込むための強固なホースが必要です。耐摩耗ホースはコンクリートとの接触や高圧下での使用に耐えることができるため、多く使用されます。。

また、セメントなどを運搬するトラックにも耐摩耗ホースが使用されます。セメントや砂利のような固体材料の運搬には、ホースの耐摩耗性が重要となるためです。

2. 鉱業

鉱山での鉱石や鉱砂の運搬には耐摩耗ホースが広く使用されています。砂利や岩石などの鉱石を運搬するため、高い摩擦と圧力に晒されるためです。また、鉱石が腐食性を有する場合もあるため、耐食性も備えた耐摩耗ホースが重宝されます。

3. 農業

農業機械には水や肥料を供給するためのホースが使用されます。これらのホースは地面や植物と接触する場合が多いため、耐摩耗性が必要です。耐摩耗ホースを使用することで、このような環境でも長期間使用することが可能です。

4. その他の産業

耐摩耗ホースは化学工業や自動車産業などにも利用されます。化学工場では酸・アルカリまたは溶剤などの薬品を安全に輸送するためのホースが必要です。耐摩耗ホースを使用することで、劣化や漏れを防ぐことが可能です。

また、自動車産業において、潤滑油や冷却液などの液体を供給するためのホースが使用されます。エンジンの振動などによる摩耗も考慮した場合、耐摩耗ホースが有用です。その他にも食品加工業やエネルギー産業など、幅広い用途で使用されます。

耐摩耗ホースの原理

耐摩耗ホースは耐摩耗性に優れたホースです。その構造や素材あるいは製造技術などによって耐摩耗性を確保します。

構造としては、複層構造となっている製品も多いです。内層に耐摩耗性の高い材質を使用し、外装にカバー材料を配置します。これにより、柔軟さを有しつつも耐摩耗性を獲得することが可能です。

素材としては、合成ゴムやプラスチックを使用することが多いです。摩耗性をより高めるために、セラミックやステンレスを編み込んだ製品も販売されています。耐油性や耐熱性などの特徴も兼ね備えた製品も販売されています。

製造技術としては、押出成形や混練などの技術が使用されます。これにより、複数の耐摩耗素材を組み合わせることが可能です。配合なども工夫することで、耐摩耗性を高めている場合があります。

耐摩耗ホースの種類

耐摩耗ホースにはいくつかの種類が存在します。以下はその一例です。

1. セラミックホース

セラミックホースは、内層にセラミックが使用された耐摩耗性に優れたホースです。セラミックは硬度が高く、化学的に安定しており、摩耗に対して優れた耐性を示します。高い摩擦や研磨作用が発生する環境で使用されます。

鉱石や鉱砂の輸送または粉体の移送などに適しています。また、セラミックホースは高温や薬品にも耐性があり、厳しい環境下での使用が可能です。ただし、一般的なホースよりも高価な場合が多いです。

2. 特殊ゴムホース

耐摩耗性の高い特殊なゴムでできたゴムホースです。摩耗もにではなく、配合を調整することで耐熱性や耐油性を有する製品も多く販売されています。化学工業や農業などの様々な用途で使用されています。

3. ポリウレタンホース

ポリウレタンで製造されたホースです。ポリウレタンは耐摩耗性に優れた素材であり、柔軟性や耐油性または耐薬品性にも優れています。自動車産業や建設業界での使用が一般的で、研削や研磨などの用途で特に有用です。

本記事は耐摩耗ホースを製造・販売する東北ゴム株式会社様に監修を頂きました。

東北ゴム株式会社の会社概要はこちら

大型集塵機

監修:住友金属鉱山エンジニアリング株式会社

大型集塵機とは

大型集塵機とは、排気ガス中の粉塵や微粒子を取り除くための装置です。

一般的には空気中の微小な粒子を取り除くために使用されます。フィルターや遠心分離または静電気力などの原理を使用して空気中の微粒子を捕集し、清浄な空気を外部に放出する装置です。 工業プロセスや建設現場などで発生する粉塵や微粒子を効率的に捕集し、外部環境への放出を防ぐことで、環境保護に貢献します。

また、粉塵や微粒子は作業者の健康に悪影響を与える可能性もあります。大型集塵機を使用することで、作業環境の粉塵レベルを低減させることが可能です。これにより、作業者の健康リスクを軽減することができます。

大型集塵機の使用用途

大型集塵機は様々な産業で使用されます。以下はその主な一例です。

1. エネルギー産業

火力発電所では、燃料を燃焼させる際に発生する灰や粉塵を集めるために大型集塵機が利用されます。これにより、環境への影響を軽減することが可能です。また、設備の腐食リスクなども同時に軽減することができます。

2. 製造業

製鉄・製鋼工業、非鉄金属製錬業、電線・ケーブル製造業、セメント製造業、パルプ製造業などでは炉および後段にある排ガス冷却、吸収設備から発生する煤塵、ミストを除去するために大型集塵機が設置されています。

自動車製造業では金属加工や塗装などのプロセスで粉塵や微粒子が発生します。これらを取り除くために大型集塵機が使用され、作業環境の改善や製品品質の向上が図られます。また、木工業においては木材の加工過程で木くずが発生するため、大型集塵機でこれらを集め、作業環境の清潔さを維持するために用いることが多いです。

3. 建築業

建築現場や解体現場では、コンクリートの切削や壁の研磨などの作業によって粉塵が発生することが多いです。可搬式の大型集塵機などによってこれらを集め、周囲環境への影響を軽減し、作業者の健康を保護します。

4. 鉱業

岩石の採掘や破砕作業によって粉塵が発生します。大型集塵機はこれらの粉塵を効果的に集め、作業員の健康被害を抑止することが可能です。鉱石を粉砕や選別するプロセスでも多くの粉塵が発生するため、これらの捕集に大型集塵機が使用されます。

大型集塵機の原理

大型集塵機の設置目的は、粉塵や微粒子を含む排気ガスを集め、その中の粒子を取り除くことです。多くの場合、高圧のファンやブロワーを使用して排気ガスを吸引します。これにより、大気と共に粒子を吸引することが可能です。

その後、静電気力、フィルター、遠心分離などの力によって吸引した排気ガスから粒子を捕集します。これにより、吸引した排気ガスを清浄にすることが可能です。

捕集された粉塵は定期的に取り除く必要があります。これは手動で行われる場合もありますが、自動的に排出される設計の機種も販売されています。排出された粉塵は排水処理施設、廃棄物処理施設に送られることが多いです。

大型集塵機の種類

大型集塵機にはいくつかの種類が存在します。以下はその主な一例です。

1. 電気集塵機

微粒子を帯電させることで、静電気力を利用して除去する装置です。集塵板と放電極によって構成されます。放電電極から放電された電子は粒子を帯電させ、集塵板に付着させて除去します。集塵極に付着した粒子を機械的衝撃により剥離する乾式、水を噴霧して洗い流す湿式があります。低い圧力損失で微小な粒子を高効率に捕集することができます。

2. バグフィルタ

バグフィルタはろ布によって微粒子を捕集する大型集塵機です。複数の布製のろ布 が並んで取り付けられたフィルターを使用します。排気ガス中の微粒子がバッグに衝突すると、粒子はバッグの表面に付着します。これにより、空気がバッグを通過した際に清浄となって外部に放出される仕組みです。

ただし、ろ布は定期的に清掃や交換が必要です。粒子径や負荷に影響されず高い効率で分離できますが、粒子の種類により、ろ布の閉塞や破損が発生します。

3. サイクロン

サイクロンは遠心力を利用して粉塵を分離する装置です。円筒形の構造で、入口から空気が中心に向かって旋回しながら流れます。この際、遠心力によって粒子は壁面に沿って移動し、重力や慣性力によって壁面に付着する仕組みです。

清浄な排気ガスは中心部から排出されますが、集塵された粒子は底部の集塵部に蓄積されます。主に粉塵の粒度が大きい場合や予備除去に使用されます。圧力損失が大きいデメリットがあります。

4. スクラバー

スクラバーは液体を排気ガス中の微粒子を除去する装置です。化学物質なども同時に捕集することができる点が特徴です。

湿式スクラバーでは、ガスと水が接触し、粒子が水に溶けたり吸収されたりします。これにより、ガスから粒子が除去されます。乾式スクラバーでは乾いた吸収材料が使用され、粒子を吸着して除去します。

本記事は大型集塵機を製造・販売する住友金属鉱山エンジニアリング株式会社様に監修を頂きました。

住友金属鉱山エンジニアリング株式会社の会社概要はこちら

Pap Pen

What Is a Pap Pen?

A pap pen is used to create a water-repellent barrier around a sample on a glass slide, primarily for immunohistochemical staining and other biochemical experiments involving fluorescent antibody reactions.

Immunohistochemical staining is a biochemical technique that utilizes antibodies to identify the location of proteins and other antigens in tissue sections. After the antigen is labeled with an antibody, the antigen-antibody complex is visualized using fluorescence detection or other methods. The pap pen is used to draw a hydrophobic circle around the specimen on a glass slide, which helps prevent the loss of antibodies and specimens during the process. It is sometimes referred to as a PAP pen, named after the peroxidase anti-peroxidase (PAP) method, a common technique in fluorescent antibody staining.

Uses of a Pap Pen

Pap pens are primarily utilized in biochemical experiments such as immunohistochemical staining and in situ hybridization on glass slides under a microscope.

By drawing a water-repellent barrier around the specimen, the pen helps confine the specimen and antibodies on the glass slide, ensuring they do not wash away during processing. Although referred to as a “pen,” it is not designed for general writing but specifically for laboratory applications.

Principle of a Pap Pen

Immunohistochemical Staining

Immunohistochemical staining is a technique that specifically detects antigens in cells and tissues using antigen-antibody reactions. This method can employ fluorescent or enzymatic labeling of antibodies. The key steps include:

  • Specimen preparation
  • Antigen activation
  • Antibody application
  • Antibody detection

During specimen preparation, the pap pen is used to draw a water-repellent circle that helps contain the sample and reagents on the glass slide, preventing them from leaking during subsequent steps.

Both direct and indirect antibody labeling methods are utilized. In direct labeling, primary antibodies are directly tagged with enzymes or fluorescent probes. Indirect labeling involves a primary antibody and a secondary antibody, which specifically binds to the primary antibody and is labeled with an enzyme or fluorescent probe. Detection is achieved through colorimetric (enzyme-antibody method) or fluorescence-based methods (fluorescent antibody method).

Functions and Use of a Pap Pen

The pap pen is designed to draw repellent lines on glass slides according to the size, shape, and number of samples. Its ink is water-repellent, insoluble in alcohol and acetone, but soluble in xylene, allowing for easy removal. Most pap pens are heat-resistant up to 120°C (248°F).

To use, activate the pen by pressing the tip against a hard surface to release any trapped gas. Shake well, then press the tip on a microscope slide repeatedly until the ink flows. Draw lines around each sample, and store the pen cap-side down at room temperature after use. If excess ink flows, remove it by dabbing on an unwanted piece of paper.

Types of Pap Pens

Pap pens are available from several manufacturers and come in various line thicknesses including 2 mm, 3 mm, and 4 mm. Ink capacities range from 2.5 mL for the fine line type to 5 mL for the thick line type, with the fine line type usable approximately 500 times and the thick line type about 1000 times. Common ink colors are light green and light blue.

While pap pens generally require a surfactant-free surface, some are formulated to remain stable in buffers containing surfactants such as Tween 20 or Triton X-100.

Dyne Pen

What Is a Dyne Pen?

A dyne pen is used to measure the wetting characteristics (surface tension, dyne level) of an object’s surface.

It is sometimes referred to as a tension checker or wettability check pen. The dyne level indicates the adhesion properties of an object’s surface. Using a dyne pen, you can assess how well an ink, varnish, primer, etc., adheres to the surface of materials such as plastic or metal. It is characterized by its ease of use, similar to a highlighter pen.

Uses of a Dyne Pen

Overview

Dyne pens are used to measure the surface tension and wetting properties of various materials, as well as to measure surface energy values. They are particularly prevalent in industrial fields requiring printing, painting, and adhesion. Examples of major applications include:

  • Measurement of the surface tension of plastics and other non-porous substrates.
  • Checking the surface condition (printability) of objects before printing.
  • Assessing the condition of objects after various types of cleaning, such as light cleaning.
  • Confirming adhesion and affinity of surfaces of materials after treatments like plasma surface treatment (PE, PP, plastic films, etc.)
  • Testing for oil residue after degreasing and cleaning of metalworking parts.

The main areas of application include:

  • Automotive interior and exterior parts
  • Electronic devices and components
  • Resin and ceramic products
  • Manufacturing and R&D departments of steel, nonferrous metals, etc.
  • Various types of printing (gravure printing, offset printing, UV printing, screen printing, pad printing, inkjet printers)
  • Dry laminators, extrusion laminators
  • Inflation film, T-die film sheet, stretched film
  • Coating

Principle of a Dyne Pen

What Is Wettability?

Wettability is the affinity between a liquid and a solid surface. It is evaluated based on how uniformly a liquid spreads on a solid surface due to intermolecular forces, termed “high wettability.”

Wettability is related to surface tension, primarily determined by the surface energy of the liquid and solid. For a liquid to spread on a solid surface, the surface energy of the liquid must be less than that of the solid. Thus, the higher the surface energy of the solid, the better the wettability. Surface energy is also referred to as dynes, measured in mN/m (millinewtons per meter) in the SI system and dyn/cm (dynes per centimeter) in the CGS system.

This index measures how well substances like inks, glues, and varnishes adhere to surfaces of materials such as plastics or metals.

How to Measure Wettability with a Dyne Pen

The dyne pen is available in pens for each number of dynes, allowing precise measurement. The method is as follows:

  • Apply the test pen of the desired dyne number to the material’s surface.
  • Observe the state of the liquid film approximately 2-4 seconds after application to determine suitability. If there is no breakage or shrinkage of the liquid film, the test is successful, and you should test with a higher number of dynes to determine its suitability. Conversely, if the liquid film breaks or shrinks, test with a lower number of dynes.
  • Repeat the above steps, and the highest number of dynes that does not cause breakage or shrinkage of the liquid film is the dyne level of the material’s surface.

Components of a Dyne Pen

Formamide is commonly used as a component of dyne pens. However, non-toxic and non-irritant alternatives without formamide are also available.

Types of Dyne Pens

Dyne pens are typically sold in sets of about 4 to 8 pens of different dyne numbers. The 30s and 40s dyne numbers are most commonly used, but pens with dyne numbers in the 50s, 60s, and 70s are also available.

Ink colors include red, blue, and green. In addition to regular capacity types (e.g., 50 mL), smaller quantity types (e.g., 10 mL) are available for quick use. Some products are non-toxic and non-irritant, free from formamide and other harmful organic compounds. However, it is necessary to review the material safety data sheet (SDS) for those containing substances like xylene or formamide.