高ナット

高ナットとは高ナット

高ナットとは六角ナットの一種で、通常の六角ナットよりも全長が長くなったナットのことを指します。長ナット、スペーサーナット、ジョイントナットと呼ばれることもあり、主に建築金具や電子機器の部品など、ボルトを使用する箇所で幅広く使われています。

全長が長いという特徴から、ボルトを延長したい場合や基板などをかさ上げしたい場合などに使用されます。通常の六角ナットと同様、鉄製の物や真鍮の物、製やステンレス製の物などがあります。

高ナットの使用用途

主に建築用の金具や電子機器の部品として使われます。高ナットは筒形になっており、内部にはめねじ加工がされている為、両側からおねじをねじ込むことが出来ます。なのでおねじのボルト同士を両側からねじ込み、ジョイントとして使うことも可能です。ボルトを延長したい際にはそういった手法で使用されます。
     
また、おねじの締め込み具合によって長さを微調整することも出来ます。自動販売機やゲームセンターの筐体などの足元に取り付けられ、高さを調整するためのアジャスターの役割をしているケースなどもあります。

電子機器の部品として使用される場合は、主にプリント基板などを部材から浮かせるために使われています。プリント基板が他の部品やケースに接触しないように、隙間を作るために活用されます。

高ナットの特徴

高ナットは筒形になっており、筒の内部には全てめねじ加工がされています。片側がめねじ、もう片側がおねじとなっている製品もありますが、それらは六角支柱と呼ばれ、高ナットとは種類が異なります。用途によって呼称を変えるケースなどもあり、プリント基板に使われる場合は高ナットというより長ナット、スペーサーナットと呼ばれることが多いです。
   
高ナットには鉄製、真鍮製、銅製、ステンレス製と様々な種類のものがあります。電子機器の部品として基板を浮かせる際に使用されるのは真鍮やステンレス製で、建築用の金物には鉄製の物がよく使用されます。

最も安価なものは鉄製ですが、錆びやすいという特徴があるため塩分や水分の多い環境で使用するのには向きません。塩分や水分の多い環境ではステンレス製の物を使用するのがベストでしょう。
   
通常のナットと同じくM3~M20の幅広いサイズがあり、それぞれ目的に合った用途に応じて使用されます。プリント基板に使われる際などは比較的小さなM3~M4の物が多く使用されています。

参考文献
https://www.urk.co.jp/contents/elements/element25.html
https://jp.misumi-ec.com/vona2/mech_screw/M3303000000/M3303110000/
https://www.tsurugacorp.co.jp/dictionary/screw/screw_high_nut.html

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