チェーンボルトとは
チェーンボルトとは、チェーンを使って器具や装置などを吊り上げたいときに使用する固定用の部品です。
片側が雄ネジとなっており、器具などへのネジ止めにより直接固定します。反対側にはヘッドが付いており、そのヘッドには穴が開けられています。この穴をチェーン用の継手リンクを使って固定します。
軸方向に負荷が加わるように接続する必要があります。軸に対して斜め方向、90度方向からの負荷によりボルトが破損する場合があります。
チェーンボルトの使用用途
チェーンボルトは建築現場や工場などにおいて、チェーンの連結や引張強度を調節するために使用されます。建築現場では作業用の足場を支える際に、チェーンボルトを使用することがあります。
また、自転車やバイク、産業機械や車のエンジンなどにも使用されています。これらはチェーン同士の連結や器具との接続が必要となるため、チェーンボルトの使用は有効です。
チェーンボルトの原理
工場などにおいてチェーンを使って物体を引っ張る際には、チェーンの連結部品が必要となります。
2つのチェーン同士を連結したい場合、ターンバックルを使用します。ターンバックルは元々、ロープやワイヤーなどの張力を調節する用途で用いられるもので、チェーンの引っ張り強度の調整に使用できます。
チェーンボルトは、片側が御ネジであるため (シングルエンドと言います) 、その締め具合に応じてチェーンの引っ張り強度を変化させることができます。また、チェーンボルトは単体でも使用できます。ネジ穴を通じて固定し、ボルトとチェーンを締結することで吊り上げることが可能です。
チェーンボルトの材質は主に鉄やステンレスであり、高荷重への耐性があります。種類によって耐荷重の値も異なり注意が必要ですが、防錆加工が施されたものの方がより高い強度と耐荷重性を備えています。
参考文献
https://www.monotaro.com/g/00321358/
https://www.tsubakimoto.jp/support/faq/accessory11.html