モルタル接着増強剤

モルタル接着増強剤とは

モルタル接着増強剤とは、接着する施工面とモルタルとの接着力を増強させる塗布剤のことです。

急結剤と一緒に用いることもでき、別名で接着プライマーとも呼ばれています。

モルタル接着増強剤の接着強度は使用量と比例しないため、適切な用量での使用が大切です。表面に塗布して乾燥させた後にセメントやモルタルを接着すると塗膜と強力に接着するため、強度の高い補修を行えます。

モルタル接着増強剤の使用用途

モルタル接着増強剤は、破損したブロックやコンクリートなどを補修する際に、前処理用として施工面との接着力を増強する目的で使用されます。補修箇所に対して接着する前に表面の汚れを落とした後に、モルタル接着強化剤を刷毛やローラーなどで全体に塗布して、完全に乾燥させます。

下地の塗布だけでなく、セメントなどに混ぜて使用すると、接着力を増強可能です。いずれの場合にも、モルタル接着増強剤の原液を適切な濃度に希釈して使用します。

モルタル接着増強剤の原理

主なモルタル接着増強剤は、特殊アクリル系樹脂が原料です。古くなったコンクリート施工面に直接刷毛などで塗布すると、もろい層の内部まで液が浸透して強力に接着します。

新しくきめ細かい表面を作ると、接着力を向上可能です。吸水性の高い施工面で塗布すると、塗膜を形成して施工面の吸水を抑えられます。吸水性が高い施工面には何層か重ねて塗布すると、高い効果が得られます。

モルタル接着増強剤の種類

一般的にモルタルの接着増強剤には、エチレン酢酸ビニルやアクリル系の樹脂があります。

エチレン酢酸ビニルはエチレン・ビニル・アセテート (英: Ethylene-vinyl acetate) とも呼ばれ、EVAと略されます。酢酸ビニルには接着力があり、木工ボンドにも使用される原料です。主原料にエチレンを混ぜており、ポリエチレンは柔軟性、耐水性、耐アルカリ性などに優れています。接着増強剤として優れ、左官モルタル工事にもよく利用されています。

アクリル系の樹脂はメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、スチレンなどが主成分です。合成樹脂エマルジョンの中でも、透明性や耐候性が非常に高いです。一般的な塗料でも、しっかり被膜を形成でき、ピンホールの抑制に優れています。セメントや石膏などのセルフレベリング材のプライマーやシーラーにも使用可能です。

モルタル接着増強剤の選び方

モルタルの配合の際に多種多様な素材が配合され、その一つが接着増強剤です。モルタルと下地の接着力が強くなる塗布材で、ローラーやハケによって直接施工面へ塗布すると、容易に効果を発揮します。下地に特殊アクリル系樹脂で接着して、表面に小さな凸凹が形成されるため、モルタルによって接着可能です。モルタルを塗る場所に接着増強剤を塗るために、事前に施工箇所の汚れをブラシで落とす必要があります。

モルタル混和剤はモルタルを塗る際に、コテの滑りを良くして、滑らかな仕上げが可能です。モルタルを作るときに混ぜるとひび割れを減らせて、厚めに塗った場合も割れにくいです。

色粉をモルタルに混ぜると、美しい色を容易に作れます。一般的にはセメント量に対して1%でも十分な色が出るため、配合量には注意が必要です。配合量を8%にすると、色粉の色に仕上がります。

モルタル接着増強剤の構造

モルタルは、細骨材、セメント、水の3つが原料です。細骨材に用いる砂は直径が5mm以下の小さい粒であり、原料3つを混ぜる際にコテ仕上げが滑らかになります。セメントは粘土や石灰石を焼いて粉砕して作る材料であり、灰白色の粉状の材料です。水を加えると固まるため、工事現場のあらゆる場所で活用されています。

配合割合は細骨材 : セメント : 水が、重量比で6 : 2 : 1にします。少量のモルタルを使用する際には軽量カップで計測し、同じ割合で配合可能です。配合通りにモルタルを練り混ぜると、砂と同じ量のモルタルが得られます。

参考文献
https://www.kateikagaku.co.jp/products/items_page/p_4905488000329.html
https://www.c-able.ne.jp/~pooh-k8o/mpuraima-.html
https://machiken-pro.jp/shop/pages/column029.aspx

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