クォーツストーン

クォーツストーンとはクォーツストーン

クォーツストーンとは、粉砕した天然の水晶や石英 (クォーツ) を樹脂で結合成形した人造石です。

メーカーによって違いはありますが、水晶の含有率は93~95%が一般的で、粉砕した水晶を真空プレス加工により樹脂で結合しています。

クォーツストーンの使用用途

クォーツストーンは、住宅のキッチンやバスルームなどの水回りによく使用されています。具体的な使用例は、以下のとおりです。

  • キッチンの天板や天板および側面
  • バスルームの壁面
  • 洗面カウンター
  • 受付カウンター
  • テーブル

なお、クォーツストーンは不燃材ではないので、キッチン壁などの内装制限のある場所には使用できません。

クォーツストーンの原理

クォーツストーンの材料はほぼ水晶や石英なので、その表面硬度はモース硬度7と非常に高く、クォーツストーンは天然石や人造大理石などの他の材質に比べて傷がつきにくいのが特徴です。また、水晶や石英の微細粒子を樹脂で結合しており、微細粒子間に樹脂が充填された構造です。

つまり、微細粒子間の間隙が非常に少なく、その表面の穴や隙間が極めて少なくなっています。そのため、天然石や人造大理石などよりも吸水性が低く水分を含んだものをこぼしてもしみ込みにくく、汚れも付着しにくいです。キッチンなどに使用した場合でも、日常の汚れは水拭きで十分落とせます。

また、樹脂で結合するため、加工もしやすく、比較的大きなアイランドカウンターや長尺カウンターなどの継ぎ目なし加工から、折り曲がった不整形なものの加工まで対応できます。さらには、樹脂で生成する前に色付けが可能で、石目調から色付きの無地などバリエーションも豊富です。メーカーによって、さまざまなバリエーションを揃えています。

ただし、前述のようにクォーツストーンはとても硬いため、キッチンの天板に使用した場合、食器を落とすと割れやすいデメリットがあります。さらに、ステンレスや人工大理石と比較すると非常に高価です。水晶や石英を樹脂により結合しており、樹脂部分が可燃性を有するため、不燃材としては認定されておらず、内装制限がある場所で使用することはできません。

クォーツストーンのその他情報

クォーツストーンの手入れ方法

クォーツストーンの手入れは非常に簡単です。例として、キッチンの天板にクォーツストーンを採用した場合の手入れの方法を、「日常の汚れ」「少し汚れた時」「とても汚れた時」の三段階に分けて解説します。

日常の手入れ
日常の手入れは、布巾などの柔らかい布だけでできます。クォーツストーン製の天板を使用した後、濡らした柔らかい布をよく絞り、汚れや水滴をふき取るだけで手入れは完了です。

少し汚れた時
少し汚れた時の手入れには、次のような物を用意する必要があります。

  • キッチン用の中性洗剤
  • 柔らかい布またはスポンジ
  • 用意できれば使い古しの歯ブラシ

手順としては、まず柔らかい布かスポンジに、薄めたキッチン用の中性洗剤を染み込ませます。次に、この布もしくはスポンジを使って、天板の汚れを拭きとります。もし用意できる場合は、使い古しの歯ブラシを濡らして汚れをこすると、より効率良く洗浄可能です。

とても汚れた時
とても汚れた時の手入れには、以下のような物を用意する必要があります。

  • 柔らかい布
  • 掃除用アルコール

まずは、柔らかい布に掃除用アルコールを染み込ませ、これで天板の汚れを拭き取ります。ただし、変色のおそれなどがあるため、初めに目立ちにくい箇所で試し拭きすると良いです。試し拭きして大丈夫であれば、様子を見ながら少しずつ磨いていきます。

2. 手入れ時の注意点

上述した手入れを行う際には、注意すべき点がいくつかあります。クォーツストーン製の天板に、アルカリ性・塩素系・酸性の洗剤や、漂白剤が付着した際は、水でしっかりと洗い流してください。これは、アルカリ性・塩素系・酸性の洗剤や、漂白剤がクォーツストーンの変色を起こすおそれがあるためです。

また、手入れにスポンジを使う際は、研磨剤が含まれたスポンジは傷がついてしまうため、使用できません。油や煮こぼれも、放置するとクォーツストーンの変色や変質を引き起こす可能性があるため、すぐに拭き取ることが重要です。

このようにいくつかの注意点はありますが、クォーツストーン製の天板の手入れは簡単にできます。

参考文献
http://www.kobayashi-shoji.co.jp/kobayashi-kogei/quartz.html
http://www.dainichikasei.com/qa/1652
https://www.e-kitchen.biz/pro/worktop-counter/quartz-stone-work-top/
https://www.takara-standard.co.jp/support/after/clean_manual/worktop.html
https://iiietsukuru.com/interior-004

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