セラミックテープ

セラミックテープとは

セラミックテープとは、セラミック繊維に少量の有機繊維を混入し、ガラス繊維で補強した紡績ヤーンを原料とするテープです。

セラミックとは、金属、木材、プラスチック以外の素材で、人工的に作られたものすべてを指します。岩石や粘土などの鉱物を混ぜ合わせて、成形し、焼き上げることで作られます。

セラミックテープは、ガラス繊維以上の耐熱性があり、高温となる場所の断熱材として、ボイラー・パイプなどを保温材で覆う作業(ラギング)などに使用されます。 

セラミックテープの使用用途

セラミックテープは耐熱性が高いので、遮断カーテンや配管の断熱材、燃焼作業など高温となる個所に利用されます。

具体的には、ボイラーやパイプなどのラギング、配管や排気ダクトの断熱材、加熱炉の炉前カーテン、熱処理徐冷用のカバー、溶接時の火花防止、スパッタ防止、耐熱パッキングなどです。

また、煉瓦膨張代充填、炉扉シール、水ホース耐熱被覆や、内燃機マフラーの高温部の養生、輻射熱の遮断、やけど防止などにも利用されます。 

セラミックテープの特徴

セラミックテープは、セラミック繊維と少量の有機繊維からなり、ガラス繊維で補強された紡績ヤーンを原料とするテープで、耐熱性、柔軟性に優れています。石綿(アスベスト)の代用品として使用できます。

断熱、保温、保冷材に適しており、特に高温となる場所の断熱材として利用されています。

シリカクロスやアルミナテープ類に対して、比較的安価です。

非晶質セラミックファイバー(リフラクトリーセラミックファイバー;RCF)を使用したものは、RCF規制の対象です。RCFは、表示対象物、特定化学物質の管理第2類物質で、RCF使用の通知義務、作業環境測定、特別管理物質としての措置、作業主任者の選任、特殊健康診断などの対応を必要とします。

現在は、RCFを使用していない、RCF規制対象外の製品もあります。

RCFの代わりに、生体溶解性繊維(BSF)を主原料とし、グラスファイバ、SUS線、インコネル線などを基線として使用し、有機繊維(レーヨンなど)を補強材として添加した製品などです。 

参考文献
https://04510.jp/times/articles/-/320?page=1
https://www.monotaro.com/k/store/%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97/
https://ejje.weblio.jp/content/lagging
https://www.isolite.co.jp/faq/regulation/
http://www.takumisangyou.jp/heat_cloth/cloth.html
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223005612786/
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