鉄管探知機

鉄管探知機とは

鉄管探知機とは、地中に埋められた金属管の位置や深さを地上から非破壊で特定できる機器です。

水道管やガス管などの重要な金属製管を、地面を大きく掘り起こすことなく見つけます。地中の情報を事前に把握できるため、掘削作業を安全かつ効率的に進める一助となります。不必要な掘り直しによる工期の遅延や、それに伴うコストの増加を防ぎます。

もし、鉄管探知機を用いずに工事を進めた場合、地下に何が埋まっているかわからないまま作業することになり、重大な危険を伴います。埋設管の位置が不明瞭な状態で掘削作業を行うと、誤って水道管を破損させて漏水を引き起こしたり、大規模な事故や停電を招くリスクが高まります。鉄管探知機はこれらの埋設管の損傷リスクを回避し、安全と効率を両立させるために必須のツールです。

鉄管探知機の使用用途

鉄管探知機は以下のような用途で使用します。

1. インフラ事業

水道局やガス会社といったインフラ事業者は、自社が保有する設備を適切に維持管理するために探知機を使用します。老朽化した管の更新工事や、突発的な漏水などのトラブルが発生した際、迅速に修繕箇所を特定するために不可欠な機器です。また、正確な配管ルートを把握し、管理台帳や埋設図面を最新の状態に整備することで将来的な保全計画の立案にも役立てます。

2. 建設・土木工事業

下水道工事や道路舗装などで地面を掘削する建設会社は、作業中の事故を未然に防ぐために機器を活用します。工事現場の地中には、工事対象外の他企業が管理する重要なライフラインが埋まっていることも多くあります。誤って破損させると近隣住民に影響が出る重大な事故になります。着工前の安全確認として探知機で埋設管の位置をマーキングし、事故の防止と作業員の安全確保を図ります。

3. 調査・測量会社

地中の埋設状況を専門的に調べる測量業者は、精度の高い地下地図を作成するために利用します。自治体や開発業者からの依頼を受け、図面が残っていない古い管路や位置情報が不明確な埋設物を特定する業務で活躍します。探知機で得たデータを基に、都市再開発や防災対策の基礎資料となる正確な埋設物図面を作成します。