器具洗浄機とは
器具洗浄機は実験機器を自動で洗浄する装置
器具洗浄機は実験や製造で用いる機器を洗浄する機械です。研究開発において実験機器の汚れは実験結果に影響を及ぼす可能性がある一方で機器洗浄には時間を要します。そのため、器具洗浄機は業務効率化のために用いられます。また食品業界やバイオ業界のおいては用いる器具、機器の入念な殺菌が必要となることもあり、その際も器具洗浄機が用いられます。
器具洗浄機は蒸気、ジェット水、洗剤で汚れを除く
器具洗浄機にはノズルが取り付けられており、水を噴射させることで汚れを落とすタイプのものや高温の蒸気を充満させることで汚れを除去する機器などがあります。また、器具洗浄用の洗剤を用いることもあります。
器具洗浄機の使用用途
研究開発、食品業界で器具洗浄機は使われる
器具洗浄機は研究開発、製造における機器の洗浄に用います。研究開発においては業界や用いる試薬によって汚れの種類は異なるため、汚れに応じて器具洗浄機で用いる洗剤を変更します。また食品業界では製造で用いる器具の洗浄のために器具洗浄機を用います。食品業界で用いる器具洗浄機では殺菌水を使用することも可能であり、器具の殺菌のためにも洗浄機が用いられます。
その他、バイオ系の実験で頻繁に用いるマイクロチップなどの洗浄、殺菌を行う器具洗浄機も販売されています。
器具洗浄機の特徴
器具洗浄機は内部のノズル、ラックを回転させて洗浄する
器具洗浄機にはラックとノズルが取り付けられています。洗浄したい機器の形状、大きさに応じて適切なラックを選定します。また、オプションとして試験管など実験で頻繁に使用する器具専用のラックが販売されています。器具洗浄はノズルから水を噴射させて行います。ノズル、またはラックが回転することで全体に水を噴射させることができます。また、装置の型番によっては高温の水蒸気で内部を充満させて殺菌処理を行うこともできます。
器具洗浄機で洗剤を用いるときは保護手袋の着用を
器具洗浄機で使用する洗剤には様々な種類のものがあります。アルカリ性、酸性の強力な洗剤を使用することも可能であるため、固着した有機物の汚れを除去することもできます。なお、洗剤を取り扱う際は薬傷を防ぐために保護手袋を着用して作業することを推奨します。また、万が一洗剤が目に入った場合は直ちに十分な流水で洗浄する必要があります。
器具洗浄機を用いたときに粉体の洗剤を使用すると洗剤が器具に残存する場合もあります。そのような事態を防ぐためには洗浄時のすすぎの回数を増やすなど、十分な量の水で洗浄することが推奨されます。
参考文献
https://www.wakenyaku.co.jp/ctg/ls.php?i=160
https://bio.tomys.co.jp/products/washer/
https://www.yamato-net.co.jp/product/category/science/washer/
https://www.a-creo.co.jp/solution/cookware/