回転速度計とは
回転速度計とは瞬間的な回転速度を計測する装置のことです。
回転計とも呼ばれますが、その中には積算的に回転数を計測する回数計も含まれます。エンジンやモーター、発電機などの回転速度を計測するために使用されます。
古くは機械的な現象を周波数変換し回転速度を計測するアナログ式の回転速度計が使用されてきましたが、近年では非接触で瞬時に回転速度を計測することができる光学式回転速度計が主流です。これにはレーザーやLEDが用いられます。
回転速度計の使用用途
回転速度計は様々な機械の回転速度を計測するために使用されます。例えばエンジンです。エンジンの回転速度はその出力やトルクに大きく関係します。高速すぎると安定性が失われ破損の危険性もあるからです。また、自動車などの変速装置で細かく速度を変換させるためには常に回転速度を計測しておく必要があります。さらに、空調設備や換気装置の回転速度の検証にも使用されます。これらの回転速度は性能に直結するので性能評価の面で役立つのです。
回転速度計の原理
古くから使われている回転速度計は機械的な動作から回転速度を計測していましたが、近年では光学式の回転速度計が主流です。光学式では非接触で計測することが可能で、回転速度計や測定対象を傷つけたり消耗させたりすることがありません。また、光学式回転速度計の光源にはレーザーやLEDが使用されます。これらは用途に応じて使い分けられます。
ここでは、それぞれの用途と特徴についてご紹介します。
- LED
LED光源はレンズの上で少し散乱を引き起こすため、測定対象までの距離に応じて測定可能範囲が大きくなります。しかし、レーザーに比べると光強度は小さいため遠くの対象まで測定することは難しくなります。 - レーザー
レーザー光源は光強度が大きく輝度も高いため、遠くの対象物まで十分に測定することが可能です。しかし、この性能によって測定範囲は狭くなってしまいます。また、正しく測定するためにはぶれずに安定してレーザー光を当てる必要があります。
参考文献
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/h_revo.htm
https://www.testo.com/ja-JP/products/tachometer