アルミ選別機

アルミ選別機とは

アルミ選別機 (Aluminum Sorter) とは、ペットボトルやビンなどの資源ゴミや再生原料、破砕された廃棄物に混ざったアルミ缶、アルミチップや非鉄金属を選別、回収する機械です。

ゴミ及び産業廃棄物や廃家電品などのリサイクル現場で、鉄のような磁性体と古紙、廃ガラス、廃プラスチックのような非金属類、そしてアルミニウムのような非鉄金属を同時に3種類に分離、選別、回収するのに最適です。

手で一つ一つ選別するより機械を用いて自動選別することによって人件費を削減できます。

アルミ選別機の使用用途

アルミ選別機は主に各種廃棄物及び資源リサイクル工場で鉄金属、非鉄金属、非金属を自動的に選別する用途で使用します。化工薬品工場、鋳物工場などの高温用原料製造工場でも使われます。

生活ゴミや産業ゴミ焼却場、廃半導体リサイクルライン、廃家電リサイクルライン、アルミ缶選別ライン、廃ガラスリサイクルライン、廃車シュレッダーの破砕物の中から非鉄金属の選別ライン、高温処理される原料であるカーボンブラック工場、ゴミ 焼却灰の中からアルミの回収などに適用され、生産選別ラインの自動化が可能です。その他、駅や高速道路サービスエリアでのごみ回収やパチンコ台の釘の選別などにも使われます。

アルミ選別機の原理

アルミ選別機は高周波磁場の渦電流を利用して非鉄金属を選別する装置です。FRPドラムに円周上に貼り付けられた強力な永久磁石を高速回転させ、ドラムの表面に強力な交流磁界を発生させ、鉄、非金属、アルミニウム、銅等の非鉄金属を分離することが可能です。

コンベヤベルト内部で高いRPMで回転する高性能の永久磁石ドラムは、ベルトの上を通る非磁性体、非鉄金属に渦電流を誘導し、磁場が生じるようになります。この力は引力の反対に作用し、コンベヤーベルトが流れている時発生する推進力により非鉄金属は跳ね飛びますが磁性体、金属はそのままベルト上を流れますので、破砕物の中に混じっているアルミニウムなどの非鉄金属が選別されます。

選別対象物質である非鉄金属は表面積が大きくて広いほど、そして軽くて導電率が高いほど選別が容易です。また、アルミ選別機は丈夫でメンテナンスがほとんど必要ない構造になっており、長時間の運転でも安定的な選別が可能です。

ローター内部にある永久磁石の付け方によって偏芯マグネットタイプと同芯マグネットがあります。偏芯構造は同芯構造と比べて磁気ロータの交流磁界の磁気勾配が大きく、分別能力に優れて、ドラムとベルト間に処理物の巻き込みが発生しにくいです。

参考文献
http://www.aem1996.co.jp/singlefolder/aluminum.html
https://www.sanshin-kk.co.jp/product/sys501.htm
https://www.nmi-jpn.com/products/eddy-current-separator/
http://www.nmd.co.jp/recycle/entry-50.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です