シャッターオイル

シャッターオイルとは

シャッターオイルとは、シャッターの摺動部に使用するオイルです。

シャッターの上げ下ろしを軽くし、騒音を低減します。手動、電動共にシャッターのメンテナンス時に使用します。

シャッターオイルには、スプレータイプ (シリコンスプレー・グリススプレー) の物やグリス、潤滑油などがあります。シリコンスプレーは、被膜作成による錆びつきを防止し、シャッターの上げ下ろし時の騒音軽減に効果大です。

潤滑油やグリスは、少量で潤滑が可能ですが、ごみの付着に注意する必要があります。

シャッターオイルの使用用途

シャッターオイルは、住宅や店舗、作業場、工場などで、シャッターのすべりを良くすために、シャッターの摺動部などにスプレーして使います。特に、レールとスラットとの摺動部や、スラットとスラットとの間へのスプレーすると効果が大きいです。

オイルスプレーは、金属の錆び取りや洗浄、ねじなどの部品の固着を取るために使用します。グリスは、長時間オイルを潤滑させる効果が高いため、シャッターの可動部などに使います。

シリコンオイルは、耐熱性・耐寒性に優れており、素材の表面にシリコンの膜を作って滑りを良くします。ごみなどが付着しないのが長所です。

シャッターオイルの特徴

シャッターのメンテナンスには、オイルスプレーでさびを洗浄後に、シリコンスプレーで被膜を作成する方法が多く使われます。

1. シリコンスプレー

シリコンスプレーは表面に被膜を作成し、滑りを滑らかにする作用を持っており、金属以外のゴムやプラスチック、木製、紙にも使用できますが、金属の洗浄能力はありません。シリコンオイルには、ストレートシリコンオイルと変性シリコンオイルがあります。

ストレートシリコンオイル
ストレートシリコンオイルは、耐熱性、耐寒性に優れており、温度変化によって粘度に差が出にくいオイルです。皮膜効果があるため、撥水性を持ち、他の物質の粘着も防ぐ効果があります。水のようなものから、水あめ状のものまで、種類はさまざまです。

変性オイル
変性シリコンオイルは、ストレートシリコンオイルを改良したものです。具体的には、有機物との相溶性や水との溶解性などを改良しています。化粧品や撥水剤として使用されるオイルです。

2. シリコン以外のオイル

オイルスプレー (潤滑油) は、金属への浸透度が高いため、錆び取りなどの洗浄に向いています。オイルは物への浸透度が高く、木材に使用するとシミの原因となるので、金属にしか基本的に使用できません。

グリススプレーは粘着性があり、長期間の潤滑に向いています。オイルスプレーは乾きにくくベタつくので、放置しておくとごみ溜まりの原因となるため、よくふき取るなどの工夫が必要です。

シャッターオイルのその他情報

1. シャッターオイルの使い方

シャッター各部のごみなどを清掃後、使用前に必要なことは、シャッターオイルの缶を良く振ることです。次いで、各摺動部にスプレーします。この場合、手の届かない場所や狭い部分にスプレーするときは、付属のチューブを吹き出し口に取り付けて使用します。

シャッターオイル缶は、LPGなどの高圧ガスを使用したものが多いので、火気などの注意が必要です。炎や火気の近くでの使用は厳禁です。

2. シャッターオイルを使用する際の注意点

吸入飲用不可
人体に害がありますので、飲用できません。子供の手の届かないところにおいてください。

保管方法
破損する恐れがありますので、自動車の車内に置くのは不可です。また、直射日光の当る所、40℃以上になる所、錆の発生しやすい場所、湿気の多い場所での保管は避けてください。

廃棄方法
シャッターオイル缶を廃棄する場合は、中身を使い切り、火気の無い戸外でボタンを押してガスを完全に抜いてから、各自治体の廃棄方法に従って廃棄する必要があります。

3. シャッターオイルの応用

シャッターオイルは、シャッター以外にも使われます。とくに、シリコンスプレーは、雨戸・網戸のきしみ、閉まり、滑りが悪くなったサッシ、カーテンレールの滑り、動きの悪くなったタンスの引き出しなどにも有用です。

また、シリコンスプレーは、切れ味の悪くなったはさみ、動きの悪くなった椅子のキャスターなどの動きを良くする万能潤滑剤として、便利です。さらに、撥水性が優れており、繊維、金属、ガラスなど様々なものの撥水加工にも使用されます。

参考文献
https://www.silicone.jp/products/type/oil/index.shtml
https://www.kyodoyushi.co.jp/knowledge/grease/about/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です