穴あけ機

穴あけ機とは

穴あけ機とは、畝やマルチに穴を開ける際に使用する農業器具です。

穴あけ機を用いることで、手作業では時間がかかるだけでなく、体への負担も大きい穴あけ作業を効率良く進められます。

穴あけ機の使用用途

穴あけ機の主な使用用途は、畝やマルチに穴をあけることです。穴あけ機と一口に言っても、苗の移植用や果樹や杉など植林用、スティック肥料の打ち込みなどの施肥穴用、ハウスの支柱立て・杭打ち用など、種類はさまざまです。また、土質の硬さなどにより使い分ける場合もあります。

穴あけ機の特徴

長所

1. 作業の効率化・体への負担軽減につながる
穴あけ機を使用すると、完全手作業のように中腰にならずに立ったまま作業ができます。体への負担を軽減しながら効率よく作業でき、時間の短縮にもつながります。

2. 穴あけと同時に土取りや苗の植え付けが可能
マルチに穴をあけるのと同時に土を掘り出すタイプの穴あけ機を使えば、マルチの穴あけ後に土を掘る必要がないため効率的です。また土を掘り出すだけでなく、苗の植え付けまで1度にできる穴あけ機もあります。

短所

1. 小石などの多い畑には不向き
穴あけに便利な穴あけ機ですが、小石などが多い畑では、小石が原因で刃先が曲がったり、切れ味が悪くなったりすることがあります。家庭菜園など小規模の場合は良いですが、畑など広範囲で利用する場合は、マルチバーナー式の穴あけ機がおすすめです。

2. カットしたマルチの回収が必要な場合がある
穴あけ機の種類によっては、カットしたマルチの回収作業が必要な場合があります。手作業での回収は、しゃがんで行う必要があるため、体への負担は避けられません。

また、カットしたマルチは軽く、風に飛ばされやすいので、なるべく時間を置かずに回収する必要があります。

穴あけ機の種類

1.  通常タイプ

コンパクトで持ち運びしやすく、他のタイプと比べると比較的安価なことが特徴です。しゃがんで作業をするので大規模な畑などでの作業には不向きで、家庭菜園などに適しています。土取り機能を備えたものであれば、マルチの穴あけと同時に植え穴をあけることもできます。

2. ロングタイプ

ロングタイプは持ち手から刃先までの距離が長く、立ったまま穴あけの作業ができるのが特徴です。移動しながら穴あけ作業ができるので、テンポよく作業ができるだけでなく、体への負担も軽減できます。

マルチを押さえる押えワクがあるものを用いれば、マルチがズレる心配がなく、きれいに穴をあけることができます。

3. ホーラー

ロングタイプと同様に、立ったまま使用できます。マルチの上から差込み、回転させながら引き上げることで、マルチ穴や植穴、施肥穴などをあけることが可能です。切れ味が悪くなってしまっても、砥石で研ぐことで切れ味を改善することができます。

4. マルチバーナー

マルチバーナーは、先端のマルチ火口をマルチに当てることで、熱処理によりマルチに穴をあける機材です。軽く当てるだけで簡単に穴があくため、移動しながら短時間で大量の穴あけが可能で、慣れれば1分間に100個ほどの穴をあけることができます。またカッター式ではないため切り口から破れる心配がありません。

マルチバーナーを使用する場合、バーナーの熱を利用するためガスボンベを用意する必要があります。またマルチが濡れていると焼き切ることができない場合があるため注意が必要です。

穴あけ機の選び方

穴あけ機は、穴の大きさの調整ができないものが一般的です。そのため、購入する前には、用途に合った穴のサイズを確認しておくことが大切です。

また、刃先の交換ができるものであれば、切れ味が悪くなっても、交換するだけで再度使うことができます。

穴あけ機の使い方

穴あけ機の使い方は使用する穴あけ機の種類により異なるため、事前に確認してから使用することが大切です。また、畑に小石などの異物が多いと、穴あけ機の刃先が変形する場合があります。

可能な限り異物は取り除いたうえで、マルチを張っておくと作業がスムーズです。

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