植木ハサミとは
草花や庭木用のハサミは、おおよそ「植木ハサミ」「剪定ハサミ」「刈り込みハサミ」に分けることができ、中でも植木ハサミは種類が多く、いろいろな用途に応じて使い分けます。
植木ハサミは木バサミともいい、一般的な植木ハサミの形状は、指を入れる柄の部分が左右対称で、大きな環状をしています。この環状の柄の部分は「わらび手」と呼ばれています。
植木ハサミに似たものに剪定ハサミがありますが、剪定ハサミは柄の部分にバネが付いており、刃の開く方向に常にテンションがかかっています。対して、植木ハサミはバネが付いておらず、切断時に余分な力を要しませんので、刃先のコントロールがしやすく、長時間の作業でも疲れません。
植木ハサミの使用用途
植木ハサミは、庭木の剪定作業に欠かせない道具で、主に10mm以下の細い枝を切断するのに適しており、刃の先端側で細い枝を、根元側で太めの枝を切るようにして使い分けます。10mmを超えるような太い枝には剪定ハサミが向いています。
植木ハサミは種類が多く、用途別に刃の長さや厚み、柄の形や大きさなどが違っています。庭木の剪定によく利用される一般的な植木ハサミは、わらび手と呼ばれる大きな柄が特徴で、枝を切断する際、他の枝を傷つけてしまわないように独特な形をしています。ハサミの産地による特色が、わらび手の形状に現れており、伝統的な型として「大久保型」「津島型」「佐助型」などが知られています。