シーリングテープ

シーリングテープとは

シーリングテープ

シーリングテープとは、テフロン製を主としたテープ状のシール材です。

シールテープとも呼ばれ、JIS名称はシール用ふっ化エチレン樹脂未焼成テープです。空気管や水道管、油圧の配管など、気体や液体の通り道となる配管の接続部分に生じる隙間を埋めるために使用されています。

シーリングテープの使用用途

シーリングテープは、気体や液体、油圧の配管の接続部分に巻きつけ、隙間を丁寧に埋めるために使用されています。気密性を高め、配管を通る物質の漏れを防止することが可能です。

接続部分には、お互いにネジ式にカットされており、両方を合わせることにより接続しています。ネジ山の部分を完全にかみ合わせるのは、材質問わず非常に難しく、わずかな隙間が生じるのが一般的です。

配管を通過する気体や液体は、そのわずかな隙間でも容易に通過できるため、これが漏気や漏水、漏油の原因となります。

シーリングテープの特徴

長所

シーリングテープの長所は、簡単な配管接続の場合、素人でも簡単に補修ができることです。耐久性の高いものを選び、適切・適所に使用することにより、配管の漏れを防げます。

短所

耐候性のシーリングテープも存在しますが、屋外で使用する場合は、経年劣化により都度補修が必要になります。普段使用する際に、漏れがないかをチェックしなければなりません。

屋内においても、トイレやキッチンの水回りで漏れ始めると使用の妨げになり、補修に時間を要します。そのため、屋外同様チェックと補修は不可欠です。

シーリングテープの種類

シーリングテープは種類が多く、幅と厚さが異なります。一般的な水道管のシーリングテープの幅は8mmと1.3cmが基本ですが、ダクト用のものだと5cm近くあるテープも存在します。

厚みは0.1~1mmまでさまざまです。長さはメーカーにもよりますが、1、5、10、15mがあります。基本的に簡単に手でちぎれるので、片手での作業が可能です。−100~260℃前後でも耐えられるような耐熱・耐候性のあるもの、耐薬性、耐溶剤性のもの、自己癒着に優れたものも存在します。

材質は、テフロン製が主になりますが、高強度ポリエステル製のもの、ポリエステルメッシュが入ることにより強度を増したものもあります。

シーリングテープの選び方

シーリングテープは、幅と厚さが基本となります。初心者の場合、幅が比較的広く、厚さがある程度あるものが扱いやすいです。

屋外で使用する場合は、雨風にさらされたり、寒暖の差を考慮して、耐候性のあるものを選びます。ダクト用には、強度を持たせるために、高強度ポリエステル製のものや、ポリエステルメッシュが混在したものが望ましいです。

シーリングテープの使い方

まず、シーリングテープの粘着力が低下してしまわないように、ネジ山に入り込んだホコリやゴミを取り除いておきます。配管の接続部分にはオスネジとメスネジが存在します。シーリングテープをオスネジの先端から、2山から3山程度あけたところから巻き始めます。

巻き始めで数回程度巻いた後、配管本体側に向かってシーリングテープが適度に重なるように巻きつけます。シーリングテープはネジ山と同じ方向に向かって、緩まないように巻きつけるのがポイントです。

逆方向に巻いてしまうと、ネジを接続する際に巻いたテープが外れてしまいます。また、ネジの先端からテープがはみ出した状態で巻き始めると、管内でテープの切れ端が混入する恐れがあり、配管つまりや機械の故障の原因となるため注意が必要です。

一度接続したものを再度緩めると、シーリングテープの効力がなくなり、漏れにつながります。そのため、再度外して新しいものを使って巻きなおす必要があります。外した際は、シーリングテープの断片がネジの両側に付着している可能性があり、断片をきれいに取り除いておかないと、トラブルの原因になりやすいです。新しく巻きなおす場合は、古いものを除去したうえで巻く必要があります。

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