アゼシート

アゼシートとは

アゼシートは、あぜ板、あぜ波(平)シート、あぜ波とも呼ばれ、主に田畑の畦畔(けいはん)周りで用いられる農業資材です。田の漏水防止をはじめ、さまざまな用途に利用されています。

アゼシートは、フィルム状タイプと薄板状タイプに分けられます。特に薄板状タイプのものは種類が豊富で、使用目的に応じて高さや厚み、形状を選ぶことができます。

フィルム状タイプは軟らかい材質で厚みも薄いため、あぜの表面に覆いかぶせるような形で使用します。一方、薄板状タイプは厚みとハリがあるので、あぜのきわなどに差し込むようして設置します。

アゼシートの使用用途

田畑の周囲や境界に設けられる盛土部分を「畦畔(けいはん)」や「あぜ」といいます。あぜは、境界としての役割のほか、通行路、休憩場などいろいろな機能を持っています。中でも、田に引き入れた水が、用水路や隣の田に流出しないようにせき止めておく最も重要な役割を担っています。

水田の漏水対策として、あぜの法面を土でしっかり固める作業をしますが、これだけでは自然に亀裂が入ったり、徐々に水が浸透するなどしてあぜがもろくなり、完全な漏水防止ができません。また、モグラやザリガニの作った穴から漏水が起こる場合もあります。

アゼシートを設置すれば、水を透過しない材質でできているため、水の浸透によるあぜの崩壊を防ぎ、万が一あぜに亀裂が入ったとしても漏水には至りません。また、薄板状のアゼシートであれば、厚みや強度があるので、モグラやザリガニの掘削行動を阻害することができます。

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