ナタ

ナタとは

ナタ

ナタとは、刃が短く厚みがあるのが特徴の刃物です。

ナタは通常の刃物に比べて刃に厚みがあり、農業や林業、アウトドアなどにおいて幅広く使用されています。また、刃が折れにくいため、薪割りや木の剪定などにも適しています。

ナタの使用用途

ナタは、農業や林業、狩猟などの山仕事において利用されることが多い刃物です。狩猟時の獲物の解体に使われる他、薪ストーブやキャンプなどでの焚き火用の薪割りにも使用されています。

また、山に入る際には、枝を落としたり、藪を払ったり、木のつるを切ったりすることも可能です。この他にも、木材の加工や雑草の刈り取り、ロープの切断など様々な場面で活躍します。

ナタの特徴

長所

ナタは切れ味が良く、様々な場面で役立ちます。また、持ち運びが容易で、アウトドアで持ち運ぶ際にも大変便利です。

用途に合った特徴のナタを選んで適切に手入れすれば、長く使用することができるため、経済面でもメリットがあります。

短所

ナタは薪などの硬い素材も簡単に割ることができるほど、鋭く頑丈な刃先が特徴です。そのため、1つ間違えると大きな事故の原因にもなりかねません。

特に振り下ろした際に刃が来る位置を常に確認し、思わぬ事故の原因にならないよう注意して使用することが大切です。

ナタの種類

1. 剣ナタ

尖った剣先が特徴のナタです。藪を払ったり、狩猟などで獲物を捌いたり、キャンプで調理したりする際など、幅広い用途で使用します。柄を握っている手が刃の方に滑って怪我をしないように、持ち手と刃の間にツバが付いているものもあります。刃が太いため、硬い薪などを割るのには適しません。

2. 腰ナタ

四角く刃渡りの長い刃が特徴のナタです。適度な重さがあるため、力を入れずに振り下ろすだけで、藪を払う他、薪割りなど力が必要な場面でも快適に作業ができます。使い勝手が良く、初心者にも扱いやすいです。

3. 海老ナタ

刃の先端の石部分が、刃先を保護するのが特徴のナタです。腰ナタなどと同様に藪を払う際や、薪割りの際に使用します。通常の薪割りでは、振り下ろした際に刃先で着地するため、刃こぼれを起こしてしまう場合があります。

その点、海老ナタは先端についた石部分が着地し刃先を保護する形状になっているため、刃こぼれしにくいのが特徴です。

4. 竹割ナタ

細身で軽い両刃が特徴で、竹を縦に割る際に使われるナタです。竹を割る以外にも、庭木の枝打ちや、キャンプなどアウトドアでの藪払いにも活躍します。

小さいサイズであれば持ち運びしやすく、大きいサイズであれば腰ナタとして使用することも可能です。

5. 片刃タイプのナタ

片刃タイプは刃が片面だけ研がれたタイプで、刃の断面がレの形になっていることが特徴です。刃が薄いため摩擦が少なく、刃がスムーズに入りやすい反面、刃が左右非対称なため真っ直ぐには入りづらく、薪割りには向きません。片面のみに刃がついているため、研磨は片面のみで完了します。

6. 両刃タイプのナタ

両刃タイプは刃が両面から研がれたタイプで、刃の断面がV字型になっていることが特徴です。刃が左右対称なため、使用する際に利き手を選ばず使用できます。薪割りや枝打ちなどの作業がしやすくい反面、手入れにあたっては両面から刃を研ぐ必要があり、片刃と比べるとややメンテナンスに労力を要します。

ナタの選び方

ナタには刃渡りや柄の材質や特徴によっても様々な種類があります。ナイフ状のタイプや細かな作業に適した小型タイプ、皮むきに便利な柄の長いタイプなどもあります。安全かつ効率的にナタを使用するためには、目的に合ったものを選ぶことが大切です。

また、片刃タイプを購入する場合は、利き手に合ったナタを選ぶようにしてください。

ナタの使い方

ナタは素手で持つことが重要です。軍手などをしてナタを振ると、しっかりと握っているつもりでもナタが手をすり抜ける場合があるからです。ナタを持たない方の手のみ、安全のため軍手や手袋を装着します。また、周囲に人がいる場所では使用を控え、ナタを振り下ろした先に自分の足などがないか、常に注意しながら作業することが大切です。

右利き用のナタは右片刃であるため対象物の右側から、左利き用のナタは左片刃であるため対象物の左側から刃を入れて使います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です