ドッキングステーションとは
ドッキングステーションとは、ノートパソコンなどの端末に複数の周辺機器を一度に繋げられるようにする装置です。
ノートパソコンは持ち運びやすさが利点ですが、搭載されている接続ポートの数が少ない場合があります。ドッキングステーションを使うと、ケーブル1本をパソコンに接続するだけでモニターや外付けハードディスクといった多様な周辺機器をまとめて利用可能です。これにより、複数のケーブルを抜き差しする手間が省け、作業効率が向上します。
また、パソコン本体にはない種類のポートを補うことも可能で、拡張性を大幅に向上できます。据え置きで使う大型の製品から、持ち運びに便利な小型の製品まで様々な種類があり、使用環境に応じて選定することが重要です。
ドッキングステーションの使用用途
ドッキングステーションは以下のような用途で使用されます。
1. デスクワーク環境の構築
ノートパソコンを主に使用する人が、オフィスや自宅のデスクで作業効率を上げるために活用します。あらかじめ複数のモニターやキーボードなどをドッキングステーションに接続しておけば、ケーブル1本をノートパソコンに繋ぐだけで快適な作業環境を再現できます。特に複数の大画面モニターを使う作業では業務効率が大きく向上します。
2. 機能拡張
近年、薄型・軽量化が進むノートパソコンやタブレットでは、搭載されるポートの種類や数が減少傾向です。USB Type-Cポートしか搭載していない機器も多く見られます。ドッキングステーションを介することで、従来のUSB Type-A機器や有線LAN、HDMIといった映像出力端子など、必要な機能を補えます。これにより、多様なデバイスと制御機器の接続が可能となります。
3. ケーブル類の整理・集約
パソコン周辺は電源ケーブルやモニターケーブルなどで乱雑になりがちです。ドッキングステーションを利用すると、これらのケーブルを一つに集約することができます。パソコン本体と周辺機器をケーブル1本で接続するため、デスク上をすっきりと整理できます。