ロードクロサイトとは
ロードクロサイトとは、鉱石の一種で、菱マンガン鉱とも呼ばれるマンガンの炭酸塩鉱物です。
化学式はMnCO3(炭酸マンガン(II))で表され、結晶系は三方晶系です。
比重は3.6、モース硬度は3.5 – 4です。
自然界に存在するロードクロサイトには、不純物がまざっています。
その不純物の混入具合によって、その自然石の色合いが変わってきます。
それらの鉱石の中で赤みのあるもののみが、宝飾品の対象となり、古来より宝石として収集されてきました。
南米で生産されている菱マンガン鉱は、良質なモノが多いことで知られています。
特にバラ色の色味を有するのものは「ロードクロサイト(バラ色の石)」と呼ばれ、高値で取引されてきました。
ロードクロサイトの使用用途
ロードクロサイトの使用用途としては、宝飾品です。
特に色味が良い鉱石は宝石の原石として高値で取引されてきました。
ロードクロサイトは、ルーマニア近辺で宝飾物としての加工が始まったとされています。
ルーマニアは、当時、国としてはハンガリーに属していました。
そのおかげか、ハンガリー以外にも、ドイツやマケドニアなどもロードクロサイトの産地として有名です。
日本でも産出されており、青森の尾太鉱山や、北海道の稲倉石鉱山などが知られています。